■炎のクリエイター日記

美味しいもの・史跡が持つ歴史のご紹介。お料理はプロ・自作を問わず鮮明な画像で、どんな素材も関西仕立てにクリエイトします。

クジラのオバケ 〜最大級に美味しい珍味〜

2014年09月15日 00時00分55秒 | 魚介料理
現在では肩身の狭い思いをしている喫煙者と同様、捕鯨国日本としては世界レベルで肩身が狭くなるくらい、諸外国の圧力が強いのが最近の風潮である。そんな欧米豪諸国の言い分は、牛や豚はさて置き「クジラがかわいそう」の一点張り。最近は日本の若者にいたっても、この意見に同調する人も少なくは無いのが嘆かわしい現状だ。刺身に向いている「クジラの尾の身」は高級珍味で脂が乗っている。



グリンピースの方が大活躍する映画「だれもがクジラを愛してる」は、1988年にアラスカで実際に起こった出来事をもとに、氷に閉じ込められたクジラを救出するため奮闘する人々の姿を描いているが、捕鯨国の立場から見ると救出劇の全員は、自分・自分の所属する団体・自分のお仕事上のお手柄だけのために努力しているのがよく判るような内容になっている。強く訴えようとするあまり、突き詰め過ぎたのが裏目に出たのだろう。



日本の捕鯨の歴史は、狭い国土であるなか動物性たんぱく質を摂取するために、先人達が知恵を絞った結果であり、そのおかげで今の日本があり、祖先の方々が小さな島国でありながら食物事情を自ら解決してきた証でもあるのだ。いま我々が存在出来るのは、一頭捕れると村人全員が三日間は満腹でいられたと言う紀州の捕鯨技術があったからに他ならない。だからワシは大手を振って食文化だと解釈するのだ。オーストラリア(豪)の方が捕鯨は野蛮だと言った口でカンガルーを食う神経こそ解からないが、これも食文化だと解釈し干渉はしない。



クジラの珍味には尾の身を始めとして、さえずり(舌)・本皮(皮下脂肪)・ウネス(下あごの縦スジ)・小髭(歯の代わりになる髭)・タケリ(知りたい方には教える)などなど、鯨は捨てるところが無いくらい珍味を抱えている。尾ひれの部分の脂肪質の白色の肉を塩漬けにしたものを薄くスライスし、ボイルするとちりちりとなり、雪のように真っ白な姿と独特の歯ごたえが楽しめる「尾羽毛(オバケ)」を酢味噌で戴く。下関では「おばいけ」、一般的には「さらしくじら」とも言う。このように米ペリーさん率いる捕鯨軍団燃料補給拠点交渉のため浦賀に現れた彼らのような、クジラから脂を絞ってカスは捨てるような無謀は決してしていないのが日本の捕鯨文化なのだ。




‥‥‥‥‥‥<切り取り線>‥‥‥‥‥‥

ご訪問してくださってありがとうです。
どなたさまでも、お気軽にコメント戴けると嬉しいです。
日頃の撮影は、酔っ払っていても写る「CANON Power Shot G7XⅡ」と「iPhone」での撮影です。
日本ブログ村 こだわり料理部門、写真ブログ部門に参戦しております。


下のバナーをクリック🎵して頂くと励みになります。






コメント (16)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ブランド豚のチャーシュー麺 ... | トップ | ローストビーフ 〜限定10食... »
最新の画像もっと見る

16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (tomato)
2014-09-15 06:47:07
おはようです^^

えーこの白いのが、くじらの一部分って、信じられないです。
凄いとしか言いようがなくて(笑。
くじらって、大きいだけあって、未知の知らない味わいがいっぱいなんだろうなって・・・
改めて思っちゃいました。
素晴らしい写真、ありがとうです^^

ポチ。

返信する
鯨のお刺身 (みどり)
2014-09-15 08:47:51
へぇ~こんなに分厚い鯨のお刺身初めて見ました。以前薄切りで少し凍らせた位のお刺身と出され食べた事あるけど。果たして本当の鯨のお刺身だったかは定かではありません。白い雪の様なもの色んなお刺身並んで要る隅っこに肩身の狭い様に追いやられて要る物。こちらの人に聞いたら鯨から摂れる食べ物で{おば雪}って言っていました。辛子酢味噌で食べるのだとか。これが画像の最後の方に載っているのですね。綺麗に盛り付けしてあり鯨のお刺身同様、スターになって活き活きしています。ポチです。
返信する
Unknown (小野(mixi))
2014-09-15 09:09:27
つい、この間、地元の港で調査捕鯨だかで鯨を水揚げして、それの解体を幼稚園児に見せているのをテレビで放送してました。
わ~きゃ~と騒いでました。

鯨の刺身とか時々売ってますが、真っ黒いのばかりで写真のような綺麗な色のはすくないですね。
返信する
食文化を・・・ (炎クリ)
2014-09-15 09:19:40
tomatoさん
おはようです。(*⌒ー⌒*)ゞ

皮下脂肪の部分なんですよ・・・5センチ~15センチくらいの厚みがあり、
ソレヲスライスしただけでも刺身になるって言うんですよね。
日本人として食文化は大切にしたいものです。
応援(^_-)-☆ありがとうです!


みどりちゃん
おはようです。(*⌒ー⌒*)ゞ

多分、冷凍肉の塊を凍ったまんまスライスしたんでしょうね?
水っぽく感じる粗悪品も、山ほどあるのがクジラなので・・・
「おば雪」って、雪のような感じとオバイケが混ざって、
むしろ綺麗なネーミングになっていますね。♪応援(^_-)-☆感謝!
返信する
長刀のような・・・ (炎クリ)
2014-09-15 09:25:26
小野さん
おはようです。(*⌒ー⌒*)ゞ

ワシも和歌山で解体してからの実演販売を見たことがありますが、
長刀(なぎなた)のようなもので身体全体を使って切ってはりました。
黒い身は赤身の変色したものでしょうが冷凍技術の差でしょうか?
いつも(^_-)-☆ありがとうです。
返信する
食べたい (チェロ)
2014-09-15 09:55:40

おはようございます、
鯨大好きです、
小学校のころは鯨の切りカスをよく食べておりました、
これが美味しくて今でも大好きですが、
ご指摘のようなことで、
縁遠くなってまいりました、

食べたいですね。
返信する
寂しい限り・・・ (炎クリ)
2014-09-15 11:35:26
チェロさん
おはようです。(*⌒ー⌒*)ゞ

本当に食べる機会が少なくなりました。
他国の食文化に嘴を突っ込むなんざ、
どう言う了見なんでしょうね?
クジラのカツなども大好きで、
今となっては懐かしい味です。
そうそう、鹿のカツが案外似ていましたよ。
いつも(^_-)-☆ありがとうです。
返信する
こんにちは~ (はーい♪にゃん太のママ)
2014-09-15 12:40:00
クジラは好きです~
美味しいです~
日本の文化ですよね。
食品だけでなく、捨てるとこが無いほど、生活に根ざしたものでしたね。
ところで、私のブログを引っ越し途中でPCが壊れてしまい、
引っ越しも中途半端なまま、iPhoneから投稿したら、
レシピブログとFacebookには反映されている物の
ブログには反映されていないようですね~
どうしよう?
今日も仕事でなにも出来ないし。。。。
返信する
Unknown (しじみちゃん)
2014-09-15 12:44:56
おはようだす

そして、美しいだすね

美味しそうだす

どれか一品でもいいから

お値段知りたいだす

ちなみに昨日、くじらのさえずり

食べただすが、文句がいっぱい(笑)

そのうちブログにアップしたいだす

ぷっちんだす
返信する
Unknown (炎クリ)
2014-09-15 13:10:43
にゃん太♪ママさん
こんちは。(*⌒ー⌒*)ゞ

クジラは給食ででも大活躍でしたね・・・
あのゴムのような食感!
今では懐かしく、
クジラってこんなに軟らかいし美味しい・・・
ゴムも好きでしたけどね。
あらら、引越しってどこのブログだったんでしょう?
Gooだったら幾分解かるかもしれないですけどね。
いつも(^_-)-☆ありがとうです。


しじみちゃん
こんちは。(*⌒ー⌒*)ゞ

サエズリも美味しいですけどね・・・文句?
何だったんでしょう?
尾の身は、居酒屋さんで1200円だったかな、
オバケはワンパック380円を三皿とれ、酢味噌を一袋だから、
計150円くらいですね。
応援ぷっちん(^_-)-☆ありがとうです。
返信する

コメントを投稿

魚介料理」カテゴリの最新記事