角川文庫の加地伸行著「論語」を読みました。孔子の人となりが分かりやすく述べられています。孔子の生涯は、これまで全く知りませんでしたのでとても興味深かったです。
孔子は紀元前552年(春秋時代)に魯国に生まれました。この頃はかなり国全体が乱れ、社会的規範も地に落ちていた時代でした。弱肉強食で社会的規範が失われるという意味では現代に通じるかもしれません。父は農民で早く亡くなり、その後は農家の大黒柱として働きましたが、母が儒という巫女さんのような宗教者だったので自然と文字を学び、祭祀・儀礼には親しんでいました。経済的には豊かではなく学歴もなかったのですが、ある時から農業を止めて街に出て学ぶようになりました(志学)。30歳の頃、私塾を開き徐々に名声を得て(而立、不惑)、50歳の頃初めて仕官し政治に関わることになりました(知命)。しかし、数年で挫折して職を辞し、諸国を弟子と共に放浪して、69歳の時に故郷の魯国に戻りました。
こうした人生を送った人であることを知ると、尚更論語の言葉は面白くなります。例えば「子曰く、徳ある者は、必ず言あり。言ある者は、必ずしも徳有らず。」という言葉はインパクトがありました。言葉がしっかりしていないと徳はないことになります。
孔子は紀元前552年(春秋時代)に魯国に生まれました。この頃はかなり国全体が乱れ、社会的規範も地に落ちていた時代でした。弱肉強食で社会的規範が失われるという意味では現代に通じるかもしれません。父は農民で早く亡くなり、その後は農家の大黒柱として働きましたが、母が儒という巫女さんのような宗教者だったので自然と文字を学び、祭祀・儀礼には親しんでいました。経済的には豊かではなく学歴もなかったのですが、ある時から農業を止めて街に出て学ぶようになりました(志学)。30歳の頃、私塾を開き徐々に名声を得て(而立、不惑)、50歳の頃初めて仕官し政治に関わることになりました(知命)。しかし、数年で挫折して職を辞し、諸国を弟子と共に放浪して、69歳の時に故郷の魯国に戻りました。
こうした人生を送った人であることを知ると、尚更論語の言葉は面白くなります。例えば「子曰く、徳ある者は、必ず言あり。言ある者は、必ずしも徳有らず。」という言葉はインパクトがありました。言葉がしっかりしていないと徳はないことになります。