スピンターン~くり返しの人生を~あなたと~

~昭和23年団塊世代の独り言~

マイケル・サンデルとISO9001

2011年09月10日 | 日記

マイケル・サンデル


皆さん今日は午後9時からNHK第一テレビ
でマイケル・サンデルの特別講座が放映
されます。内容は;
「震災復興はだれが金を払うのか」
「危機を引き起こした企業の責任とは」
是非放送の感想をコメントしてください。
とりあえず。

先ほど10時過ぎまでマイケルの福島原発関連の
特別講座を見てきました。実は途中はソファー
で眠たくなり、一時聞きもらした個所もありました。

ところが原子力発電所のリスク(今回の地震による
放射能漏れも含めて)をその見返りとしてお金を払う
ことで、自分の住むところから遠いところ、例えば外
国でも建設し運転してもよいかとの議論となったところ
で、目も耳もぱっちりとなりました。いわゆる原子力
発電所のアウトソース(いわゆる人任せです)です。

日本の参加者のなかからは、これはビジネスだから、
受け入れる側が、自分の意思でそれを決めれば、例えば
今回の東京電力も外国にリスクをアウトソースすること
ができるとの意見がでました。ところが同じ東京の
エリコは全く違った観点から意見を発表しました。

たとえ自分の意思で見返り(例えばその国への経済支援
の提供など)の代わりに、原発のアウトソースを受け入れ
ても、その原発の不具合によるリスクの責任まではアウト
ソースできませんよ、その責任は発注者であり使用者である
東京電力にあるという意見でした。

ISO9001(品質マネジメントシステム)では製品の製造過程
の一部を外部の業者に委託した場合、製造プロセスをアウト
ソースすると定義していますが、この場合まさしくエリコが
いったように、たとえそれが原因で製品が不具合を起こした
場合そのリスクの責任は業者ではなく、製造者がもつことに
なっています。エリコはISO9001を知っていたのでしょうか?
原発のリスク(製造と運転管理)と製品のリスク(製造)は
あまりぴたりと一致しませんが、マイケルも絶賛していた
ように素晴らしい倫理観を東京のエリコは身につけていると
思います。いい話を聞きました。

全開同様マイケルの特別講座は見逃せません。因みに録画
していますので、必要なかたは連絡ください。