内部留保今こそ還元(水野和夫先生)
今日の毎日新聞に水野先生の「内部留保今こそ還元」が掲載されている。
これまで企業も個人も「将来不安だから」と預金を増やし続けているが
ため込んでも使い道がないのだから取り崩してもよいはずだ。
企業はこれまで、「いざという時のために」と説明し、内部留保を積み
上げてきた。今使わなければ説明はうそだったということになり、ただ
資本で資本を集めていただけということになる。ため込まれて使われない
資本は、17世紀のフランスの詩人、ラ・フォンテーヌの話にある「財産
を失った守銭奴」ではないが、「石」と同じだ。ただの石であれば意味が
ないということになり利益や資本、貨幣といった「数字」(価値)への
信頼はコロナ禍で変わる可能性がある。
これからは規模を追求する現在の資本主義を見直し、低成長を前提とした
社会への転換を先生は訴えています。
我々はこれまで「より速く、より遠く」を追求してきた。しかし環境破壊
が問題になっているように膨張(拡大)は限界で、今後は「よりゆっくり、
より近く」に転換すべきだ。東京から地方へ、新幹線から快速電車へ、
駆け足からゆっくりと歩くスローライフに切り替えていきましょう。
これまでのマスプロダクションしてきた工業及び商業社会から、自立した
農業社会への転換が理想的でしょうか?若者よ農業にチャレンジしよう!!