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ひぐらし祭囃し編の「裏」テーマ:虐待、沙都子、そして鷹野

2006-08-14 21:25:03 | ひぐらし
完全ネタバレですよー。未プレイの方はここで引き返してくださいな。






(鷹野保護施設時代の描写について)
これはかなりキた。伏字がちと多すぎのような気もしたが、直接的に見せない、あるいは遠まわしな表現による恐怖はスゲーんだなと改めて実感(他の子たちがあの後どうなったのか書かれてないあたりとか…)。


ところで、皆編の児童相談所の話も含めると、児童関係の施設のあり方をプレイヤーに考えて欲しいと思っているのだろう。DVなどに対する公共機関の対応の仕方、さらには児童を保護するはずの施設による児童虐待といった広い視野での問題提起をしたいのだと考えられる。残念ながら皆編は、昭和58年という微妙な時期が災いして、主張が今ひとつ曖昧になっているように感じられた。というのも、おそらく現在への批判に結び付けたいのだろうが、DV関連の法ができた現在とは状況がかなり違っているため、あまり説得力を感じなかったからだ(あるいは単に昭和58年の状況を書きたかったのなら、あまり意味ないような気がした)。とはいえ、俺はいちおう法的状況の変化後に陳情がどんどん増えていっているというDV関連の書籍から得た知識で書いているが、知識不足に過ぎない可能性もあるので自分で調べてほしいところだし、また作者もそれを望んでいることだろう。


いっぽう祭編では、時間をさらに遡らせた(昭和35~40年くらい?)ことで多少なりとも「わかりやすくなった」ように思う。もっともこれは、戦後まもない状況においての異常性という、やや極端に言えば「プレイヤーのイメージ」に乗っかって書かれている印象も受ける(おなたもそのくらいの時代の学校でスゴイ体罰があったとか言われるとイメージしやすいでしょ?)。しかしこの時代の施設について俺はほとんど無知なので、勉強するしかないっすね。皆さんいっしょに頑張りましょうw

さて施設による虐待やDVといった題材をひぐらしが扱っていると考えた時、かつて「鷹野は悟史の変装」という説がかなりまじめに、そして深く論じられていたのを思い出した。当初作者は、金髪という共通点によって単純にプレイヤーのミスリードを狙っていただけだったのかもしれないし、少なくとも俺自身はずっと引っ掛けだと考えてきた。しかしことここに到り、DVの中で育った沙都子と、施設による虐待のトラウマを持つ鷹野が「兄弟」と考えられたことは何やら不思議な感じがするのだ。「鷹野は悟史の変装」という説は、推理としては失敗だったけれど、テーマ的には鋭いところを付いていたのかもしれない。


鷹野の施設時代の描写一つもここまで繋がっているのだ。いやはやよくできてるなあと改めて感心する。ちなみに虐待シーンの画像を上げようかと目論んだ(←そもそもダメw)が、本編の描写方法に従い割愛する。あの精神衛生上よろしくない描写をご確認ください。クケケケ。

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