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中台関係 経済を優先  馬総統、原発は維持…日経新聞7月22日7面より

2011年07月22日 11時33分05秒 | 日記
本社・読売と会見  日米安保「安定の基礎」 

…前略。

企業の日台連携は、EMS(電子機器の製造受託サービス)世界最大手の鴻海精密工業が韓国サムスン電子への対抗勢力づくりを念頭にシャープとの合弁会社設立を決めるなど、実際に機運が高まっている。

 ●尖閣、中台連携せず 
馬総統は台湾当局も領有を主張する尖閣諸島については「固有の領土である」との立場を繰り返す一方、王権問題で(中国と)連携することはない」と改めて明言。日本との領有権の争いを棚上げし、水産物など尖閣近海の資源の共同開発を呼びかけた。

一方で「日米安全保障条約は東アジア安定の基礎だ」と指摘。基地問題を巡りぎくしゃくした日米関係が修復に向かったとの認識を示し、「ほっとしている」と語った。

 ●「脱原発」に対抗
福島第1原子力発電所の事故を受け、台湾の最大野党である民進党の蔡英文主席は2025年の「脱原発」を打ち出して馬政権を揺さぶっている。蔡主席は来年1月の総統選挙で再選を狙う馬総統との一騎打ちが予想される。

馬総統は「原発の安全確保を最優先する」としたうえで、「電力料金の過度の引き上げを避け、安定供給を維持する」と強調。台湾北部の新北市で建設中の第4原子力発電所の商業運転を、14年に始める計画を明らかにした。

…中略。

会見要旨

…中略。

【中台関係】
「(台湾当局が自称する中華民国の領土に中国大陸を含むとする)『中華民国憲法』の枠組みの下で進めている。お互いに中国は1つだと認め、内容はそれぞれが定義する『92年合意』を基礎に『統一せず、独立せず、武力行使せず』の立場で現状を維持している。大陸の指導者との会談や和平協定交渉は排除しないが、具体的な予定は全くない」

【原発問題】
「我々は3つの原発を稼働しており、第4原発を建設中だ。福島の事故を受け、安全確保を第一にしているが、原発廃止は考えていない。第4原発は14年に商業運転を始める計画だ」 (台北=川瀬憲司)

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