一年経ったら

　あの日から一年が経ちました。
　未だに、自分が被災した場所には行っていません。いつかは行かなければ、とは思うのですが。
　生かされた自分ができることは、自らが体験したことを、広く伝えることだと思います。
　日本は地震大国です。四方を海に囲まれていて、いつ我々と同じ目に遭うかも分からない。
　決して他人ごとではなく、自分のこととして考えてほしいのです。
　
　まず、大きな地震を感じたら、身の安全を守ることですよ。
　揺れは永遠に続くわけではないです。必ず収まります。
　揺れが収まったら、自分の置かれた状況を確認して、慌てずに行動しましょう。
　そこは家の中ですか？車内ですか？場所は山の近くですか？海の近くですか？
　海の近くなら、急いで高台に逃げることですよ。
　冷静に安全な場所へ避難することで、必ず命は守れるはずです。

　それから、周りの言葉に惑わされないことです。
　他人がそうするから自分もそうした、という行動は大変危険です。
　東日本大震災後の津波では、それで命を落とした人が何人もいました。
　まずはテレビ、ラジオで情報をつかむこと。テレビは携帯電話でも見れます。
　そして一度避難したら、安全が確認されるまで絶対に戻ってはいけません。
　繰り返しになりますが、他人に流されず、落ち着いて行動してくださいね。

　災害に備えて身を守ることはもちろんですが、食料などの備えも必要ですよ。
　何日間も絶食するわけではないです。自衛隊や警察などの助けが必ず来ます。
　それまでの数日間は、自分で備えておくことが必要ですよ。
　別に難しいことではなく、水や乾パンなどの簡単なもので十分なのです。
　カセットコンロがあると、もっと便利だと思いますよ。

　他にもたくさんあるのですが、今回はこの辺で。