以下は昨日の産経新聞に「なぜ日本を貶めたいのか」と題して掲載された、作家・ジャーサーリスト門田隆将の論文からである。
新聞が自分たちの主義主張に不都合なものを「報道しない」ことは今では多くの国民が知っている。
仮にそれを改めることができれば、新聞も読者の信頼を取り戻す可能性も出てくるかもしれない。
だがこの夏、逆に新聞の致命傷となる出来事が相次いだ。
まず「あいちトリエンナーレ」をめぐる報道である。
新聞には客観的に事実を報道する義務がある。
ジャーナリズムの基本中の基本だ。
何かの問題が起こったとき、その事実を正確に伝え、読者に判断を委ねるのである。
同芸術祭で「表現の不自田展・その後」というコーナーに韓国が世界中に建てている少女像や、昭和天皇の肖像をガスバーナーで焼き、それが燃えていく過程と燃えかすを足で踏みつけにする映像、あるいは出征していった日本軍の兵士を侮蔑する作品などが展示された。
同芸術祭には、10億円もの税金が投入されており、「なぜ税金でこんな展示が賄われるのか」という大批判が巻き起こった。
当然だろう。
ネットには忽ちその凄まじい作品群が紹介された。
私自身もすぐに見学に行ったが、確かに日本への憎悪が剥き出しにされた'へイト作品'ばかりだった。
実行委員長でもある愛知県の大村秀章知事は、テロ予告や脅迫の電話が殺到したことを理由に、開催3日目に展示の中止を発表した。
表現の不自由を訴えるコーナーがあっさり圧力に屈したのだから唖然とする事態である。
問題は新聞報道だ。
産経を除き、ほとんどの新聞が「小女像の展示が非難と圧力で中止になった」との記事を掲げたのだ。
なぜ昭和天皇の肖像をバーナーで焼いていく作品等、その作品群の中身を報じないのか。
答えは分かりやすい。
「日本では表現の自由が侵されている」と報じたい、つまり、日本を貶めたい新聞記者たちにとって、それは「都合が悪い」からである。
一連の韓国報道も酷かった。
朝日や毎日は一貫して韓国側に立ち、ホワイト国除外の日本を非難し続けた。
なぜそこまで日本が憎いのか。
そうまでしてなぜ日本を貶めたいのか。
かつて社会主義・共産主義を信奉し、ソ連 や中国、北朝鮮を応援した新聞は、ベルリンの壁崩壊以降、「反日」に特化せざるを得ず、中国や韓国の肩を持ち続けるしかなかった。 そんな媒体がネット時代に国民に支持されるはずもなく 部数は低落の一途。
令和は良識ある新聞を除き、多くが消え去る時代となる。
そのことをあらためて突きつけてくれた令和初めての夏だった。
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