研究日記

考えたこと、読んだ本、出席した集まりなどを残しておくためのもの。

『思想としての全共闘世代』

2006-09-25 | Weblog
小阪修平『思想としての全共闘世代』
を読んだ。

この時代のことは、
一度きちっと勉強してみたいと思っていた。

まだ経験した人が生きているので、
話や文章の中で断片だけチラッと見ることがあるのだが、
断片的な情報で、
全体像が見えない感じがしていた。

歴史の教科書には、
この時代のことはほとんど書かれていない。

いま改めて調べてみれば、
「安保改定阻止国民会議に結集した革新勢力が
ストライキ・デモをくり返したほか、
全学連(全日本学生自治会総連合)の学生が
国会周辺ではげしい抗議運動をくり広げ、
市民の反対行動も活発になった(安保闘争)」
とか
「さらに従来の革新政党を批判して、
学生などの新左翼がはげしい運動をくり広げた」
とかしかない。
*『新詳説日本史』山川出版社

冒頭の本に話を戻すと、
この本で大まかな流れは分かった。

1960年の安保のときの運動と、
1968年ごろの全共闘の運動は、
一応別なもののようだ。

なんかよくテレビで見る、
安田講堂に水をかけているのは1969年、
あさま山荘は1972年のことらしい。

著者が1947年生まれだから、
59歳前後ぐらいがその時代の人のようだ。

思い出す言葉

2006-09-21 | Weblog
片岡勝さんという人の、
次の言葉が頭に残っている。

たしか、
「北海道を活性化させるにはどうしたらいいか」という若い人の質問があって、
それに、
「自分で考えろ。
まあでも答えると、あなたが輝くしかない。
結局、地域の魅力は人の魅力だ。
あなたが『あの人に会いに行きたい』と思われる人になりなさい」
といったようなことを答えていた。

北海道に限らず、
札幌市に関して、
その言葉を思い出すことがある。

「ぼくががんばること」
それは、
「ぼくががんばっても札幌市が良くなるとは限らない」という意味で、
組織のための解答にはならないだろうが、
「ぼく個人ができることはそれぐらいしかない」という意味で、
個人のための解答にはなるだろう。

*2003年9月12日「市民活動全道フォーラム」での発言

子どもの意見

2006-09-20 | Weblog
「子どもの権利条例素案への意見募集結果」の中の、
子どもの意見が面白い。
http://www.city.sapporo.jp/kodomo/kenri/L01_2a.html#ikengaiyou

・「その他これと等しく権利を認めることが適当である者」とあるが、「このような人」というように例をあげてくれたほうがわかりやすい。(子ども)
・言葉があいまいだと思うので、もう少し権利の意味を具体的に記載するべきだと思う。(子ども)
・「自分が思ったことや感じたことを自由に表現できること」とあるが、表現してよいことと悪いこともあるので、項目として掲載するべきではないと思う。(子ども)
・しつけと虐待・体罰の違いがわからない。明確化が必要だと思う。(子ども)

「文章の抽象化」という大人のテクニックが
けちょんけちょんだね。

やっぱ子どもは頭が良いわ!

(そして大人になると悪くなる)

増税してくれ

2006-09-19 | Weblog
本日の朝日新聞に、
6月22日の経済諮問会議のなかの小泉首相の言葉として、
「歳出をどんどん切り詰めれば、やめてほしいという声が出てくる。
増税してもいいから施策をやってくれという状況になるまで徹底的にカットしなければならない」
とあった。

いままで歳出カットというと、
役所が「こんだけ歳出カットしたので増税させてくださいよ」と言うイメージしか考えていなかったが、
国民が「こんなに歳出カットされたらたまらん。増税してくれ」と言うのはイメージしてなかった。

新発想である。

好きな言葉

2006-09-19 | Weblog
ジョージ・フロスト・ケナン(George Frost Kennan)
という人が言った次の言葉に惹かれる。

「真の学者の営みはしばしば孤独である。
人類の知的遺産に貴重な、
そして美しくさえある貢献をしたという認識のみが報酬である。
それをわかってくれる人がいようといまいと」*

孔子の
「子の曰わく、
学びて時にこれを習う、
またよろこばしからずや。
友あり、
遠方より来たる、
また楽しからずや。
人知らずしてうらみず、
また君子ならずや。」
の精神にも似たものがある。

ケナンの言葉の原文を読みたくて探したが、
うまく見つけられなかった。

* 2005年5月30日『朝日新聞』小池民男「時の墓碑銘(エピタフ)」より

痛々しい二人

2006-09-18 | Weblog
自民党総裁候補について、
いちおう3人でテレビに呼ばれているが、
質問が安倍さんに集中したりしてて、
他の二人がなんか痛々しい。

視聴者が一番聞きたい人なのだからだと思うが、
そこをぐっと抑えて3人に均等に聞くのが大人の良識じゃないだろうか。

本経済

2006-09-17 | Weblog
今日、
古本屋にマンガを13冊売ったところ、
1,100円だった。

元の値段は1冊580円だから、
全部で7,540円である。

差し引きは6,440円。

結構高いように感じる。

ネットカフェであれば、
3時間800円ぐらいであるから、
8日通った分ぐらいになる。
十分2回以上読める時間である。

古本屋で買って、
古本屋に売るのもいいかもしれない。

私の家の近くの古本屋は、
半額売りが基本なので、
今回のケースで言えば、
3,770円で買って、
1,100円で売ることになっただろう。
(差額2,670円、ネットカフェ3回分)

とはいえ、
本屋でぶらぶらして、
「あっ出ている」と言って買うのも
なかなか楽しいのだが。

決めゼリフ(1)

2006-09-14 | Weblog
「失礼ながら××したことはありますか?」
「いやない」
「では、私の言葉はあなたに届かないかもしれないが、
一応言いましょう」

経験した人で無いと理解できないことが
予想されることを言う前に言う。

予想と回避

2006-09-13 | Weblog
問題を予想することと
それを回避することは別だと思った。

A駅周辺から、
その一つ先のA+1駅周辺に引っ越すことになった。

おそらく、
それまでの癖でA駅で降りてしまうことが、
今後何度か起こりうるだろう。

それを予測しているからと言って、
それが起きないことは無いと思う。

「あっ、やっちゃった」と思いながら、
一駅歩く自分が想像できる。