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(この世の果てまで)

柘榴坂の仇討

2014年12月05日 | Movie
 映画「柘榴坂の仇討」を鑑賞。幕末から明治へと時代が激変する中、桜田門外の変で暗殺された主君・井伊直弼の仇討を彦根藩から厳命された志村金吾(中井貴一)と、ただ一人生き残った敵側の水戸浪士・佐橋十兵衛(阿部寛)の生き様を描いた時代劇。標題に仇討とありますが、そこには敵役に対する憎悪だとか、エンタメ時代劇のようなチャンバラなどは存在しません。全編を包み込むのは武士の誇りや矜持といった、現代人が失って久しいもの。とはいえ、テーマが地味であることは否めないため、時代劇独特の人間ドラマが苦手な人にはオススメしません(笑)
 中井貴一演ずる志村金吾の人柄、主君への忠誠心、そして彼を支える妻せつ(広末涼子)の深い愛・・・ストーリー自体はよく練られていい出来なのだが、何かが足らないのはなぜなのか。何だろう、このモヤッと感・・・中井貴一の顔面が貧相なせいか?(←ぉぃw 映画「最後の忠臣蔵」もそうだったけど、密命を背負った侍を描く作品は、どうにも展開が暗くなりがち。構成上、派手なシーンがほとんどないのは仕方ないとしても、主人公の行動に感情移入できる要素をもう少し盛り込んで欲しかったなぁ。藩そのものが無くなった、仇討が禁止されたという環境変化の要素だけじゃ、最後の侍が抱える苦悩を伝えるには若干弱いような気がします。
 てなわけで、ねすさんの採点は5点満点で2.0点。うーん・・・レンタルか地上波放映を待っても十分な気がしました。


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