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Love Life Rock

行こう 昨日までのキミを 苦しめたもの全て
この世の果てまで 投げ捨てに行こう
(この世の果てまで)

三文ゴシップ

2009年09月03日 | Review
 椎名林檎のアルバム「三文ゴシップ」を購入。や、発売日には買ってたんだけどね・・・今さらかよ、とか言わないでくれ(笑)。発売から2カ月近く経ったけど、全く飽きる気配がないっす。というか、なにこの完成度・・・凄すぎじゃね?冒頭からMummy-Dのラップが冴え渡るM1「流行」で幕開け。うわ、そう来たかーと驚く暇を与えず、池田貴史がアレンジしたポップチューンのM2「労働者」、聴き手を焦らせるジャジーなM3「密偵物語」等々・・・全曲を書くには、あと1週間くらい欲しいので省略(笑)。曲間が極度に短く、シームレスっぽい編集になってるのが特徴的で、次々と曲が繰り出されてくる上に、兎に角中身が濃いんだわ。ぶっちゃけて言うと、「林檎博」の世界なのよな。エンディングでの「余興」と、ボーナストラックの「丸の内サディスティック(EXPO Ver.)」で、ああそうかと気付いたよ。今見せられる林檎さんの全てがここにあるのだなぁ、と。つーかね、早くライブツアーやろうよ。ゲストが揃わないんなら、武道館1days公演でもおkですけどw
 改めて、彼女の才能の深さに痺れました。本作で最も好きな曲は?って尋ねられたら、本当に困る。それぐらい粒が揃ってる。それでも1曲挙げるとするなら、やっぱしM7「旬」かなー。ゴメン、やっぱ年を重ねるうちに涙脆くなったのかもしれん(笑)。それと敢えてツッコミを入れるなら、M8「二人ぼっち時間」での「ラはラーメンズのラ」じゃないのか、と(笑)

ありあまる富

2009年07月04日 | Review
 椎名林檎のシングル「ありあまる富」を購入。ええい鎖骨はいい、もっと下だ、下を写せwww・・・というのは冗談で、約5年半ぶりのソロ復帰作はとても優しくもあり、残酷でもあるなぁ、といった印象ですね。彼らが君の何かを盗んだって、それはくだらないものだと言ってのける。なぜならば「価値は生命に従って付いている」からだと。その一方で、「いつも言葉は嘘を孕んでいる」という真実をグサリと突きつける。本作を聴いて宗教臭いなどと言う輩は、さっさと退場してもらって結構(笑)。こんな詩を書ける歌い手は、おそらく林檎さん以外には居ないだろうと、オイラは思うわけです。そして、本作のギターとアレンジにはBARBEE BOYSのイマサが参加してますが、このギターも格好良すぎなんだ、これが。オイラはアウトロだけで御飯3杯はいけますw なお、表題曲はTVドラマ用に書き下ろした曲で、この後にリリースするアルバム「三文ゴシップ」には収録されてません・・・が、c/wにアルバムのイントロダクションとなる「SG~Superficial Gossip~」が収録されてて、ジャズ風のメロディが印象に残る曲に仕上がってます。こちらも必聴の1曲ですね。

私と放電

2008年07月15日 | Review
 椎名林檎のアルバム「私と放電」を購入。初回生産限定盤は、11月にさいたまスーパーアリーナで行われるライブチケットの先行抽選予約チラシ封入・10周年ロゴステッカー封入・ダブル紙ジャケット仕様と、パッと見は豪華な内容となってますが、まぁ所詮はコレクターアイテムに過ぎないわけで(笑)。だってさー、以前にも書いたけど、林檎ファンならこの音源は全て持ってて当然なわけよ。未発表作を収録するんならまだしも、これでは従来のファンは積極的に買う気にはなれんよなぁ。結論としては、NHK「トップランナー」で林檎さんが喋ったとおり、「収まりが悪いので一つにまとめた」という、まさにそれだけのアルバムと言っていいでしょう。旧収録作との違いと言えば、ボーナス・トラックの発育ステータスの音源がリマスタリングされてるっぽいことくらい?・・・あ、あと「喪 興瑠怒(仮)」のラストの科白「ゴメン・・・」が消えてます。んー、正直どうでもいい情報ですね(笑)。オススメの1曲としては、とりあえず初期の傑作「メロウ」を死ぬほど聴いとけば間違いないかと。詩の中に潜む孤独と狂気と刹那感は、何度聴いても凄いの一言に尽きますぜ。エゾで披露してくれたら嬉しいんだけど、多分やらないんだろうなぁ・・・。

閃光少女

2007年12月11日 | Review
 東京事変のシングルDVD「閃光少女」を購入。初回限定盤は恒例のギザギザ仕様となってます。DVDシングル、といっても表題曲だけが収録されているわけではなくて、先行シングルの「OSCA」「キラーチューン」のPVも同時収録されているほか、特典映像として「OSCA」のPVがマルチアングルで収録されています。さて、林檎さんの詩に亀田師匠の曲という黄金比(笑)で完成した表題曲ですが、期待に十分応える仕上がりとなってます。「今日現在を最高値で通過して行こうよ 明日まで電池を残す考えなんてないの・・・」というストレートな詩は、初期の林檎さんの楽曲を思い起こさせるような、そんな印象さえ受けますね。ライブで聴いたときも素敵な曲でしたが、こうやって完成した音源で聴くと、一層ライブのときの感動が甦ってくること間違いなし。疾走感のあるポップなメロディに乗って、キラキラと輝く少女たちの姿は、あのナンバーガールの「少女」シリーズにも相通ずるような、そんな感覚に近いです。
 それから蛇足なんですが、AmazonのレビューにCD化希望とかって書いてる連中は、どんだけアフォなのかと。音だけ欲しけりゃ、iTunesなりMoraなり携帯の着うたフルで買えばよろしい、それだけのことですぜ。なに、エンドロールの英語ver.が欲しい?ならリッピングしろ(←ぉぃw)。ねすさん的に不満だったのは、クレジットにシンセの「みなちん」こと皆川真人の名が抜け落ちてたことくらい(笑)かな。

LAS VEGAS

2007年11月13日 | Review
 鬼束ちひろのアルバム『LAS VEGAS』を購入。初回限定盤はジャケ違いに加えて、シングル「everyhome」と、「僕等 バラ色の日々」のPVを収録したDVD付き仕様となってます。前作『Sugar High』から実に4年10カ月ぶりですか、そりゃいろいろ変化もあって当然なわけで。その象徴的な曲が、M9「Angelina」ではないかと。かつてシングル「育つ雑草」において、自らを「私は今死んでいる」と切って捨てた彼女が、この曲では「私はまだ死んではいない」と繰り返しながら、「暗闇を歩く炎が欲しい」「傷口を照らす光が欲しい」と求め、もがき、立ち上がり、前に進もうとしている・・・空白の5年間をひたすら待ち続けたファンにとっては、嬉しさも切なさも両方込められた、非常に重要な1曲に感じ取れるのではないでしょうかね。
 作品全般においては、彼女自身が「旅」をイメージしたということと、コバタケの多才なアレンジも加わって、様々なジャンルの曲を取り揃えた印象。カントリーチックなM1「Sweet Rosemary」あり、賛美歌調のM10「BRIGHTEN US」あり、ポップなM3「蝋の翼」ありと、音楽性豊かなサウンドが楽しめます。その一方で、羽毛田丈史さんがプロデュースしていた頃のような、一本筋の通ったアルバムではないためか、ややまとまりに欠けた印象も否めません。あと、まだまだ声量が戻りきってないようにも思えるんよね・・・。詩の世界観は相変わらず天才的なだけに、本格的な復活のポイントはその辺なのかも。

娯楽

2007年10月16日 | Review
 ファンのくせに、ほとぼりが冷めた頃に書く(笑)。東京事変のアルバム『娯楽(バラエティ)』を購入。初回限定盤は「ギザギザ仕様 feat.スリープケース」だそうですが・・・たった今CDショップに行っても、普通に売ってるんじゃないかと思われ(笑)。従来のソロ作品を熱望するファンには申し訳ないけれど、本作からは林檎さんの“東京事変”というバンドでの立ち位置や、居心地の良さが節々から感じ取れる、そんな印象を収録曲から受けた次第。それは、M1「ランプ」での「何時まで走ろう?速度は今丁度好いよ」という一節でも分かるのではないかなー。
 収録曲の中で、やはり一番のオススメはM8「某都民」かな。過去の『教育』と『大人』を歌詞に盛り込みつつ、ラストは「歌舞伎」までフィーチャーする贅沢さ。これは必聴の1曲でしょう。他にも、亀田師匠が唯一作曲したM4「私生活」は、あの「落日」を髣髴とさせる真っ直ぐで切ない曲。さらには、愛猫ゲーテのことであろうか、ポップでキャッチーで捻りまくりなサウンド(笑)のM6「黒猫道」など、多彩なミュージック・センスの数々が詰め込まれた作品です。人気の曲はM3「金魚の箱」なのかな?前作『大人』に最も近いサウンドだもんなぁ。
 それにしても他サイトを見る限り、本作を正しく理解してない評価が散見されるのは残念の極み。タイトルの娯楽=entertainmentではなくvarietyである、と親切に表示してあるにもかかわらず、である。なぜ林檎さんが作詞オンリーで、作曲を他のメンバーが担当しているのかを読み取れない人は、おそらく本作を心の底から楽しめないと思うよ、うん。

僕等 バラ色の日々

2007年10月06日 | Review
 鬼束ちひろのシングル「僕等 バラ色の日々」を購入。タイトルがタイトルだけに、明るいポップな曲調なのかなーと思いきや、前作のちーちゃんのスタイルと何ら変わってません(笑)。まぁ、コバタケがアレンジしていることを踏まえれば、そうコロコロ立ち位置が変わっても困るのだけどね。んで、表題曲ですが、前半はピアノとストリングスをメインにしつつ、後半はバンド・サウンドが加わっての壮大な曲調に仕上がっています。んー、でもさぁ、アレンジがちとうっさい感じ。バックに五月蝿さを感じるってことは、まだまだボーカルが弱いのかも・・・声が曲を支配できてないように思えるんよねー。詩もメロディも、レベルで言えばかなりいい部類だと思ってるんだけど、アレンジすることで逆効果になったような印象を受けた次第。「闇」「泣く」「凍える」「火傷」「嘘」「傷跡」・・・ダークな言葉と独特の世界観が描き出す彼女の歌声は、恐らく今の音楽シーンではある意味貴重な存在だと思うのけどね。今月末にリリースされるアルバムで、改めて期待したいところ。
 c/wの「NOW」は英詩メインの曲ですが、こちらもメロディは秀逸。アルバムには収録されない曲なので、ファンなら買って確かめよう m9っ・`ω´・)ビシッw

キラーチューン

2007年09月13日 | Review
 東京事変のシングル「キラーチューン」を購入。前作「OSCA」と同様、作曲はメンバーの手に委ねられ、林檎さんは作詞又は声弦に専念している作品です。ちなみに、初回盤仕様も前作同様にギザギザ仕様となってますが・・・一応買ってはみたけど、それほど初回盤の価値を見出せない気も(笑)。表題曲は、スウィング感をキープしたまま、サビに向かって一気に昇りつめていくようなポップ・チューン。とにかく後半に進むにつれ、林檎さんのボーカルも相当パワフルな声量を求められてる印象。ブレスも難しそうで、素人がカラオケで歌うのは苦しそうだなぁ、コレ。そして、どこか歌謡曲臭さも感じられるのは、歌詞の「♪贅沢は味方ぁ~もっと~、欲しがります負けたって~♪」という部分があるからですかね。戦後レジームからの脱却を目指していた某首相と、相通ずるものがありますな(笑)。「贅沢は敵」「欲しがりません勝つまでは」を実践して暮らしているねすさんにとっては、ある種のアンチテーゼも感じられる次第(笑)
 c/wには、重々しさと混沌が渦巻くグルーヴのM2「BB.QUEEN」と、英詩メインでスイート・ソウル調のM3「体」の計2曲を収録。ねすさんを始め、アダルティーな方々には、むしろc/wのほうが良さげに聴こえるかもしれないね(笑)

きらきら

2007年08月11日 | Review
 Coccoのアルバム『きらきら』を購入。初回限定盤は、本作がレコーディングされた「燦々スタジオ」での風景を綴ったスペシャル・フォトブック付きとなってます。まず、一通り聴いてみて思ったことは、これは評価・・・というか、好き嫌いが別れる作品だろうなーということ。ご承知のとおり、本作のプロデューサーは長田進ということで、これまで根岸孝旨とのタッグで手掛けてきた作風とは、完全に色合いが異なるわけです。さらに、それを強く印象付けるかのように、本作の収録曲はほとんどが鼻歌のように軽めで、かつ短い楽曲に仕上がっています。うーむ、初期の『ブーゲンビリア』から始まるダークな流れが好きだったファンの方は、本作にはちと疑問符が付くかもしれませんね。
 さて、肝心の収録曲ですが、単なるどんちゃん騒ぎ(笑)のようなM8「Baby,after you」、カントリー調のM14「ハレヒレホ」、ガーリー・バンドっぽいロック風のM15「タイムボッカーン!」など、様々な楽曲がてんこ盛り。特に、昨年の武道館ライブを見に行った人には、M18「Never ending journey」が必聴の1曲ですね。その他にも唱歌「お菓子と娘」と、沖縄民謡「チョッチョイ子守唄」の計2曲のカバー曲も入っていて、まさにタイトル同様「きらきら」と輝く楽曲に彩られた作品と言えるでしょう。まぁ、光と影は表裏一体な訳ですからね、過去に発表した作品があるからこそ、本作の輝きが一層増しているのではないかなぁ、という気もするんですよ。

Thinking Out Loud

2007年08月04日 | Review
 BONNIE PINKのアルバム『Thinking Out Loud』を購入。初回限定盤のみ、スウェーデンで行われたインターネットライブの映像3曲と、PV映像2曲が収録されたDVD付き仕様となってます。前作『Golden Tears』のド派手なキラキラ感と比べれば、全体としてはやや地味めに感じる人も多いかもしれません。でもね、きっと古くからのボニーファンなら、むしろこっちのほうが好みなんじゃないかなぁ。先行シングルの曲を除くと、キャッチーなメロディのM2「Broken hearts,city lights and me just thinking out loud」や、王道ポップのM3「Burning Inside」、エッジの効いたエモーショナルなM5「Imagination」など、バンド・サウンドを重視しつつも、初期の頃のボニーさんに立ち返ったような印象の楽曲が目立ちます。特にM10「Catch the Sun」は、ライブでかならず披露するであろう、かなりベタなポップ(笑)なんだけど、ボニーさんだからこそあえて許す(笑)
 苦言を呈するとすれば、ボニーさんの大ヒット曲「A Perfect Sky」が、フィルハーモニック・フレイヴァー・バージョンで再録されている件。正直、これはいらなかったんじゃないかなぁ。序盤のストリングスをメインにした穏やかなメロディから始まり、後半はキックの入った従来のポップ・メロディへと一転する構成については、まずまず好感は持てましたが・・・これはシングルにこそ収録すべきだろう、と思うわけですよ。そもそもベスト盤に収録されてる曲を、わざわざ別バージョンにして後発のオリジナル・アルバムに入れる必然性って、さほど感じないでしょ。逆のパターンなら結構見かけるけどね。そういう意味では、ちと残念な1曲だったなーと思った次第。