犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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馬鹿は風邪引かない。ー風邪の基礎知識

2020年06月09日 | からだ
私はインフルエンザにかかったことがない。

そんなわけが無い。

私はインフルエンザという診断を受けたことが無い、というのが正確だ。
インフルエンザのような症状が出ても、医者にかからないで家で寝ているので、
インフルエンザかどうか知らないままなだけだ。

インフルエンザウイルス、として知られている。
今年はA型だとかB型だとか予防接種だとか言う。



ウイルスは、ウイルスだけでは生きられない。
何かに取っ付いて生きて殖える。
遺伝情報のかたまりが入れ物に収まっているだけのものだ。

ウイルスにもいろんなタイプが有る。
DNA型とRNA型というのが有る。

DNAに遺伝情報が乗っかっている。
殖える、ということは、DNAのコピーをとるわけだが、
その時にできる裏焼きがRNAである。

コピー作業の途中で、ミスコピーが起こったりする。
これが突然変異と呼ばれるものだったりする。
RNAには変異が起こりやすい、というわけだ。



インフルエンザウイルスは、RNAなので、変異しやすい。
だから毎年、今年は何型だとか、両方の型に罹ったとか、言っているわけだ。



風邪
と、ひとくちに言われているが、
様々な風邪が有る。
症状が似通っているので、風邪とまとめて呼ばれているのであって、
それをひき起こしているウイルスにはいくつも種類が有る。

インフルエンザばかりがインフルエンザウイルスと呼ばれているが、
他の風邪ウイルスよりちょいと強めだから注目されるのだろう。

風邪だって、アデノウイルス、コクサッキーウイルス、コロナウイルス、
ライノウイルス、など、など。

それに、未発見のウイルスも、風邪の3割を占めると言われている。
未発見のものを特定して名前を付けたら、新型と呼ばれる。

しかし、RNA型ウイルスであれば、常に変異を重ねている。
似て非なるウイルスが、常にあれこれ生まれている。



ウイルスがうまいこと宿主にくっ付いて、そこで殖えて、あら居心地いい、となることを
感染と言っている。
感染したら症状が出るわけではない。
身体の中にウイルスが棲み付いて増殖しても、症状が出ないことも有る。

「ことも有る」と書いたが、
症状が出ないのだから、この状態には気付かない。
症状が無いのだから、感染しているかどうか検査を受けるはずも無い。
検査したところで、症状が出ない程度の感染だと、調べきれなかったりする。

だから、
症状が無くて感染に気付いていないけれど感染していた、
なんてことは、
ザラに有るのだ。



ヒトの免疫機構は、知らんもんが身体に侵入して来ると、
それを排除しようと働く。
見えるところでは、咳、鼻水、くしゃみなどで外に追い出そうとする。
見えないところでは、免疫細胞がウイルスの特徴をつかんで指名手配できるようにし、
その相手に効果の有る武器を作り、仲間に知らせて攻撃する。

感染して、指名手配して、武器が整うと、
次にそいつが来た時にはすみやかに攻撃ができる。

変異変異であれこれやってくるウイルスに対して、常に身体は防衛の闘いをしている。
武器の種類が増えていく。

そうやって、だんだん丈夫な大人になっていく。



馬鹿は風邪引かない。
風邪を引いても気付かないから引いたことになっていない。

インフルエンザの症状を出しても、きっちり休むだけで
無理して医者に行ったりしない、検査も受けないから、
インフルエンザだったかどうか分からない馬鹿。
馬鹿は風邪引かない。

感染しても、免疫力のほうが上回るので、症状が出ない。
ケロリと暮らしているから、免疫が活発に働く。
馬鹿は風邪引かない。

馬鹿は風邪引かない。
感染しても、身体がひそかに対処しているので、過ぎ去る。
馬鹿は風邪引かない。



馬鹿も実は風邪を引いているわけだ。
感染している。
そして時に発症している。
治癒への経過の中で、抗体を作ってもいる。
丈夫な馬鹿ができ上がっていく。
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