中国旅行記: スーの「あら!中国」

中国・蘇州を拠点に定年後を楽しむ男が、中国での日常生活や旅行で「あら」「おや」「へー」と感じたことを文章と写真で綴る。

謝らない中国人

2009-09-10 06:57:49 | マナー

  1週間ほど前に外資系スーパーで買ったラッキョの甘酢漬けを食べようとして、何か茶色いものが入っているのに気づきました(写真の左端近く)。葉っぱかなと思ってよく見ると、何と小さなガのような虫ではありませんか。そこで、買い物がてら返品したときの顛末ですが――

  返品やカード登録を受け付けるカウンターがあって、若い女性店員が二人いました。一人に商品を見せて説明すると、「什麼東西呀(シェマトンシーヤ)」と大きな声をあげて、もう一人の女性に引き継ぎました。「なんだ、これは」といった意味でしょうか。

  別の女性は無言で商品を調べ、レシートを見せるように要求し、書類を書いて、私に名前と電話番号を書くよう求めたあと、4元4角(約60円)のコインを机の上に並べながら、こちらの顔は見ないで、小さな声で「不好意思(プハオイース)」と言って、商品を奥の棚にもって行きました。

  「不好意思」は直訳すると「いい気持ちではない」で、普通「きまりが悪い」と訳されます。謝るときは「対不起(トィプチー)」ですから、この女店員は「悪いのはこのラッキョをつくった会社で、スーパーは悪くない」と思っていたか、「製造元もスーパーも悪いけれど、私は悪くない」と思っていたのでしょう。

  一般的に言って、中国人はなかなか謝りません。責任を素直に認めない時も多く、この感覚が強いうちは企業の発展に限界があると、私は思っています。

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2 コメント

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謝る言葉 (張松)
2009-09-10 23:54:56
今回の場合、「不好意思」=「対不起」と思った方がいいかもしれませんね。
辞書で「不好意思」は「申し訳ありません」という意味もあります。ご参考まで
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張松さんへ (スー)
2009-09-11 17:20:13
 ご指摘ありがとうございました。日本語の「すみません」「申し訳ありません」は広い範囲で使うので、「不好意思」にこの日本語を当ててもいい場合が多いようです。しかし、「不好意思」は自分あるいは自分たちに責任があるかどうかを意識せずに使うようですね。自分たちの責任をはっきり認める場合は、やはり「対不起」を使うのではないでしょうか。
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