犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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便通のエンブレム

2021年10月31日 | 梵語入門
インド人は数でまとめるのが好きだ。
それはあちこちの文化によく見られることではある。
中国も五や六でまとめる。
インド人はとみに多い気がする。

仏教でも、四苦と言ったり五葷と言ったり三密と言ったり
数でまとめるが、ありゃインドのクセである。



飼い犬ウーゴくん去勢オス5歳。
保護団体から引き取って一年ちょっと経つ。

今では自動車を怖がることも無くなり、
近所の道や人にも慣れ、
自転車にも驚かなくなった。

けれど、この家に来てからしばらくの間、
散歩中は緊張しっぱなしだった。
特に夕方の散歩は人通りが多いので、
ずっと緊張状態が続く。

緊張のせいで、肛門が閉まりきらない。
数㎜開いている。
私は犬の後ろを歩きながら、尻の穴を見て、
犬の精神状態を測る。

道に慣れた頃に、夕方の散歩でも
きっちりと肛門が締まるようになった。
良い表情だ。



良い表情のウーゴの肛門は、
Yの字の形に皺が入っている。
ベンツのエンブレムを逆さにした形だ。



インド古典文学、カーリダーサ作の『ṛtusaṁhāra』を読んでいる。
インドの季節は6つに分けられている。
六季折々の情景をそれぞれ20篇前後の詩にうたっている。

最初は暑い夏の章。続く雨季の章を今読んでいる。
自然の姿が描かれるのはもちろんなのだが、
どうも、どの季節でも女性の美が讃えられるようだ。

乳房がどうの臀部がどうの白檀の香りが髪からどうの
首飾りがどうのなまめかしい動きがどうの。

valīという単語が出てきた。
衣服の襞の意味のようだ。
女性の衣が体の動きに合わせてうねる様子を讃えているのだろうか。

注釈にvalīはtrivalīのことだと書いてある。
trivaliを辞書で引いてみると。
the 3 folds over a woman's navel (regarded as a beauty),

なんと、女性のヘソの皺が3本だと美しい、という
価値観が有るようだ。
そうかねえ…。

ここでちょいと慎重に、最後が長音になっている
trivalīも辞書で引いてみる。すると。
the anus

肛門の意味だった。

こっちは納得である。
我が犬の肛門はtrivalīだ。
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