映画「風立ちぬ」を鑑賞。近年の宮崎映画の中では、かなり大人向けの内容だ。本作では、日本が誇る軍用機・ゼロ戦の設計者である堀越二郎と、作家の堀辰雄をモデルとして、美しい飛行機作りに情熱を捧げた一青年の姿が描かれている。多分、「紅の豚」を評価できる大人なら、すんなり入っていけると思う。逆に、お子様やファンタジー希望の方には、あまり受け入れられないんじゃないかな。ポニョの次の監督作品がこれじゃ、さぞお子様はがっかりしたことだろう(笑)
映画の中の設定と、今の日本が抱えている事実とがリンクしていて、自分としては深く考えさせられるものがあった。映画の中では関東大震災が起きていたが、現実の世界は東日本大震災。さらに、あの当時の日本も不況の中で喘いでおり、時代って繰り返すもんなんだなぁ、と。そういう状況下にあっても、本作の主人公・堀越二郎が誠実かつ純粋に夢を追い求める姿には、非常に好感が持てた。時代は違えど、人間として誰もが当たり前に抱く根っこの部分は変わらないんだと思うと、何だか自分のことのように嬉しくなりましたね。そういう共感できる部分と重なってるからか、上司の家で唐突に結婚式を挙げるシーンや、最愛の妻との別れの後に流れるユーミンにはグッときてしまった。「空に憧れて 空をかけてゆく あの子の命は ひこうき雲」・・・あぁ、オイラも年を取ったなぁ(笑)
それにしても、なぜ主人公の声は庵野秀明なのか。主人公の20代の声がどう聞いてもオッサンの声じゃ、百年の恋も冷めるわいw ド素人感丸出しの出演者を起用したことは、この映画では正直マイナスにしか働いてないと思うなぁ。あと、飛行機のエンジンやプロペラ音を、人の口でブルンブルン言わせる(モノラル)のもやめてくれ。イメージが壊れるし、何より感情移入もできんわ。そんなわけで、ねすさんの採点は5点満点で3点。脚本も画も出来がいいだけに、細かいところでケチがついたのは何とも残念。
映画の中の設定と、今の日本が抱えている事実とがリンクしていて、自分としては深く考えさせられるものがあった。映画の中では関東大震災が起きていたが、現実の世界は東日本大震災。さらに、あの当時の日本も不況の中で喘いでおり、時代って繰り返すもんなんだなぁ、と。そういう状況下にあっても、本作の主人公・堀越二郎が誠実かつ純粋に夢を追い求める姿には、非常に好感が持てた。時代は違えど、人間として誰もが当たり前に抱く根っこの部分は変わらないんだと思うと、何だか自分のことのように嬉しくなりましたね。そういう共感できる部分と重なってるからか、上司の家で唐突に結婚式を挙げるシーンや、最愛の妻との別れの後に流れるユーミンにはグッときてしまった。「空に憧れて 空をかけてゆく あの子の命は ひこうき雲」・・・あぁ、オイラも年を取ったなぁ(笑)
それにしても、なぜ主人公の声は庵野秀明なのか。主人公の20代の声がどう聞いてもオッサンの声じゃ、百年の恋も冷めるわいw ド素人感丸出しの出演者を起用したことは、この映画では正直マイナスにしか働いてないと思うなぁ。あと、飛行機のエンジンやプロペラ音を、人の口でブルンブルン言わせる(モノラル)のもやめてくれ。イメージが壊れるし、何より感情移入もできんわ。そんなわけで、ねすさんの採点は5点満点で3点。脚本も画も出来がいいだけに、細かいところでケチがついたのは何とも残念。