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「ゴジラ対メガロ」を突然語りたくなる師走

2018-12-21 01:15:35 | 過去に観た映画
なんとなく怪獣が恋しくなる師走シリーズ
「ゴジラ対メガロ」


ゴジラ対メガロ 予告編!!

最近ネットで「ゴジラ対メガロ」に関する非常に興味深い説を見聞きした。この作品のゴジラは、ゴジラではなく、成長したミニラだというのだ。
なるほど、顔はなんとなくかわいいし、行動もどこかやんちゃだし「ゴジラ・ミニラ・ガバラオール怪獣大進撃」から4年。動物の成長は早いのであれくらいになっててもおかしくない気もする。


ところでハリウッド版ゴジラやシン・ゴジラからゴジラに入ったニワカ怪獣好きにこそぜひ見て欲しい硬派で男臭い怪獣バトル映画、撮影期間2週間というゴジラ史上最短で完成した脅威の作品「ゴジラ対メガロ」について語ってみたい。



まずはシンゴジなど消し飛ぶくらいの驚愕のストーリーからご紹介しよう。
実は私もちゃんと見たの一回しか無いので、色々うろ覚えですが、ちゃんと調べるのもめんどくさいので、多少の間違いはご覧になった皆さんで勝手に補正していただきたい。


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核実験が繰り返される1970年代の地球。
核実験は海底で人知れず高度な文明を繁栄させていたシートピア王国の領土にも深刻な被害を与えていた。
怒ったシートピア王国は核実験を繰り返す地上文明を滅ぼすべく、シートピアの守護神怪獣メガロを地上に送り出すのだった。
そういうことならアメリカやソ連を襲えばいいのに、とばっちりくらって我らが日本を襲うメガロ。

そのころ日本の伊吹博士は科学の粋を結集したスーパーロボット「ジェットジャガー」を完成させていた。身長1.8メートルのこのロボはお手伝いロボットとして人類の暮らしの向上に貢献するはずだった。
しかし悪のシートピア王国はジェットジャガーに目を付け、ジェットジャガーをメガロの侵略行動の案内役にしようと企んだのだった。
まんまとジェットジャガーを奪ったシートピアだが、ジェットジャガーは自我に目覚め悪のコントロールを破って自分の意思で行動を始めた。

ジェットジャガーは太平洋の怪獣島に行き、そこで暮らすゴジラに地球のSOSを伝えた。怪獣語まで理解しているとはさすがスーパーロボットだ。
よしわかった今から行くぜと二つ返事で引き受けるゴジラだが、足が遅いので、マッハで飛べるジェットジャガーは先に日本に帰るのだった。

一方シートピアは、ゴジラが来るならメガロだけじゃ危ないと思い、前作「地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン」に登場したM宇宙ハンター星雲に応援を要請。なんで地上をすっ飛ばして先にハンター星雲と同盟結んでいるのかわからないが、ともかくハンター星雲はガイガンを再び地球に送るのであった。

メガロによって蹂躙される日本。その映像は過去の東宝特撮映画のフィルム流用で非常にお安く仕上げられているようにも見える。
気がつけば東京近郊の何もないだだっ広い荒野(何処だよいったい)にいるメガロとジェットジャガー。
ゴジラはまだ来ない。これはいかんと思ったジェットジャガーは、突然巨大化するのである。
ジェットジャガーには巨大化装置はないし、謎のビームを浴びたとか核爆発に巻き込まれたとかでもない。突然、シナリオ的な伏線も何もなく巨大化したのだ。
それを見た博士は真剣な顔でつぶやく

「正義の意思だ…」

さあ、巨大ロボットと怪獣の、そういえば「パシフィックリム」状態のバトルが展開されるかと思いきや
巨大化したとはいえジェットジャガーは所詮はお手伝いロボット。ビームもミサイルもドリルも装備されていないので、メガロとガイガンにまるで歯が立たず、フルボッコ状態。

もうダメだと思ったその時、待たせたなと言わんばかりにゴジラ登場。
ゴジラはドタドタと駆け出したかと思うとどこで覚えたのかプロレスやらボクシングやらの戦い方でメガロとガイガンをギッタンギッタンにぶっとばす。
でもさすがに瞬殺されるわけにいかないメガロとガイガンはなんとか態勢を立て直し逆襲する。

メガロの吐く火球攻撃でゴジラとジェットジャガーは炎の輪の中に閉じ込められ、このままでは焼け死んでしまう!
2万度の炎で東京を火の海にしたゴジラがなんで今更火を恐れるのかさっぱりわからないがとにかくピンチ。
しかしジェットジャガーは慌てず焦らずゴジラを抱えてジェット噴射で空を飛び、炎の輪から脱したのだった。
そのあとゴジラとジャガーは協力してガイガンとメガロをコテンのパーにして、二匹とも参った参ったと逃げていったのだった。

ゴジラとジェットジャガーは固い握手を交わし、ゴジラは怪獣島へ帰り、ジェットジャガーは元の大きさに戻って博士と少年のところにただのお手伝いロボットとして帰るのだった。めでたしめでたし。


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というわけでゴジラ史上最も練りに練られた脚本が魅力の「メガロ」だが、書きたいことはほぼストーリー解説で語り尽くした気がするのだが、いや、まだだ

この映画の最大の魅力と言っても過言ではない主題歌について書かなくてはならない

あの子門真人の歌う「ゴジラとジェットジャガーでパンチパンチパンチ!」は、数あるゴジラソングの中でも(そんなにあるか?)、「ゴジラ対ヘドラ」の「かえせ!太陽を」と並ぶ忘れられない名曲だ。
「かえせ!太陽を」のような政治メッセージ性の強いロックナンバーと違い、みんなが大好き子門真人が例によってあの感じで歌う濃厚アニソンで、子供たちも安心だ。


歌詞を採録しよう

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空に輝く 真赤な太陽
ジェットジャガー
ジェットジャガー
僕らのジャガー
地球の危ないその時は
悪者どもにモーレツパンチ
ゴジラとジャガーでパンチパンチパンチ!
(パンチパンチパンチ)
みんな正義の友達だ

何かあったら 一直線だ
ジェットジャガー
ジェットジャガー
さすがぁジャガー
宇宙怪獣こわくない
海底怪獣コテンのパー
ゴジラとジャガーでパンチパンチパンチ!
(パンチパンチパンチ)
嵐なんかは吹っ飛ばせ


作詞 関沢新一(キングコング対ゴジラやモスラ対ゴジラの脚本を書いたゴジラの育ての親である)


「ゴジラとジェットジャガーでパンチパンチパンチ!」
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聞きどころは子門真人が熱くシャウトする「モーレツパンチ!」のところと、その後の熱い「パンチパンチパンチ!」にかぶせる女性コーラスの「パンチパンチパンチ」のやる気のなさだろうか

伊福部昭の音楽や、ハリウッド版のアレクサンドル・デスプラのような重厚な曲をいつもラストに聞いてきた僕らは、この子門真人のバリトンボイスで朗々と歌われるヒーローソングのエンディングをどんな思いで聞けば良いのだろう!

子門真人の表ベスト3を「泳げたいやきくん」「仮面ライダー」「ガッチャマン」とするなら、この「ゴジラとジェットジャガーでパンチパンチパンチ!」は間違いなく裏ベスト3の一本に入るだろう
ちなみに裏3のあと2つのうち1つは幻の「スターウォーズ日本版主題歌」です

子門真人のスターウォーズ

もう一つは何だろう…

そんな庵野やギャレスエドワーズのゴジラでは絶対に聞くことのできない子門真人の熱いシャウトは鬱々とした気持ちもコテンのパーに打ち砕くこと請け合いだ
そんなゴジラ対メガロをぜひ皆さんご覧ください
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1 コメント

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初めまして (A-chan)
2019-08-26 00:07:45
初めまして。ゴジラ関連の検索でやって参りました。
怪獣擬人化は賛否両論と思いますが、やはり昭和のゴジラシリーズが人間味があって良いですね。誰が何と言っても(笑)。
中でも突っ込み所満載な「ゴジラ対メガロ」。あれは無意味に長いカーアクション、科学では説明のつかない構造のジェットジャガー、早いわ軽いわの常識破りのスピーディー怪獣バトル、今や伝説の「飛んでる」ドロップキック等々、遊んでいるのかマジなのか分からない展開が笑えますが、それ以上の謎がシートピア人とは何者か!?

300万年前なんて人類発生以前の事。M宇宙ハンター星雲のG達と友好関係にあるところからすると、もしかして滅亡寸前に地球に移住してきたハンター星雲の人類の末裔なのかも!?
彼らの地上攻撃は一見報復のように見えるけどそれは口実で、核実験の問題が無くてもいずれはG達と組んで地上征服に乗り出したのではないでしょうか!?そう考えれば、地上人側に警告を発するでも無く一方的に攻撃してきた彼らの無茶振りにも納得がいきます。G達もやたら平和をお題目にしてましたし、似てますよ。この2者。何にしても、私はハナからこのシートピアン達には好感を持ってませんでしたけど。

ここではゴジラが何故か同じ核の被害者であるシートピア人と敵対している事が言われてますが、ゴジラはただ日本の危機を救いたかったのでしょう。前作でゴジラとアンギラスは危ういところを日本人達に救われてますから、少なくとも日本には恩義を感じている。だからこそ、謂れのない攻撃を受けている日本を救いたかったのだと思います。日本だって核の被害者なんですから。

それから「対メガロ」のゴジラがミニラという説。私は考えたくないです。それだったら、それまでのゴジラはどうなってしまうの!?って事になりますから・・・・・・(そんなの嫌)。

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