昨日は一日の法螺、毎月馬鹿でした。
歌川国貞、本名角田(すみた)庄五郎は、たいへん数多くの美人画を描いた。
その中でも、団扇を持つ美人を描いたこの絵が好きだ。
団扇の絵の中の美人が手に持つ団扇は蚊帳が貼ってあり、
美人が透けて見える。
艶だねえ。
絵の下辺中央に奇妙な空白がある。
これは、この絵の紙自体が団扇に貼るためのものだからだ。
団扇の中に団扇を持つ美人という趣向だ。
さて、
思い立っ . . . 本文を読む
「あれれっ、ずいぶん顔色が悪いね、
うちはこの3軒先の店だ、休んできな。」
地元調布の花火大会を贔屓にしているので、よそには滅多に行かない。
どこへ行っても混雑がひどいからね。
が、今年は珍しく隅田川にわざわざ見物に出かけた。
なんせ浴衣美人からのお誘いとあっちゃ、断るわけがない。
抜け襟にうなじ、たいそう趣味の良い浴衣に良い色の帯を合わせているが、
もう着物なんか目に入んないもんね、
水も滴 . . . 本文を読む
昨日は毎月一日の法螺の日、七月馬鹿でした。 六月の法螺で使った、みごとな練りきりの鮎の使い回しですが、 法螺はそこじゃないよー。 http://blog.goo.ne.jp/su-san43/d/20160602 主役が練りきりですからね、 石の代わりに、麩菓子と黒砂糖、 砂の代わりに、粉糖、グラニュー糖、あられ3段階。 鳥の羽の代わりにブラシを使い、 盆石で使う小さな篩(ふるい)の代わりに . . . 本文を読む
盆石という高雅な趣味をみなさんご存じだろうか。
盆栽だとか箱庭だとか、日本には、
小いこい器の中にひと世界を築く、という芸がある。
私も盆栽に憧れて、小さな素焼きの植木鉢に苗をたくさん
作ってみたりしたこともあった。
が、盆栽は、何年も毎日々々世話をし続けてやっと
いくつかの鉢からひとつ、良いものができたらしめたもの、
という非常に根気の要る趣味だ。
何年もかかることは、私はわりと平気だ。
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昨日は月に一度の法螺の日でした。
ひとつだけ本当のことを書いたのは、
6月1日は多摩川の鮎釣り解禁の日だ、ということ。
あとは真っ赤な嘘ですごめんなさい。
磯が好きだ。
ある旅のときに、こんなに長い時間、磯で波音を聞いてるんなら、
本を読むよりもやることあるだろう!と
釣りを始めようと思い立った。
竿だのなんだの買い揃え、仕掛けの準備も楽しくやったが、
どうも結局のところ、殺生がなんとなくイ . . . 本文を読む
今日は多摩川も鮎釣り解禁!
そこで、早朝からさっそく行ってきました。
竿は祖父が使っていた物で、毛バリは自作した物。
この日のために調整してきたので、首尾は上々。
コロガシ釣り、友釣りが盛んなようだが、私はやっぱり
自分で工作するところも含めて好きなので、毛バリ一本槍。
私が子どもの頃、つまり30年ちょっと前の多摩川は、
水質汚濁がひどかった。
底には青黒いヘドロが溜まっていて、夏にはにおった . . . 本文を読む
車で旅をする時は、よくラジオを聞く。
山で泊まってばかりだと、人の声や音楽が聞きたくなることもある。
かと言って、山では様々な音や声が聞こえるから、ラジオは点けない。
山の中、カーブの多い道を走っていると、
電波の届かない場所もあり、音は途切れとぎれになる。
昨日もブーブーキーキーいうノイズの中、
「目的地まであと30キロです」とかなんとか聞こえた。
カーナビの話題でも放送しているのだろう。
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四月馬鹿だけじゃ退屈だからと言って毎月一日に法螺を書くようになって
2年あまり経つんだったっけか。
四月一日に特別な意気込みなど、すっかり無くなった。
毎月一日もとっくに慣れてしまった。
以前は2日にいちいち「昨日は法螺でした」と書いていたが、
この頃は2日もつづきを書いたり、3日にまで侵食したりしている。
このままで行けば、毎日馬鹿まで持ち込めるかもしれない。
そうなったらここは毎日馬鹿ブログと . . . 本文を読む
[あらすじ] 分析的に理解すると、木を見て森を見ない状態になり、
結局のところ総体のことは「わか」らない。
全体を把握するためには、問いかけを持つことだ。
答えは自ずとやってくる。
答えが今朝来た。
私が細かい細かい粒子になって広がり、つまりとても希薄な存在になって、
まるでもやのように地球を包む。
もや全体が私であると同時に、もやの一点一点が私である。
私の視点はすべての点にある。
ある一点 . . . 本文を読む
昨日、アウティングという言葉について書いた。
http://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/5316217ef26bcc4f5026b0a16a88af14
その中で、和製英語だろう、と書いたが、これは間違いでした。
ろくすっぽ調べずに書いてしまって失敗。
小学生の頃、反省文を書かせる先生がいたな。
「わたしは、チャイムがなったのに、さわいでいました。」
というのを、何十回 . . . 本文を読む
[あらすじ] 世田谷ボロ市で、手拭いを買いまくった。
手拭いは、古着屋の店先で、段ボールにごっそりと詰め込まれて
売られていたりする。
どこでどうやって手に入れてきたのかわからない、
誰かが何かの記念に作って配ったものの大量に余ったものが
束になっていたり、シミたりヤケたりした物も売っている。
そういう中から掘り出すのも、ボロ市の楽しみだ。
動画を撮る時の衣装になるかと、ある手拭いを買った古 . . . 本文を読む
三が日、法螺を吹き続けた。
正月早々、嘘ばっかりつくのだから、せめて縁起の良いものを、と考えた。
正直に白状すれば、元ネタがある。
落語に「ぞろぞろ」という噺がある。
もとは上方の噺だそうだ。
よくある正直爺さんと隣の欲張り爺さんの話だ。
信心深い爺さんの店は、客もあまり来ないので、品揃えが悪い。
http://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/058ff5d1d8af530 . . . 本文を読む
老母82歳パーキンソン病は、寒さも加わって体の動きがこの頃良くない。
一時期は良かったのだが、このところまた洋式便器に腰掛けにくくなって
いるようで、小用の後、ちょっと汚れが残る。
自分でも掃除しているが、行き届かない。
私も掃除するが、なかなか日々の積み重ねの汚れというのは、
すっきり落ちないものだ。
「あら、そんな時は神頼みよ。」と
友達は熱い甘酒をふうふう吹きながら言った。
http:/ . . . 本文を読む
大晦日、犬の散歩をしていて、近所の友達の家の前を通ると、
大掃除をしていた。
ホースで家の外壁に水を打っている。
晴れているからいいようなものの、本人びしょぬれだ。
「いやー、蜘蛛の巣がすごくってさ。届かないし。」
なるほど。
犬2匹はおやつににぼしをもらって大喜びだ。
だが、もらうものをもらったらもうアッサリよそを見ている。
早く散歩の続きに行きたいのだ。
「犬だからね。」
すみませんねえ . . . 本文を読む
ウチのお隣の酒屋の前の道は、深大寺への参道のひとつだ。
甲州街道の滝坂上、もと栄太楼やキューピーマヨネーズの工場のあったところから
入ってくる、古い道だ。
大晦日の夜ともなると、この道をカラコロと下駄を鳴らして参詣に向かう
人声が続いて、楽しかったものだ。
今はそういった賑やかさは無くなってしまった。
昨日書くのを忘れてしまったが、隣の酒屋で置いている品物のうち、
とても助かるのが、灯油だ。
. . . 本文を読む