[あらすじ] Xジェンダー自認の私は、DYKES on BYKESみたいにX on BMXがやりたい。
自転車は好きだが、BMXは乗ったことが無い。
ジャンプもダートも無い、フラットランドというジャンルのBMXを買って、
組み立て完了。
さあ乗ってみるぞ。
BMXは、乗ってどこかへ行くための自転車ではない。
フラットランドは、曲乗りだ。
曲乗りしやすいような構造になっている。
ハンドルはグイッと横に伸びている。
実際のグリップの角度は、マウンテンバイクに似ているとも言えるので、
握った感じに違和感は無い。
※
ギヤ比が小さい。つまり、
自転車は、ペダルの回転を後輪にチェーンで繋いでいる。
チェーンが前後のギヤに掛かっている。
この前後のギヤの大きさがあまり違わない、ということだ。
ギヤ比が大きければ、ペダルを少し踏んだだけで後輪がたくさん回る。
つまり、スピードが出しやすい。
ギヤ比が小さければ、踏んだぶんだけ進む。
力強く、登り坂などに向いている。
街乗り自転車でもギヤ比が3段切り替えになっていたりする。
私の乗っているマウンテンバイクは、前3段、後8段、
単純計算だと24のギヤ比に切り替えられる。
実際に使うのはその半分くらいだ。
ペダルのほうのギヤは小さいのが内側、大きいのが外側になっていて、
後輪のギヤは大きいのが内側、小さいのが外側になっている。
前後とも内側にチェーンを掛ければギヤ比は小さくなり、
前後とも外側にチェーンを寄せればギヤ比は大きくなる。
前後でチェーンの内外がちぐはぐになると、チェーンが斜めになってうまく繋がらないし、
そんな組み合わせは不必要だ。
そして、
BMXにはそんなややこしいもんは付いていない。
前1段後1段。ギヤ比は固定である。
前のギヤもかなり小さい。
よって、
ペダルを踏むと踏み心地は軽く、グイッと回って進む。
これが、普段乗っている感じとすごく違う。
普段はほどほどのギヤ比でペダルを踏み込んで自転車を漕ぎ出し、
スピードが付くこととペダルに体重を掛けることでバランスを取っている。
ということが、よく分かった。
実に、ギヤ比の小さいペダルで漕ぎ始めると、バランスが取りにくいのだ。
※
もう一つ、誰が見ても見た目ですぐ分かる特徴が有る。
サドルの角度がおかしい。
自転車は乗るものである。
自転車に乗るときは、サドルに尻を乗せる。
だから、サドル面は上を向いている。
BMXのサドル面は、上を向いている。
かなり後ろに傾いている。
斜めなのだ。
尻が乗ることを拒否しているようだ。
BMXは乗るための自転車ではない。
曲乗りしやすい構造になっているのだってば。
※
乗るための物ではない。
つまり、とっても乗りにくいぞ。
BMXにまたがり、サドルシートは斜めだから座れないので
立ち漕ぎで漕ぎ始める。
立ち漕ぎというのは登り坂でもするように、体重がどんとペダルに乗る。
グッとペダルが回るが、BMXのギヤ比は低いから、そんなパワー無しにペダルは回る。
だから、立ち漕ぎで漕ぎ始めた途端、スカッと力が受け流される。
座れないし、ペダルでバランス取れないし。
私はまるで自転車に初めて乗った子どものように、よろける。
思い出してほしい。
自転車は、勢いに乗ってしまえばバランスを取って走り続けることは容易だ。
しかし、漕ぎ始めにバランスを取るのが難しい。
初心者が転ぶのは、漕ぎ始めや止まろうとした時だ。
しつこいようだが、その上、サドルに座れない。
サドルを股で挟むことで、自転車の角度を保持している面も、皆無ではないが、
それが無い。
すると左右のバランスを取ろうとするのは、ハンドルを握る腕になる。
ヘンに腕に力が入る。
バランスを取ろうとするときに、身体のどこかに力が入るのは
逆効果だ。
と頭で分かっても、ぐらついたら咄嗟に支えようとして力が入る。
※
と、
まるで5、6歳の頃に戻ったかのように、
自転車に乗る練習をしている。
家の前の道で。
妙に力むので、あまり熱心に練習をしたら身体が軋みそうだ。
ここが5、6歳と違う。
適当にやる。
自転車は好きだが、BMXは乗ったことが無い。
ジャンプもダートも無い、フラットランドというジャンルのBMXを買って、
組み立て完了。
さあ乗ってみるぞ。
BMXは、乗ってどこかへ行くための自転車ではない。
フラットランドは、曲乗りだ。
曲乗りしやすいような構造になっている。
ハンドルはグイッと横に伸びている。
実際のグリップの角度は、マウンテンバイクに似ているとも言えるので、
握った感じに違和感は無い。
※
ギヤ比が小さい。つまり、
自転車は、ペダルの回転を後輪にチェーンで繋いでいる。
チェーンが前後のギヤに掛かっている。
この前後のギヤの大きさがあまり違わない、ということだ。
ギヤ比が大きければ、ペダルを少し踏んだだけで後輪がたくさん回る。
つまり、スピードが出しやすい。
ギヤ比が小さければ、踏んだぶんだけ進む。
力強く、登り坂などに向いている。
街乗り自転車でもギヤ比が3段切り替えになっていたりする。
私の乗っているマウンテンバイクは、前3段、後8段、
単純計算だと24のギヤ比に切り替えられる。
実際に使うのはその半分くらいだ。
ペダルのほうのギヤは小さいのが内側、大きいのが外側になっていて、
後輪のギヤは大きいのが内側、小さいのが外側になっている。
前後とも内側にチェーンを掛ければギヤ比は小さくなり、
前後とも外側にチェーンを寄せればギヤ比は大きくなる。
前後でチェーンの内外がちぐはぐになると、チェーンが斜めになってうまく繋がらないし、
そんな組み合わせは不必要だ。
そして、
BMXにはそんなややこしいもんは付いていない。
前1段後1段。ギヤ比は固定である。
前のギヤもかなり小さい。
よって、
ペダルを踏むと踏み心地は軽く、グイッと回って進む。
これが、普段乗っている感じとすごく違う。
普段はほどほどのギヤ比でペダルを踏み込んで自転車を漕ぎ出し、
スピードが付くこととペダルに体重を掛けることでバランスを取っている。
ということが、よく分かった。
実に、ギヤ比の小さいペダルで漕ぎ始めると、バランスが取りにくいのだ。
※
もう一つ、誰が見ても見た目ですぐ分かる特徴が有る。
サドルの角度がおかしい。
自転車は乗るものである。
自転車に乗るときは、サドルに尻を乗せる。
だから、サドル面は上を向いている。
BMXのサドル面は、上を向いている。
かなり後ろに傾いている。
斜めなのだ。
尻が乗ることを拒否しているようだ。
BMXは乗るための自転車ではない。
曲乗りしやすい構造になっているのだってば。
※
乗るための物ではない。
つまり、とっても乗りにくいぞ。
BMXにまたがり、サドルシートは斜めだから座れないので
立ち漕ぎで漕ぎ始める。
立ち漕ぎというのは登り坂でもするように、体重がどんとペダルに乗る。
グッとペダルが回るが、BMXのギヤ比は低いから、そんなパワー無しにペダルは回る。
だから、立ち漕ぎで漕ぎ始めた途端、スカッと力が受け流される。
座れないし、ペダルでバランス取れないし。
私はまるで自転車に初めて乗った子どものように、よろける。
思い出してほしい。
自転車は、勢いに乗ってしまえばバランスを取って走り続けることは容易だ。
しかし、漕ぎ始めにバランスを取るのが難しい。
初心者が転ぶのは、漕ぎ始めや止まろうとした時だ。
しつこいようだが、その上、サドルに座れない。
サドルを股で挟むことで、自転車の角度を保持している面も、皆無ではないが、
それが無い。
すると左右のバランスを取ろうとするのは、ハンドルを握る腕になる。
ヘンに腕に力が入る。
バランスを取ろうとするときに、身体のどこかに力が入るのは
逆効果だ。
と頭で分かっても、ぐらついたら咄嗟に支えようとして力が入る。
※
と、
まるで5、6歳の頃に戻ったかのように、
自転車に乗る練習をしている。
家の前の道で。
妙に力むので、あまり熱心に練習をしたら身体が軋みそうだ。
ここが5、6歳と違う。
適当にやる。
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