Love Life Rock

行こう 昨日までのキミを 苦しめたもの全て
この世の果てまで 投げ捨てに行こう
(この世の果てまで)

神さまの言うとおり

2014年12月12日 | Movie
 映画「神さまの言うとおり」を鑑賞。原作は未読なので、その辺が本作とどう違うのかが分からないですが・・・あらすじは、平凡な日常に退屈していた高校生・高畑瞬(福士蒼汰)の教室に突如ダルマが出現し、少しでも動いたら首が吹き飛んで死亡する殺人ゲームが始まる、というもの。何の説明も理由もないまま、不条理な殺人ゲームが展開される点に関しての不満はない。じゃあ何が不満なのかと聞かれれば、脚本がとにかく酷いんだ、これが。テイストの似た「バトル・ロワイアル」も「悪の教典」も、軸となるストーリーがしっかり組み立てられていたのに対し、本作はあまりにも貧弱すぎる。原作が未結ということを踏まえても、やはり映画は映画なりの独自の解釈できちんと決着をつけてほしかった。そもそも、血しぶきの表現をビー玉で誤魔化してる時点で逃げにしか思えなかったなぁ。
 謎解き要素があまりに簡単すぎることもガッカリ。ラスト間際で食べるアイスクリームのシーンね、あれも簡単に伏線が想像できるんだもの。もっと「ああ、そういうことだったのか!」的な驚きが欲しかった。缶蹴りの対決シーンもツッコミどころ満載で酷かった上に、引きこもり役の大森南朋とホームレス(神さま)役のリリー・フランキー、あれって本編に全く必要ないでしょ?とにかく悪い意味での粗さが目立ちすぎるため、低評価に行き着いてしまったのは何とも残念。
 てなわけで、ねすさんの採点は5点満点で1.5点。本当は0.5点なのだが、個人的に応援している優希美青ちゃんが可愛かったので1点オマケ(笑)

柘榴坂の仇討

2014年12月05日 | Movie
 映画「柘榴坂の仇討」を鑑賞。幕末から明治へと時代が激変する中、桜田門外の変で暗殺された主君・井伊直弼の仇討を彦根藩から厳命された志村金吾(中井貴一)と、ただ一人生き残った敵側の水戸浪士・佐橋十兵衛(阿部寛)の生き様を描いた時代劇。標題に仇討とありますが、そこには敵役に対する憎悪だとか、エンタメ時代劇のようなチャンバラなどは存在しません。全編を包み込むのは武士の誇りや矜持といった、現代人が失って久しいもの。とはいえ、テーマが地味であることは否めないため、時代劇独特の人間ドラマが苦手な人にはオススメしません(笑)
 中井貴一演ずる志村金吾の人柄、主君への忠誠心、そして彼を支える妻せつ(広末涼子)の深い愛・・・ストーリー自体はよく練られていい出来なのだが、何かが足らないのはなぜなのか。何だろう、このモヤッと感・・・中井貴一の顔面が貧相なせいか?(←ぉぃw 映画「最後の忠臣蔵」もそうだったけど、密命を背負った侍を描く作品は、どうにも展開が暗くなりがち。構成上、派手なシーンがほとんどないのは仕方ないとしても、主人公の行動に感情移入できる要素をもう少し盛り込んで欲しかったなぁ。藩そのものが無くなった、仇討が禁止されたという環境変化の要素だけじゃ、最後の侍が抱える苦悩を伝えるには若干弱いような気がします。
 てなわけで、ねすさんの採点は5点満点で2.0点。うーん・・・レンタルか地上波放映を待っても十分な気がしました。