THE WAY

インディアンネーム「生命の声を聞く者」のヒーリングブログ

生と死

2006-11-12 12:42:08 | セッション記録
「人生は必ず終わりが来ます」

私は自分の中で自分を納得させるかのように彼女に言っていた
その私の中の声には・・・生命への畏敬と切なさが流れていた
その場を光が包んでいくかのようだった

彼女はもうかなりの年月を生きた
でも、その目の中に、奥深くある美しさを私は見ていた

(彼女は私に会いに来た)
私はすぐに分かった

セッションをしたいのではなく、私に会いに来たのだ

彼女からは白い光が彼女を覆って、そこから光を放っていた

彼女は静かに言った
「癌が転移して、後少ししか生きられないと宣告されました」

彼女の人生は自分を鬼にして家族を助けていく人生だった

彼女がいなければ、現実に店も潰れていただろう
一人で何でもこなし、一人で全部を抱えてきた
彼女は誤解され、踏まれ、憎まれて、それでも愛する事を止めなかった

彼女の過去生もそうだった
人のために全人生を費やし、そのため自分を甘やかせず、人や世間のいい悪いの反応の中で、痛めつけられてきたのだ

彼女を一言で言ったら我慢の人生だっただろう

彼女の目の中に強い意志と寂しさを私は見ていた

誰にも分かってもらえない孤独・・・

私は言葉にならない言葉を振り絞って答えた
答えのいらない答えを言葉にするために・・・・

「あなたの中にお母さんがいます。女神様のように、あなたをしっかりと包んで
抱きかかえるかのようです。あなたはお母さんがとても好きだった」

「私は産んでくれた母はすぐになくなり、育ててくれた母を1年前に亡くしています。私は母が大好きだった。」

「気丈な方でした。けして弱音を吐かない。どんなに苦労していてもあなたを命がけで守っていました。あなたはそんなお母さんとよく似ています。
そしてお母さんの傍でお母さんの空気を読むかのように、いつも一緒にいました。辛い時、悲しい時、すべて、お母さんの母なる強さをあなたは全身で感じ取っていました。
お母さんはあなたの中に繋がっています。彼女はあなたのツインソウルですから。
あなたはお母さんの命を貰っています。だから今まで生きてこれたんです」

彼女は何度も手術をしている。癌の転移も今に始まった事ではない

「お母さんは素晴らしい亡くなり方をしました。あなたは今生・・・とても大変だった。過去生からもずっと哀しみが癒える事はなかった。
でも今回は違います。
静かな時の流れの中で本当に光に包まれてなくなります。
いいようがないほどの愛と光の中で・・・・・・。
痛みもなく・・・静かな時の流れの中であなたは人生を終えます」

彼女は分かっていたかのようにホット呼吸をした
そして言葉にならない声を発するように
静かに涙を落とした

帰り際、私は彼女を抱きしめずにはおれなかった
でも、彼女の気丈さにそれができなかった

目と目が合い、見つめあって

それで充分というかのように
彼女は私に頭を下げた

私は切なくなった

帰ってから・・・私は自分の涙を抑える事が出来ずに
声をあげて泣いた

彼女は私に教えてくれた
人生の切なさと素晴らしさを・・・・・・

光の中で私に降りてくるメッセージを私は聞いていた

「静かな静寂と共に神と繋がる
世界の騒音の中に…すべての生命が交じり合って音楽を作っていく
美しい世界とは
生きる事とは
そんな交じり合った中に
この下に降り立った状態の中にこそ織り上げられる
これが神のタペストリー…そして壮大なる交響曲なのだ
神はこの世界でありとあらゆるものの中で生きる事を通して
そして触れ感じる事を通して
自らを設計する
それは古代から永遠に繰り返されてきた生きるという事
生命を繋ぐという事の中で行われてきた神が神を知るための長い道のり
切なさと愛の中で風を吹かせてきた神の歌
神の建築だったのだ
だからすべてを感じなさい
ただあるがままを感じつくしなさい
この今という瞬間をあなたという素晴らしい歓喜で満たしなさい
あなたの人生を歌い
あなたの人生を織り上げなさい
それがすべての答えになるだろう
ただ淡々に生命は流れる
あなたは生命、神、プロセス、愛そのものなのだから・・・」


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