ピノちゃん

辛い朝でした。
自転車での通勤途中、車に撥ねられて息絶えていた仔猫を拾いました。
そのまま遣り過ごすことなどできず、自転車の前カゴに買い物袋を敷き、まだ柔らかい体のその仔猫をそっと入れて会社に行きました。

勤務先では事情を知ったＳＷさんとＩさんが仔猫の“納棺”を手伝ってくれました。
更衣室から一番綺麗なダンボール箱を持ってきて新品のタオルを敷き、仔猫を横たえ、テラスで育てているパンジーとビオラの花をたくさん切ってお供えしました。
始業時間を少し過ぎてしまいましたが、寛大な上司でよかったです。

その後、市の担当部署に連絡し、勤務先まで引き取りに来てもらいました。
亡くなった仔猫は飼い猫か野良猫かは不明ですが、飼い猫の場合、愚かな飼い主が捜している可能性もあるので、どこで事故にあったかを詳細に伝えました。

キジトラで尾長、生後２ケ月程の可愛い女の子でした。
名前は“ピノちゃん”と名づけました。
ピノちゃんを助けてあげられなかった無力な私は、この一時間余りの出来事で一日中沈んでしまいました。

さようなら、ピノちゃん。
今度生まれ変わって来る時は、もっともっと幸せで長く生きられますように！！！
ピノちゃんを轢き逃げした運転手には、どうか天罰が下りますように！！！
そう祈るしかありません。

ピノちゃんの写真はないので、今日の写真はメイちゃんです。
放し飼いの飼い猫なのか、野良猫なのかはまだ分かりませんが、この子も交通事故が心配です。