鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

鈴木信夫の「詩集」

これまでに出版した詩集は                                                     「マイナスからのスタート」(2001年文芸社)                                           「君に いい風 吹きますように」(2004年神奈川新聞社)                                               「生命いっぱい」(2007年神奈川新聞社)                                                      「こころのごちそう」(2012年神奈川新聞社) の4冊と                                                    浅田美知子さんとの共著の絵手紙詩手紙                                                                   「風のように花のように」(2010年 日貿出版社)                                        があります。ホームページでも紹介していますのでご覧下さい。                                               

Man/Da/La(曼陀羅)

2016-10-23 | 
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鈴木信夫の詩手紙を中心にした作品から


2008年から絵手紙作家の浅田美知子さんとの交流が始まりました。
詩手紙そのものや書き加えたコメントから選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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昔から日本人は仏様を大切にしてきました。
仏様はいつ見ても何か心が洗われるような気がするのが不思議です。


        Man/Da/La(曼陀羅)
                                      2008年3月

この世のなりたちは、ひとつも変わったりしていない
けれど、それは、胸のなかにある「小宇宙」のようで
わたしたち、人にはそう簡単にはみえない
わたしたち、人を人にしているもの
Man/Da/Laにあらわされたように
「本当のこと」は、ふかいふかい想いでしか
みえない、わからない、はかれない
この世のなりたち、そのものは、ずっと変わっていない
けれど、それは、わたしたちを超えた「大存在」を意識させる
わたしたち、人になにか投げかけてくる
わたしたち、人の意味をかいまみさせてくれる
Man/Da/Laにあらわされたように
「本当のこと」は、ふかいふかい想いでしか
みえない、わからない、はかれない
わたしたちは、もっとふかいところで
わたしたちは、もっとふかいところで
この世というものをみていかないと
たくさんのものをなくしつづけることになる

(註)「曼陀羅(まんだら)」とは、仏教(特に密教)において聖域、仏の
   悟りの境地、世界観などを仏像、シンボル、文字、神々などを用いて
   視覚的・象徴的に表 したもの。


   詩手紙2008.3.28
   

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作品を引用するとき

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