高知の自然 Nature Column In Kochi

南四国で見かけた蛾をおもに紹介していましたが、現在更新を中止しています。

クロモンカギバ(沖縄編41)

2009年01月10日 09時59分16秒 | Weblog
クロモンカギバはベージュ色のはねに目立つ黒紋がある。

九州南部から沖縄本島、石垣島、西表島にかけて分布している。
昨年はわが高知県でも偶産蛾であろうが確認することができた。

高知県ではよく似たギンモンカギバが多くみられ、黒紋をもつ個体については同定に悩んでしまう。
外観がきわめて似ていて、♀♂交尾器も明確な差がないというから難しい。
四国で見られる個体についてはあいまいだが、一応黒紋がはっきり大きい個体はクロモンカギバと判断している。

沖縄ではギンモンカギバは分布していないとされているので、沖縄で見る個体はすべてクロモンカギバと同定してよいのだろう。

幼虫は黒く鳥か何かの糞のような形でおしりに1本のまっすぐな尾状突起がついている。
食草はハゼノキで集団生活をすることが知られている。

(撮影:沖縄県国頭村 2008.11.25)