2017/1/3ジャック・ｱﾀﾘ「液状社会」

正月の玄関先


庭の椿

新年あけましておめでとうございます。
今年の正月は風もなく快晴の朝日から
始まりました。正月は新聞が休みで、今日
３日の毎日新聞からの注目記事を紹介します。

最近の世情としてのポピュリズム（大衆迎合
主義）について、アルジェリアのジャックアタリ氏
が米国を例に、「米国などで保護主義が高まる背景
には、経済市場は世界規模だが、民主主義では、
政治が国家単位にとどまり、そこで選ばれた各国の
指導者が、世界規模のグローバル市場で手に入れた
富の配分の不公平を是正できない場合は、人々の不満
が増大し、こうした不満を抱く有権者が、各国で
民主主義による選挙で、ポピュリズムを主張する
新しい指導者を「買い」求める」と解説している。

米国でのトランプ大統領の出現が彼の解説とおり
だとすると、同じ事が貿易立国でグルーバル市場で
国の収支を大きく稼いでいる日本でも十分おこる
可能性があり、これ以上の富の格差が広がらない
ようなセーフティネットを広げていく必要がある
のではと思います。アタリ氏が心配しているように
米国と同じように欧州でもナショナリズムが再興
し、ドイツとフランスの間で何かが起きないよう
もしかしてグルーバル経済しかない日本外交の
出番では？