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犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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よく聞こえないから

2015年04月12日 | からだ
[あらすじ] 9ヶ月の下痢と入れ替わるように始まった耳鳴り。
数年前、耳鼻科では耳鳴りがあるから聞こえにくい音域があると説明された。


鼓膜で受けた空気の振動を、内耳の仕組みが神経線維を伝わる電気信号に
変換する。
音を伝える信号は、特定の経路を通って、脳の聴覚を感じる部分に伝わる。

この中のどこかの機能が落ちているために、聴力が下がる。
脳に、信号が充分に到達しない。

本人が「聞こえにくい」と感じる以前に、
脳の聴覚担当が「聞こえにくい」と感じている。

聴覚担当は働き者で、このままではいけない、と奮い立つ。
聞こえにくいからには、耳を澄ます。
感覚を鋭くする。
音が聞こえないと、特によーく感度を上げる。

すると、雑音も聞いてしまう。
雑音は常にある。
これが、耳鳴りとなる。

というのが、最近の考え方になっている。
7、8年前に私が耳鼻科を受診した時には、
耳鳴りがあるから聞こえにくい、という説明だったが、今では
聞こえにくいから耳鳴りが出る、ということになったのだ。


身体というのは働き者だ。
異変があったら、対処をする。

耳鳴りは、音を受け取る部分か、信号に変換する部分か、信号を伝達する部分か
どこかに問題があることを示しているが、同時に
脳みそが元気に仕事をしていることも表している。
他の部分が原因でよく聞こえないのを、補おうとして頑張っている証拠だ。

ただ、ちょいと働き過ぎなのだ。
ノイズが出るほど頑張らなくてもいいのよ。
と、わが脳みそに言ってやりたい。

しかし脳みそとしては、信号が充分に来ない場合、感度を上げるのが
当然の反応なのだろうから、
そもそもの、聞こえない原因を作っているところに対処するのが
耳鳴りを静めるために必要なことなのだろう。

現在では、補聴器を使って聞こえない部分の聴力を補うことで、
耳鳴りを消すことが行われつつあるようだ。
が、これだと補聴器が手放せなくなるだけだ。
治療とは呼びがたい。
それでも、激烈な耳鳴りにながく悩んできた人には福音だろう。


さて、同様の現象は、身体に他にも起きる。
ひとつが、自己免疫疾患であり、アレルギーだと考えられる。
免疫の暴走であるこれらがなぜ起こるか、
耳鳴りについて脳みそがどうしたかを見れば、自明だ。

つづく


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