菅井の東工大ブログ

東工大工学部に長岡高専から編入した菅井直人のブログ。そして博士3年に。

投稿論文がEditorを通過する

2009-06-15 23:47:14 | 東工大生活
分かりやすさ第一で書くので、投稿先や
研究分野によって異なることは多々あるのですが、
学術論文掲載までの流れです。

一般に、学術論文は投稿後にその雑誌の編集長
(編集長は著名な大学教授であることが多い)
がチェックし、掲載する価値があるかどうか
大まかに審査されます。
ここで50%近くの論文が掲載拒否されるとか…。


一定のレベル以上の内容であれば、
論文はその分野に詳しい編集者に渡されます。
(編集者も大学教授であることが多いです)

編集者はこの論文を審査するジャッジを数名選び、
論文を送付します。
(やっぱりジャッジも大学教授が多いです)


ジャッジ達による厳しいチェックが行われ、
データや説明が不足しているところを指摘されれば
訂正・追加したり、再実験を行ったりしなくてはなりません。
この審査をパスすると、論文は晴れて掲載となります。


先週の金曜日に、木曜日に投稿した論文が
編集長から編集者に渡された、という連絡がありました。
まさかの投稿翌日。仕事が早い。

すぐ編集者へ渡されたのは、
どうやら編集長チェックを通過するレベルに
十分達しており、スムーズにこのチェックを
パスしたためだと考えられます。

これは、掲載される可能性が高そう…
と、期待してみたり。

今年は、良いことと悪いことが次々に起こるので
喜んでみたり落ち込んでみたり大変です。


写真は実験に励む手塚研の後輩。
白衣が眩しい季節になりました。

初論文投稿

2009-06-11 21:53:51 | 東工大生活
3月ごろからずっと論文を書いていました。
3か月近く苦しめられました。

が、今日、ついにその論文が某学術誌に投稿されました。
論文訂正地獄からの解放です。

しかし、今日はあくまで投稿しただけであって、
これから審査に掛けられてその学術誌に掲載するだけの
価値がある論文かどうかのチェックを待たなければなりません。

その結果が出るのは1~2ヶ月後。
ちょうどこの季節は、
アメリカの大学教授はサマーバケーションシーズンなので、
論文のチェックが滞り気味になるとか…。

チェック結果が出るまで気長にドキドキしていたいと思います。
論文を書いた話や、掲載までの詳しい流れはまた後で書きます。

学生実験TA

2009-06-01 17:49:32 | 東工大生活
今年の前期は、2年生の学生実験のTAをしています。
TAとはTeaching Assistantの略で、授業助手といったところです。
有機合成実験のお手伝いしています。

2年生の学生実験には、2類の各学科
(有機材料・無機材料・金属)の学生全員が参加しますが、
学科によって実験に対する取り組み方が異り面白いです。

実験中、80℃に加熱する工程があるのですが、
ある金属工学科の学生たちが
「80℃じゃ、アルミも溶けねえよ」
「合金のアニーリングもできねえな」
と話していました。さすが金属…温度の桁が2つぐらい違う。
ちなみに、アニーリングは焼きなましのことで、
金属を一定時間加熱することで丈夫にする熱処理のことです。


ちなみに、修士学生は時給1000円だよ、
という話をしたところ、2年生に
「僕の時給より安いっすよ」
と言われてしまいました…。