文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

ちょっと教えてほしいことがあります。簡単なことです。蘋果日報の記者たちの名前、電話番号、趣味、それに好きな食べ物と飲み物を教えてください

2022年01月13日 09時40分14秒 | 全般

最近、若いタレント等がテレビ等で表現する言葉に、自分史上一番、というのがある。
昨日は非常に寒い日だった。私は、金閣寺のライブカメラを確認した。
有数の読書家である友人と一緒に京都に向かうのは本当に久しぶりだった。
金閣寺の撮影終了後に寒さが応えて少し腹痛を感じた事を除けば全てが良好だった。
上記の胃痛を回復するのにぴったりの昼食を摂った後に、突然、銀閣寺に行きたいと思った。
丁度、銀閣寺方面行きのバスが来ていた。
私達は小走りにバスに向かった。
金閣、銀閣を撮影している回数においても、私は世界有数の一人であろう。
銀閣寺を撮影していた時、私は、「これは自分史上最高の写真だぞ」、と天啓のようなものを感じた。
早めに帰宅した。PCに、先ず、金閣寺の写真が現れた。
私は「おーっ」と声を上げた。自分史上最高と言っても過言ではない写真だったからである。
そして今朝である。
フロントページに、スパイが浸透するメディア、と題して掲載された記事を産経新聞を購読されている本欄の読者の方達は、私と同様に、中国は日本の主要なメディアの大半に対しても同様の工作を行っている事を確信しながら読み進めていたはずである。
中国が、世界中の主要なメディアに対しても、同様の工作を行っている事は論を俟たない。
特に本欄の愛読者の方達はタイトルの箇所に来て、私と同様に驚愕したはずである。
産経新聞と本欄は呼応している。と。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。
スパイが浸透するメディア
香港の「報道の自由」の牙城が崩れ落ちようとしていた昨年6月23日夜のことだ。
最後の紙面の編集作業を行う大手紙、蘋果日報の本社ビル前に、市民数百人が集まっていた。 
中国本土で生まれた鄭強(仮名、30代)も、その一人。
涙が止まらなかった。
彼にとって「自由」のシンボルだった蘋果日報のビルが、まるで炎に包まれているように見えた。
実は、鄭も蘋果日報で働いたことがある。中国当局から「スパイになれ」と迫られた敏腕記者だった。
中国本土の大学受験に失敗し、香港に“留学”した鄭は卒業後、そのまま報道の世界に飛び込んだ。
テレビ局などを経て蘋果日報に入社すると、中国政府の情報機関、国家安全省の関係者から「お茶でも飲みませんか」と誘われた。
「ちょっと教えてほしいことがあります。簡単なことです。蘋果日報の記者たちの名前、電話番号、趣味、それに好きな食べ物と飲み物を教えてください」
スパイになれというのだ。
その関係者は、中国本土に住む家族と鄭のSNS(会員制交流サイト)上のやり取りを全て把握していた。
逃れられないぞ、という無言の圧力だった。鄭は悩んだ。
スパイになれば、監視は続き、要求はエスカレートするだろう。断れば、両親の元に帰れなくなるかもしれない。
鄭が出した結論は、蘋果日報から去ること。つらい決断だった。以後、フリーランスの記者をしている。
「香港の新聞界を実質的にコントロールしているのは、中連弁だ」と指摘するのは、香港記者協会主席の陳朗昇(40)である。
中連弁とは、中国政府の杳港代表機関「香港連絡弁公室」の略称だ。
「各新聞社内に、中連弁の息のかかった親申派たちが巣くっている」 
彼らが中国共産党の手となり足となり、中国を批判する記事などにブレーキをかけているのだという。
顔の見えない多くのエージェントがうごめき、事態を中国当局の思惑通りに操るのは、中国共産党の手口だ。先月の立法会(議会)選でもみられた。
陳によれば、それでも中国がコントロールできなかっだのが蘋果日報であり、ネットメディアだった。
陳自身、民主派系ネットメディア「立場新聞」の花形記者として知られていた。
先月29日の早朝、陳の自宅は警察に踏み込まれた。立場新聞への強制捜査だった。
予期していたこととはいえ、陳は家宅捜索の間、震えが止まらなかった。
立場新聞はその日、扇動出版物の発行を共謀した容疑で幹部らが一斉に逮捕され、運営停止に追い込まれた。
陳は連行されたものの逮捕は免れた。しかし、大事な職を失った。 
蘋果日報の最後の紙面で署名記事を書いた陳汪明(40)は、自分たちと同じように失業してしまった立場新聞の記者たちにエールを送った。
「生きてさえいれば、必ず光を見いだせるー」。
陳汪明も立場新聞での仕事がなくなったが、SNSを通じた発信を続けている。
鄭は、香港での生活が10年を超えた。
日本の文化にも詳しい彼は、香港国家安全維持法(国安法)施行後の香港をこう表現する。
「香港人は“金閣寺”を燃やされたんだ。自由という香港の最も美しいものを北京に燃やされた。その悲しみが私にも分かる」 
現在、国安法下の記者たちの闘いを取材すべく準備を進めている。中国本土に戻ることはないだろう。 
陳汪明や鄭らフリーの記者にとってよりどころになるのが、陳朗昇率いる香港記者協会だ。
今や、声高に報道・取材の自由を要求する香港の団体は同協会ぐらいしかない。
当局の圧力は日増しに強まっている。
外国メディアにも足音が近づきつつある。
米紙ウォールストリート・ジャーナルが先月下旬、「(中国の影響力が浸透する)香港では誰も安全ではない」と社説で批判すると、香港政府ナンバー2の政務官、李家超が「事実の歪曲だ」と激しく抗議。外国メディアヘの法的措置も辞さない構えの高官もいる。 
陳朗昇は警鐘を鵑らす。
「今後、外国メディアにもどんな影響が及ぶのか分からなくなっている。しっかりと対応すべきだ」
=敬称略 (香港 藤本欣也)

 


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