犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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彫って覆って生きて

2022年01月11日 | 椰子の実の中


野性爆弾のくっきーさんのデザイン?したお帽を買った。
サイトで見る定価より高く買ったのだ。
転売ヤーが儲けてるのだろうか。にくにくしい。

広島市の球団、カープの[C]のように見えて、いや、左です。

そう。この帽子は
左ですキャップちゃん
という。

サイドにも刺繍が有り、
目と、遮眼子と、左を指す手が描かれている。

販売サイトには、くっきー本人が商品をかぶったサンプル写真が並んでいる。
なんとかわいい人なのだろう。

私も真似してかぶって、いけない目つきで写真を撮る。



両手首の外側に星の形の刺青が入っている★
テレビに出演する際などは、そこにベージュのテーピングを巻いて覆い隠している。

この二つの事に対する意見は、人それぞれだろう。



日本では刺青に対するイメージは、悪い。

なんぞで調べてみると、そのイメージの悪さは、
罪人に施したことから来ているようだ。
脱走してもどうやっても隠せない印として付けたのだろう。

いっぺんやったら罪は消えない。
という意味のようで、気色悪い。

罪は贖うことができるか、とか
前科が有っても再起の場を与えるべき、とかいった
課題にも通じるものが有るように感じる。

それから、日本では極道が好んで入れたことから、
刺青=反社会勢力というイメージも有る。

ものすごく痛いのを堪えて入れたんだぜという
気風を見せて粋がりたいことと
反社会勢力であるかどうかは別の事だと思う。



消せない。

いっぺんやっちまったらもう後戻りできないことは
やってはいけない。
それをやるのは893だ。
後戻りできないのは人殺しと刺青だ。

と、以前の私は考えていた。



じゃあ、何が後戻りできると言うのか。

時間の流れが一方向である
この世に肉体の人間として生きている以上、
一体、何が取り消せると言うのか。

考えてみれば、
「あんときああすりゃ良かった」とか
「やり直しきかねえなあ」とか
「あんなこと言って傷付けてしまった」とか
そんな事だらけだ。

何も取り戻せる気がしない。
だったら刺青とてそういった事どもと大差無いではないか。



民族の習慣として、日本にも有った。
アイヌや奄美に刺青の習慣は有った。

伝統的な文化が、
現在の日本の中央集権的勢力によって覆い隠されてしまったのは
ほんのこの数十年の中でのことだ。

保守政党が「伝統を守る」とか言っているのを見聞きするにつけ、
誰が何を言っちゃっているのかしらと首を捻ってひねってもぎ取れそうになる。
左巻きだからよく分からない。



覆い隠してひっそりと日本のマスコミの中で生きる
芸の人に敬意を抱きつつ、
気色悪い色に塗った手首にテーピングを巻いたら
ベージュじゃ却って目立つのね。
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