研究日記

考えたこと、読んだ本、出席した集まりなどを残しておくためのもの。

地方交付税の予算と実際

2010-07-26 | Weblog
7月24日の北海道新聞に、
札幌市の本年度の普通交付税が998億7500万円、
臨時財政対策債の発行額も含めると1510億300万円、
となったと出ていた。

前年度比増とは出ていたが、
予算と比べてどうなのか気になったので、
調べてみた。

予算では、
(特別交付税も含めた)地方交付税が907億円、
臨時財政対策債との合計で1392億円、
だったので、
だいぶ予算より多いみたいだ。


地方分権の各論へ

2010-07-24 | Weblog
7月22日の朝日新聞に、
日本障害者協議会理事が主張を寄せていて、
「地域主権法案で、障害者福祉に自治体間に大きな格差が出てしまわないか」
という内容だった。

私が
何度も書いているように、
地方分権は、自治体間に違い(格差)を生じさせるものだから、
「いや、懸念のとおり、格差が生じると思うよ」と思う。

理事は、
さらに
「当事者参画は、ナショナルミニマム」でとも述べている。

そろそろ、
地方分権総論賛成ではなくて、
「これはナショナルミニマム」「これは地方分権」と各論で議論すべきときではないだろうか。

となると、
何の具体論も無く、
「地方分権進めます」と言っている政治家は、
きっと簡単に、
「(福祉とか)それは国の責任で進めます」と言うのだろうから、
信じないほうがいいと思う。

子どもっぽいルールの考え方

2010-07-02 | Weblog
札幌市の作った計画の一覧表が欲しいと思った。

ホームページの計画のページを見ても、
すべて出ているわけではないようだ。

そのとき思ったのが、
「各部局が作るたびに、
どこかに届け出るルールを作れば、
一覧表を作るのも楽だろう」
ということだった。

しかしよりよく考えてみると、
こういう発想は、
子どもっぽい法の考え方ではないだろうか。

最近、
児童会館でルールに反してトルエンの検査をしなかったり、
公園でルールに反して廃材捨てたりした事件があった。

意図的に、
ルールに反した行動を取るのは論外だが、
認知度が低いルールを知らなくて守らないことは
起きそうなことである。

仮に「計画を作ったら届け出る」というルールを作っても、
作ったときだけ通知しても、
その後まったくPRせず、
また、ルールが特に分かりやすく一ヶ所にまとめられてなければ、
そのうち「知らなかったので、計画を届け出なかった」ということは起きそうである。

子どもっぽいルールにならないためには、
人間のエラーも計算に入れて、
制度設計しなくてはいけないと思う。