よって、君主主権とは、簡単に言えば、王様が自国の領域内の人の生殺与奪の権を持っていることを指す。そして、国民主権とは、国民がその生殺与奪の権を持っていることを指す。さて最近「市民主権」という言葉を聞くことが多くなった。しかし、私はこの用法に違和感を覚える。上記で述べたように、主権とは生命に関する命令を含む最高の命令権である。ところが、市民主権にはそれが含まれていない。
「市民」という言葉も多義的な言葉であるが、ここで言う市民主権の市民とは、国家よりも狭い領域における人々と考えておく。例えば、札幌市の住民である。札幌市には警察力も軍事力も無い。その札幌市の権力を指して「主権」と呼ぶことは、主権という言葉に重さを感じる私には違和感が生じるのである。こういった使われ方をしだしたのは、おそらく信託理論を自治体に適用したことから生じているのであろう。つまり、国民主権と信託理論が結びついているため、自治体に信託理論が適用されるなら「市民主権」もあると推測されたのであろう。(436文字)「 」を多用しすぎていると思ったので直した。
「市民」という言葉も多義的な言葉であるが、ここで言う市民主権の市民とは、国家よりも狭い領域における人々と考えておく。例えば、札幌市の住民である。札幌市には警察力も軍事力も無い。その札幌市の権力を指して「主権」と呼ぶことは、主権という言葉に重さを感じる私には違和感が生じるのである。こういった使われ方をしだしたのは、おそらく信託理論を自治体に適用したことから生じているのであろう。つまり、国民主権と信託理論が結びついているため、自治体に信託理論が適用されるなら「市民主権」もあると推測されたのであろう。(436文字)「 」を多用しすぎていると思ったので直した。