犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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腎老君

2020年08月29日 | 犬と暮らす
[あらすじ] 飼い犬ジーロくん8月24日に息を引き取る。
享年15歳と1ヶ月。

老犬の御多分に漏れず、腎不全になっていた。
昨年5月の初めに診断を受けた。
最初は一日おきに通院して皮下点滴を受けた。
すると、数値が改善し、元気も出た。
治療効果が出たのだ。

その後、やり方を覚え、自宅でやるようにした。
幸い、近所の幼なじみ友人Mが、犬の保定に毎朝来てくれた。

冬に、また数値が悪化した。
それでも、なかなかの体調を維持した。

老犬老猫の話を聞くと、腎不全で最期は下痢と嘔吐がひどい、という。
受診の際も毎回、吐いたりしないか、と確かめられた。

下痢嘔吐がきっかけで受診したのだが、
点滴の甲斐有ってか、その後はほとんど下痢嘔吐無しに過ごせた。
受診していなかったら、去年の5月か6月か7月に死んでいたのだろうと思う。



12歳半のジンクス。

子どもの頃、初めて飼った犬は、2歳半でウチに来て、十年生きた。
次の犬は、6歳半で来て6年生きた。
どちらも12歳半で死んだ。

ジーロのきょうだいカバサは、11歳の誕生日の5日前に死んだ。
あと1年半、残っていたんじゃないのか。
では、その分をジーロに譲ってくれ、と思った。
12歳半+1年半で、14歳まで生きるか、と。

治療の甲斐有って元気を取り戻したので、悠々と14歳になった。
ちょうどその頃から、母の介護が混迷してきた。
私の心の支えとして、犬にはいて欲しかった。
そして、15歳が目標になった。

6月末に母が特別養護老人ホームに入居できた。
そして、7月25日に犬ジーロは誕生日を迎え、15歳になった。



ここ2ヶ月の様子を知っている友人の言葉や、
写真などを見返していると、
だいぶ弱ってきていたことが分かる。

毎日つきっきりで世話をしていると、
その時その時の新しい状況に対応することが全てになるので、
つい少し前までどんな調子だったか、忘れる。
目の前の動物を世話するのに、過去はあまり意味が無いからか。



8月25日の分までの点滴のセットが有った。
残り少なくなったので、行ける時にと思って、
前の週に動物病院に行って、30日分を買い足した。

そうしたら、24日に死んでしまったので、
31日分の点滴セットが余ってしまった。

動物病院で引き取ることはできるが、返金はできないと言う。



遺体を抱いて帰宅して、ひとしきり。

腎不全の老犬老猫は、聞けばそこいらじゅうにいるはずだから、
友人の伝手をたどって、誰かにもらってもらうか。

SNSで呼びかけてみるか。
しかし、妙に拡散されてもいやだ。
直接の友人知人が使ってくれるなら嬉しいが。

腎臓サポートのドライフードも缶詰も、
おいしい犬用ちゅ~るも、たくさん残っている。

そうだ、保護団体は必要としているんじゃないか。
病気を抱えて、里親に出せないような状態の犬を飼育しているような団体なら、
輸液が必要ではないだろうか。



早速、「保護 / 犬 / 腎不全」といったキーワードで検索してみる。

尿管結石を手術で除去したが今後も経過観察が必要、という犬の
里親募集記事がヒットする。

なるほど、腎臓サポートを必要とする犬を引き取るという手も有るか、
点滴のノウハウも有るし。

って

今はいいです・・・ごめんなさい。
今、病気や老いの犬を世話するのは、もう、負担が大きいです。



そうするうち、里親募集の犬の紹介ページを見始める。

いろいろな犬の、性格の紹介を読む。
先輩犬が好きだけど、後輩犬は苦手。とか
人が好きで、犬は苦手。とか
同年配の犬と遊ぶのが好きで、静かにしていることが苦手。とか
すみっこが好きで、人が苦手。とか

こういった記述だけで、どんな犬なのか、おおよそのイメージができる。

若い犬の写真を見ると、表情豊かである。
不安げだったり、困っていたり、喜んでいたり、警戒していたり。
なんとも、犬らしい表情だ。

思えば、老いて、体が苦しい中、ジーロは表情がとぼしくなっていた。
とぼしいけれど、今までの付き合いの中で、
何を感じているか、何を思っているか、何を伝えたがっているか、
汲み取る毎日だった。

しかし、表情の無い者と気持ちを交わすのは、つらいものが有る。

今は、犬を飼う喜びのほうが味わいたい。



いや、すぐに飼うという意味ではないが。



犬がいなくなってしまったら、身軽なうちに旅行しようと考えていた。
しかし、今、東京からひょこひょこ流浪するわけにもいかない。

そんなら飼うか、という気もする。

いや、すぐに飼うという意味ではないが。



ひとまず、
残っている腎臓サポート用品を、リストアップする。
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