ポルトガルの空の下で

ポルトガルの町や生活を写真とともに綴ります。また、日本恋しさに、子ども恋しさに思い出もエッセイに綴っています。

J.K.ローリングも通ったカフェ・マジェスティック

2018-10-16 22:26:03 | 海岸を散歩する聖人の旅行記
2018年10月15日


J.K.ローリングも通った古き時代の芳香漂うポルトのカフェ・マジェスティックをご紹介したい。

ストリート・ミュージシャンや観光客、もちろん地元の人達でもにぎわうサンタ・カタリナ通りはブティックが林立する歩行者天国だ。

この目抜き通りのハイライトが1921年にオープンした112 番地の「マジェスティック・カフェ」。20年代には文人や芸術家たちが集い討論に花を咲かせたマジェスティックはベル・エポック時代の歴史を語る「ポルトのエスプリ」とも言えよう。


しかし、60年代に入ると時代の変化に抗えずマジェスティックは衰退。80年代に入ると市の文化遺産としてポルトっ子たちの関心を集めるようになり、10年の月日をかけてオリジナル内装の華麗なアール・ヌーボースタイルを見事に復元した。



洗練されたイタリアン・ルネサンス・スタイルのファシャーダ(入り口)をくぐると濃緑色のインディアン大理石のフロアに小さな白い大理石のテーブル、アンティーク椅子、木彫細工の大鏡が訪問者を別世界に誘う。



マジェスティックはシラク元大統領も訪れた内外著名人たちの御用達でもあった。著作界の現代のスーパースターJ.K.ローリングはポルトに一時期住んだことがあるが、その滞在中にマジェスティックがお気に入りで第一巻「ハリーポッターと賢者の石」の一部はここで書かれたと言われる。


ローリングがどのテーブルに着いてどの章を綴ったのかとエスプレッソカフェをすすりながら想像してみるのは魅惑的ではないか。


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