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LGBT用語集 GID篇

2015年11月26日 | LGB&T
[あらすじ] LGBTとは、4つの英語の頭文字だ。
Lesbian:レズビアン:女性の同性愛者、
Gay:ゲイ:男性の同性愛者、
Bisexual:バイセクシュアル:両性愛者、
Transgender:トランスジェンダー:性同一性障害など、性別を越境するひと。

TはトランスのTだが、TG:トランスジェンダー以外にも、
TS:トランスセクシュアル(異性になりたいひと、なったひと)や
TV:トランスヴェスタイトのひともいる。


よくある説明では、TG:トランスジェンダーは自分の生まれたのと逆の性別になりたいひと、
というのがある。
ジェンダー(文化的な性)だけでなく、セックス(身体的な性)も変えることをも
含めて、トランスジェンダーと呼ぶ考え方だ。

トランスジェンダーとトランスセクシュアルの境界線なんて、
男と女の境界よりもはるかに微妙でグラデーションなので、あまりこだわる必要も無いかもしれないが、
私は、身体的な性も変えたいことは、トランスセクシュアルと呼んで、
トランスジェンダーと区別したほうが良いのではないか、と思っている。

また、性同一性障害:GID(gender identity disorder)という言葉を耳にしたことが
ある人も多いと思う。
性別の自認が、男の体で生まれたから男、女の体で生まれたから女、というふうに
なっていない状態の、診断名だ。

身体的な性を変えたくて、ホルモン治療や性別適合手術といった治療を
受けようと思った時、日本では、まずGIDであるという診断が必要なのだ。
だから、GIDという診断を受けていないがGIDとして悩み苦しみ問題を抱えている
TGやTSも、ゴマンといる。

GIDの診断基準は、「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」
というものの中に書いてある。

生物学的には性別が明らかであるにもかかわらず、
心理的にはそれとは別の性別(以下「他の性別」という。)
であるとの持続的な確信を持ち、
かつ、自己を身体的及び社会的に他の性別に適合させようとする
意思を有する者であって、そのことについてその診断を的確に行うために
必要な知識及び経験を有する二人以上の医師の一般に認められている
医学的知見に基づき行う診断が一致しているものをいう。

実はこの文の中にも、問題点はたくさんある。
ここに書いてあるのは、「男に生まれたけれど女になりたい」ひとと
「女に生まれたけれど男になりたい」ひとについてだけだ。
そういうひとたちからの要求が高まって、急いで作った法律なのだろう。
今後、多様な問題に対応できるように整備していく必要があると思う。

また、GIDに「必要な知識及び経験」を持っている医師が、少ない。
近所の精神科や泌尿器科に飛び込んでも、この診断は受けられない。



ここでTGの×山さんをお迎えしましょう。
先日は「彼女」とか「A子さん」という下の女名前で呼んで失礼しました。
貴女は性転換したいと思ったことは無いのですか?
あれれ?
また怒って行っちゃった。



性転換という表現を嫌う当事者も多い。
性別適合手術:SRS(Sex Reassignment Surgery)というのが
GID治療の中での正式名称だ。

つづく

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