犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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幹を輪切りにする

2021年05月21日 | Do it myself

[あらすじ] たくさん貰った薪を、梅雨入り前に屋根の下に収めたい。

紆余曲折を経て、玄関わきのスペースに薪小屋を作ることに変更した。
何年前からか、そこにはキンモクセイが植えてある。
目通り15㎝くらいで鬱陶しく繁っている。


これを伐って、根っこも切って、地面を均して固めて、
薪小屋を作ろう。
薪小屋を作るためにまた伐木が出るという。キリが無い。



例年の東京の梅雨入り時期は6月7日頃だという。
じゃああと1ヶ月有るから余裕だ。
と思ってから1週間した頃、梅雨前線が猛烈な勢いで北上した。
そして今や、東海地方が例年より3週間早い梅雨入りを迎えている。
https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/baiu/sokuhou_baiu.html

私が梅雨入り前にやり遂げたい作業が有る年に限ってそんな。
梅雨入り時期を調べて気持ちに余裕を持った後に限ってそんな。

もう、薪小屋を作って、薪を切って小屋に収めて、
なんてことが間に合う気がまるでしない。
その前に破風板や外壁の塗装や雨樋の掃除もしなければならない。



とにかく、スペースを作るため、玄関わきのキンモクセイを伐る。
前回の時点では上のほうに枝葉が少し残っていた。
その枝葉を切り落として、切り刻んでゴミにしたら、
残りの太目の枝や幹をチェーンソーで切る作業に入る。
好きな作業だ。

25センチの短いチェーンソーを使っている。
軽くてよろしい。
が、軽い分、自分の力でしっかり支えないといけない。
注意深く使う。
怪我したくない。

根元でぶった伐って「たーおれーるぞーーー」とやるスペースは無い。

三脚脚立を立てて、太目の枝をチェーンソーで切り落としていく。
無理な角度での作業はしない。
脚立の位置はいちいち移動する。

後で根っこを切る時に、幹がある程度の長さ残っていると、
そこにグイグイと力をかけて傾けやすい。
腰掛けくらいの高さを残して、終了とする。



伐り倒す場合だと、倒す側からまず少し切っておき、
次に倒すのと反対側から切る。
先に切った側より上から、斜め下に向かって、
さっきの切り口に繋がるように切る。
すると、うまく倒れる。

ただ、今回は倒さない。
幹を少しずつ、輪切りにしていく。
薪にするのに適当な、30㎝くらいずつの輪切りにする。

縦に伸びる幹に、水平方向に刃を入れる。
半分ちょっとまで刃を入れる。
そして、チェーンソーを引き抜く。

上の部分が重いと、半分以上など刃を入れると、
上の部分の重さで幹が傾き、
チェーンソーの刃がガッチリ挟まれて動かなくなってしまう。

しかし、輪切り作戦だと、切る作業位置より上の部分も
さほどの重さではないので、
半分以上まで刃を入れることができる。

次に、反対側から刃を入れる。
うまく切り口が繋がるように入れる。
途中で角度を変えることはできないから、
切り始める時にうまくやる。

切り口が繋がりそうになると、
上の部分がグラグラしてくる。
そうなったら、チェーンソーを進める勢いを落とす。
慎重に事を進める。

切り口が完全に繋がると、上の部分の重さが
チェーンソーの刃の上に乗ってしまう。
そうなると、チェーンソーが抜けなくなる。
チェーンソーを抜かずに、輪切りの部分を傾けて地面に落とすのは、
危険である。
輪切り部分の重さでチェーンソーの刃を壊してしまいかねない。

だから、切り口が繋がる手前で寸止めする。
輪切り部分はグラグラするけれど、落ちない。
落ち着いてチェーンソーを引き抜き、
空いた手で輪切り部分を動かせば、
残り繊維が切れて、輪切りが外れる。

地面の安全な所を狙って、落とす。

やりやすい方法ではないので、おススメしない。



この、寸止めがワザである。
グラつき度合いで、残りどれくらいかが分かる。
チェーンソーから手に伝わる感覚にも意識を注ぐ。
うまく刃を止めて細く繊維を残すと、
落ちてしまわないけれど落とそうとすれば落とすことができるという、
理想的な状態になる。



写真の部分は地上約60㎝くらいのところで、幹の太さは約15㎝。
キンモクセイはなかなかの寸胴で、
この上もほぼ同じ太さで伸びており、
枝分かれしようという部分はなんならこれより太くなる。




指差しているところにチョンと出ているのが、寸止めで残した繊維の跡である。
ここは地面に立って作業しているので、落ち着いてうまくできる。
我ながら見事な寸止めっぷりだ。



外に出ようと玄関に行ったら、ずいぶん明るい。
おや、雨が止んで日が射してきたのだろうか、と思ったが、
雨は降っている。
妙だな、と思ったが、
外に出てみて分かった。

木が無くなったから、玄関が明るくなったのだ。

解放感が有る。
いい気分だ。

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