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今後はトランプ氏がレイシスト(人種差別主義者)だとする主張を最大の手段とする

2020年12月23日 17時16分37秒 | 全般
以下は月刊誌WiLL今月号に掲載されている古森義久とケント・ギルバートの対談特集からである。
日本国民のみならず世界中の人たちが必読。  
トランプロスと安倍ロスでメディアは大損
「報道倫理は美徳にすぎない」
二人の華のある“視聴率男”を引きずり降ろしてしまった日米メディア
前文省略。
ケント 
「プロジェクト・ヴェリタス」は2017年にも、CNNの暴露動画を公表しています。
ヴェリタスのスタッフが「どうしてCNNは毎日、ロシア・ゲートばかり報道するのか?」と質問すると、CNNプロデューサーのジョン・ボニフィールド氏からこんな答えが返ってきました。 
「トランプがロシア・ゲートで犯罪的な行為をしたという十分な証拠はない。トランプが(ロシア・ゲートを)『魔女狩り』と呼ぶのは、たぶん問違っていないと思う。動かぬ証拠、実際の証拠はないからだ。事実に基づかない報道でも、視聴率が高ければいい」 
「学校で習った報道倫理なんて美徳にすぎない。CNNは地上波ではなくケーブルテレビだから、重要なのは視聴率だ」 
「トランプのニュースは商売にとって最高だ」 
「今はほとんど、牛の糞のようなニュースばかり。証拠の裏取りはしていない」 
「すべてはトップのザッカーCEOから指示が来る。トランプが地球温暖化条約から抜け出すと言えば、一日半くらいはこの問題を取り上げ、内部の会議でCEOが『地球温暖化無視の報道は良かったから、次はロシア疑惑の報道を流そう』と言う」
古森 
似たような話で、『ニューヨーク・タイムズ』の編集会議の内容もネットに流出していますね。
2019年8月、今後の紙面づくりについて、ディーン・バケット編集局長をはじめとする幹部が集まって協議した。
そこでは、以下のような方針が明言されていました。 
「トランプ大統領を辞任に追いこむことを大目標とする紙面づくりを続ける」 
「これまではロシア・ゲートを最大の手段としてきたが、効果がなかった」 「今後はトランプ氏がレイシスト(人種差別主義者)だとする主張を最大の手段とする」 
これを知ったトランプは、こうツイートしました。 
「衰退するニューヨーク・タイムズがまた失敗を犯した。私を攻撃する手段として、でっちあげのロシア・ゲートから魔女狩りのレイシズムにシフトしたことが内部情報の流出でバレてしまった」
ケント 
トランプ政権発足の当初から、メディア全体がトランプを「レイシスト」に仕立て上げようとしていました。 
2017年、バージニア州シャーロッツビルで、白人至上主義者と反対派が衝突した。
死傷者も出した事件について問われたトランプは「双方に責任がある」としたうえで、「白人至上主義を否定する」と明言しました。
ところが、主要メディアは「双方に責任がある」という発言だけ切り取って、トランプに「白人至上主義者の味方」のレッテルを貼った。
古森 
その後、2020年には白人警官による黒人暴行死事件をきっかけにBLM運動が盛り上がり、いつのまにか反トランプの一大キャンペーンに組み込まれた。結果的に、『ニューヨーク・タイムズ』の思惑通りになりましたね。
ビジネスとイデオロギー
ケント 
バイデンは”疑惑のデパート々”なのに、追及しないのはもったいない。
新聞・テレビはビジネスチャンスを逃すことになります。
古森 
オバマ政権時代の8年間、新聞の部数は減り、テレビの視聴率は落ちました。スキャンダルを報じないから、つまらなくなったんです。
ケント 
誰かを褒めるポジティブな記事より、誰かを批判するネガティブな記事のほうがウケるのは世の常です。
そのことは100年以上前、ウィリアム・ハーストが証明している。
古森 
ハーストといえば、新聞王にして「イエロー・ジャーナリズム」の元祖ですね。
ケント 
1890年代、ハーストはスキャンダラスな内容にセンセーショナルな見出しをつけて『ニューヨーク・ジャーナル』の部数を伸ばした。
過激な紙面づくりのため、ときにフェイクニュースを捏造してまで他国との開戦を煽ったほど。
戦艦メイン号が大爆発を起こしたとき、「軍艦メイン号の破壊は敵国の仕業だ」と裏取りもせずに掲載。
その結果、世論は開戦ムードに傾き、やる必要のない戦争に突入してしまった。
古森 
戦前・戦中の朝日新聞がそうだったように、戦争を煽れば部数が伸びますからね。
ケント
日米両方のメディアにいえることですが、彼らは何が目的なのか。
視聴率や部数を稼いで儲けるためにフェイクを流すのか、それとも「アメリカはこうあるべき」「トランプのような下品な人物は大統領にふさわしくない」という一種の正義感が原動力なのか…。
古森 
時代によって変わるのかもしれません。
例えば戦後、朝日の記者たちは本気で日本が社会主義国家になればいいと思っていたでしょうね。
だからこそ、資本主義や市場経済など、アメリカと通じるものに否定的なスタンスだった。
ケント 
北朝鮮を「地上の楽園」と喧伝していたのも、真面目にそう信じていたのかもしれない。
でも、冷戦期を通じて共産主義の化けの皮は剥がれ、ソ連崩壊とともに拠って立つイデオロギーを失ってしまった。
事実はフェイクに勝つ
古森 
朝日といえど、いまだに社会主義を信奉しているような人たちは少数派でしょうね。
とはいえ、今でも資本主義や民主主義といった価値観のあら探しに努めている。
ケント
バリバリの共産主義者ではないけど、資本主義には懐疑的といったところでしょうか。
そう考えると、いまだにイデオロギーを最優先に考えている。
古森 
朝日が一貫して安倍政権を叩き続けたことも、流れを見ると理解できます。
安倍さんは従来の自民党の政治家とは違い、メリハリがはっきりした基本的価値観を語るリーダーだった。
その歴史観や国家観は、朝日にとって自分たちが主張してきたリベラルな価値観を全否定するものです。
だからこそ、どんな手段を使ってでも排除したかった。
ケント 
そのために利用したのがモリ・カケ・サクラですね。
アメリカのメディアが、トランプを引きずり降ろすためにロシア・ゲートを騒ぎ立てたのとまったく同じ構造です。 
結局、安倍政権を倒すことはできず、むしろ朝日の信用が失墜しました。
日本が嫌いなあまり、これまでも朝日は慰安婦をはじめとする歴史問題で「捏造」に手を染めてきましたが、ビジネス的には自殺行為です。
いまや多くの国民にとって、朝日=捏造という印象が根づき、結果として大幅に部数を減らしている。
古森 
因果応報ですね。
とはいえ、朝日以外の新聞社も経営状態は芳しくない状況ですが…。
ケント 
日本の国益を考えた紙面づくりをしてくれる産経新聞は、メディアの良心です。
事実はフェイクに勝つー応援していますよ!      ]

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