高校生の頃、部活はオーケストラに入って、
それが楽しみで学校に行っていた。
学校が嫌いなのにはいくつか理由があった。
その中のひとつは、
同じくらいの年齢の人間がうじゃうじゃいておさない厄介事に満ちていること。
他のひとつは、
そんな中、少しだけ年上の先生が妙に権威を持っていること。
そう思いながらも、私は「先輩」なんて呼ばれるようになると、
小さく威張っていた。
つまらんことだ。
※
学校の音楽の授業って、なんでああ苦痛なんだろう。
楽譜が配られて、みんなで歌う。
退屈なことだ。
高校の音楽の先生は、それでも音楽の仕組みについて教えてくれた。
ピアノのある鍵盤をそっと音をたてずに押しておき、
ペダルを踏みっぱなしにして、
別の、低い鍵盤を叩く。
そうやって、倍音の仕組みを聞かせてくれた。
和声学も教わった。
バンド活動をしていくのに、コード理論は欠かせなかったが、
基本を教わっていたので良かったように思う。
※
部活の練習の中で、ホルンかどこかのパートが、
和音を合わせるのにチューナーを使っていた。
近隣の音大の学生がひとり、コーチとして来ていたが、
その人がそれを見て、あきれるように言った。
言葉をいちいち憶えていないのだが、
それではだめだ、そんなことも知らないのか、
と言った調子だった。
そして、それ以上の説明はその場で、無かった。
えーーー、どうしてですか?
なぜチューナーで合わせてはだめなんですか?
なんて、素直に質問する私ではない。
専門家がアマチュアを見下したような言い方をして、
なんになる?
絶対そんな人に教わりたくない。
※
その後、私が出会ったのは『ゼロ・ビートの再発見』という本だった。
どうやって探しあてたのか、思い出せない。
ビートについては、音大へ行った先輩が教えてくれたように記憶している。
たとえば、私ともう一人が同じ音を吹いた時に、
わずかにずれていると、音にうねりが聞こえる。
音の高さがぴったり合うと、うねりが消える。
このうねりのことをビートとも呼ぶ。
同じ音同士ではなく、和音の時にも、ビートが出る。
ぴったり合わないとうねるのだが、
この「ぴったり」が問題なわけだ。
チューナーで「ぴったり」合わせると、和音はうねる。
※
『ゼロ・ビートの再発見』の著者、平島達司は[はじめに]の中に
この本の目的を書いている。
一番に、「よりよい演奏のために」と掲げている。
この人は、金銭的に充分に恵まれなかったため、
音楽の道ではなく科学技術分野に進んだ。
音楽については、自力で学んだようだ。
―
この本では、ぴったりハーモニーのとれた合唱や合奏をするための、
原理・原則的な話が中心話題となっております。
楽器の種類と調律法によって、音楽は「和声的な音楽」と
「旋律的な音楽」にわかれてしまいます。平均律と古典音律の
微妙な違いを知らずによい音楽はできません。弦楽器の調弦法や、
伴奏に使われる鍵盤楽器の音律について、この二種類の音楽に
対応する方法をこの本に書きました。
―
つまり、今の日本、平均律があたりまえとなってしまっているけれど、
古典音律も知らないで演奏してもよい音楽にはならない、
と断言している。
プロに限った話ではない。
旋律と和音を大事にする、オーケストラなら、
アマチュアとて同じことだ。
よい音楽をしないのなら、自己満足もいいところで、
演奏会などで発表するのは周囲への迷惑にしかならない。
言い過ぎか。
※
ともあれ、チューナーで和音を合わせようとしていたら
ちょいと生意気な音大生に馬鹿にされてもしかたないわけだ。
私はこの本を足がかりに、勉強してみた。
自分が金管楽器だということも、大いに関係があった。
音楽は整然とした物理的法則にのっとっている。
それはとても魅力的な美しさだ。
そんな話は、
また今度
それが楽しみで学校に行っていた。
学校が嫌いなのにはいくつか理由があった。
その中のひとつは、
同じくらいの年齢の人間がうじゃうじゃいておさない厄介事に満ちていること。
他のひとつは、
そんな中、少しだけ年上の先生が妙に権威を持っていること。
そう思いながらも、私は「先輩」なんて呼ばれるようになると、
小さく威張っていた。
つまらんことだ。
※
学校の音楽の授業って、なんでああ苦痛なんだろう。
楽譜が配られて、みんなで歌う。
退屈なことだ。
高校の音楽の先生は、それでも音楽の仕組みについて教えてくれた。
ピアノのある鍵盤をそっと音をたてずに押しておき、
ペダルを踏みっぱなしにして、
別の、低い鍵盤を叩く。
そうやって、倍音の仕組みを聞かせてくれた。
和声学も教わった。
バンド活動をしていくのに、コード理論は欠かせなかったが、
基本を教わっていたので良かったように思う。
※
部活の練習の中で、ホルンかどこかのパートが、
和音を合わせるのにチューナーを使っていた。
近隣の音大の学生がひとり、コーチとして来ていたが、
その人がそれを見て、あきれるように言った。
言葉をいちいち憶えていないのだが、
それではだめだ、そんなことも知らないのか、
と言った調子だった。
そして、それ以上の説明はその場で、無かった。
えーーー、どうしてですか?
なぜチューナーで合わせてはだめなんですか?
なんて、素直に質問する私ではない。
専門家がアマチュアを見下したような言い方をして、
なんになる?
絶対そんな人に教わりたくない。
※
その後、私が出会ったのは『ゼロ・ビートの再発見』という本だった。
どうやって探しあてたのか、思い出せない。
ビートについては、音大へ行った先輩が教えてくれたように記憶している。
たとえば、私ともう一人が同じ音を吹いた時に、
わずかにずれていると、音にうねりが聞こえる。
音の高さがぴったり合うと、うねりが消える。
このうねりのことをビートとも呼ぶ。
同じ音同士ではなく、和音の時にも、ビートが出る。
ぴったり合わないとうねるのだが、
この「ぴったり」が問題なわけだ。
チューナーで「ぴったり」合わせると、和音はうねる。
※
『ゼロ・ビートの再発見』の著者、平島達司は[はじめに]の中に
この本の目的を書いている。
一番に、「よりよい演奏のために」と掲げている。
この人は、金銭的に充分に恵まれなかったため、
音楽の道ではなく科学技術分野に進んだ。
音楽については、自力で学んだようだ。
―
この本では、ぴったりハーモニーのとれた合唱や合奏をするための、
原理・原則的な話が中心話題となっております。
楽器の種類と調律法によって、音楽は「和声的な音楽」と
「旋律的な音楽」にわかれてしまいます。平均律と古典音律の
微妙な違いを知らずによい音楽はできません。弦楽器の調弦法や、
伴奏に使われる鍵盤楽器の音律について、この二種類の音楽に
対応する方法をこの本に書きました。
―
つまり、今の日本、平均律があたりまえとなってしまっているけれど、
古典音律も知らないで演奏してもよい音楽にはならない、
と断言している。
プロに限った話ではない。
旋律と和音を大事にする、オーケストラなら、
アマチュアとて同じことだ。
よい音楽をしないのなら、自己満足もいいところで、
演奏会などで発表するのは周囲への迷惑にしかならない。
言い過ぎか。
※
ともあれ、チューナーで和音を合わせようとしていたら
ちょいと生意気な音大生に馬鹿にされてもしかたないわけだ。
私はこの本を足がかりに、勉強してみた。
自分が金管楽器だということも、大いに関係があった。
音楽は整然とした物理的法則にのっとっている。
それはとても魅力的な美しさだ。
そんな話は、
また今度
依然として 「まるでだめ男」で 音程とリズムの悪さを レッスンのたびに思い知らせられてます
「自分は音感が悪いらしい」ことに気がつきました どうやら その程度は救いようがないほど重傷のようです
英語の聞き取りもまるでだめですね
海外出張時 若い社員は聞き取れているようなのに 小生には 音がとれない感じです それも音感のなさに 起因していると思いました
50年余り前は 音叉はありましたが チューナ(ヤマハ)なんてなかった
中学のブラバンの顧問は音大出身でしたが
練習前に 音叉で合わすだけでした
いちいちこのコメントに応答してくれる必要はありませんが 「なるほど・・」と思ったのでした
「あの日に帰ってやり直したい」って感じですな
音感は練習したら良くしていけますよ。
よーく聴いて、復唱する。
チューナーなんて無かった頃のほうが、そういうことをしていたかもしれません。
あの日に帰らずとも、今もできます。
ひとりでひっそりと
私自身も音感は良いほうではなく、高校時代も、部活の周りの子が「高い」の「低い」の言っている微妙な違いがわかりませんでした。
練習して、かなり聞き分けられるようになりましたが、今もちょっと練習をサボると、聞き分けにくくなります。それだけ、練習の効果はあります。
最初のロングトーンで音程を合わせて
チューニング終了 楽器はクラリネットで 特に音程を気にかけることもなかったです
大学で混声四部合唱をやって
はじめて ハモるを実感しました
互いに音を聞きながら 和音をつくっていくプロセスを 素晴らしいと思いました
ところが 構成員の中にも リズムも音も聞かない独りよがりが多くて 大いに失望したものです
フルートも吹き口の角度で音程が変化するので
講師とのアンサンブルで ハモりが実現できなくて 悩みの種です
ユーチューブ登録動画「毛ロビとこゾりテ」は
相互に交流してハーモニーを作り合うというプロセスが実感できて これだ!と 腑に落ちる動画でした
あーゆーのが 目標です
8/19に 落語会で 大学時代の同窓 同じ学部の友人と会って話し込んだのですが 聞き取りが出来なくて弱りました
はなしこんだのは 45年ぶり
相手は いつも通りなのだと思いますが・・・
そう言えば 嫁さんの話しも聞き取れてない
多分子音部分が聞き取れてないのだと思います
ユーチューブ動画で聴力テスとしても
10000ヘルツ以上は 聞こえませんでした
今日は フルートのレッスン日で アンサンブルの練習曲は ドボルザークのスラブ舞曲二番・・・ どうなることやら・・・
この3つの力は、重なる部分ももちろんありますが、
まったくイコールではないです。
私自身は、ひとの話の聞き取りがとても苦手で、
左耳の高周波のある音域に少し聴力の弱い部分があります。
検査結果がいま手元に無いので、明らかに書けませんが。
それと、音楽で用いる音域での音感とは関係なさそうです。
希望を持って練習してください。
http://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/ea65e59900c864a8ebbb21802ff20216
http://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/3355087780b3c613e0f7ba3a79cf84a8
http://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/c6533b7c8cc99d8e88c09a8bb97ea524
取り上げたいと思っていました。
この方法だと、私は12000Hzが聞こえません。