だいぶ前に買って、多分一度は読んだと思うが、再度読み直してみた。
加藤廣さんは、「信長の棺」、「秀吉の枷」、「明智左馬之助の恋」の本能寺三部作で有名な時代小説作家である。
上記3作は、面白くて連続して読んでしまった。
本能寺の変において、信長の死骸が見つからなかったことから発して、本能寺とその近くにあったキリスト教の教会との間に
地下で通ずる通路があったことなど、奇想天外だが、あったかもという発想で書かれていたように思う。
その当時、あまり読書をしていなかった私に再度歴史小説に興味を持たせてくれた1冊であった。
今回の本は、昭和初期生まれの加藤さんが今までの仕事を通して感じたことをもとに、これからのビジネスマンに先輩の意見としての
新しい発想方を指南しているものと思う。
この本の元本は平成元年頃に書かれた「ほんとの豊かさ発見伝」というものだそうです。
このなかで、「おわりに」の中に書かれていた、「本当の豊かさを実現するための処方箋」の3対策が参考になったので挙げておきます。
1.「家庭を砦として戦うこと」
言っていることは、妻も一緒に夫婦で豊かさを構築しましょうとのこと。
2.「生活に棲み分けの知恵を持つ」
他人は他人、我は我です。他人の生活をうらやんで、背伸びした生き方をしないということ。
自分に似た穴で生きること。これを「棲み分け」といっているそうです。
自分は自分の生活レベルの水準で暮らし、決して見栄を張らないで生きること。
3.「ポータブルスキル(身についたスキル)を持つこと」
それもハイブリット(複合)スキルほどいいといいます。
あるいは、希少価値である職人技術を体得することだそうです。
例として、弁護士であっても多国語が使える人や医療などに特化した弁護士など、または公認会計士
そこまでいかなくても、専門の植木職人なども考えられるようです。
以上参考になればよいと思います。