初めて私の元を訪れたその女性は、ふんわりと柔らかいカールに美しい身のこなし・・・
それは昔の女性を思わせる尽くすタイプの雰囲気で静かに私の前に座った
私は目を閉じリーディング態勢に入った
彼女は自分を殺していた
と言うよりも、自分を消していて、その代わりに違う肉体を持たない存在が入り込んでいて、彼女の身体を使って生きていた
言い換えれば、霊媒体質
ある一人の肉体を持たない女性の霊が憑いていて、そのことを許していたのだ
「あなたが自分を無くしてしまったのは何時からですか?自分の感情を殺し、息が出来なくなったのはいつ頃からですか?」
「あなたは記憶がありますか?」
「あなたは自分の人生をどうにもならない事と諦めなくては辛くて生きていけない・・・息をするのもやっとな状態。白昼夢の中に常にいて生きていない。身体はあるけど生きていないんです」
そうやって、セッションは始まった
彼女はある男性と付き合っていた
その人とは20才以上も離れている
私は彼女のいくつかの質問に対して過去生、前世を見なくてはならない事を感じていた
そこで、過去生の画像を見る事にした
そこはヨーロッパ。彼は馬に乗り胴には鎧のようなものをつけていた。馬に乗った彼はある村を襲撃しなければならない命令を受けていた。
砂埃がたち、彼は逃げ遅れたった一人で裸足で立ち尽くしている少女を発見する
少女の目と彼の目が合う
彼は少女を殺す事が出来ずに馬に乗せて自分の家に連れ帰る
すべてを失った彼女は彼をお兄ちゃんと呼び慕う
少女は髪がボサボサ・・・裸足で駆け回るヤンチャ娘
この少女が彼女だった
彼女はお兄ちゃんが大好きだった
ケガをすれば飛んでいって介抱し彼女にとってお兄ちゃんはかけがえのないたった一人の存在になっていった
時間は流れ、お兄ちゃんはいつものように戦いにでる
そして戻らぬまま、帰らぬ人となる
死んだ事を知っても彼女は待ち続けた
彼女はお兄ちゃんにいつも言っていた
「私がお兄ちゃんを守るから・・・」
彼女はその後たった一人の孤独の人生を送った
「お兄ちゃん、あなたを守れなかったから、今度は傍にいて守るからね」
そんな声が空にこだましていた
前世からの孤独・・・長い間待ち続けた彼女の思いが行き場を失い、自分の存在を消そうとしていたのだ
彼女は彼が他の女性に行く事を知っていた
彼女は全人生をかけて、彼を愛し守ってきた
前世からの長い孤独とハートの叫び・・・
自分の存在を消す事で痛みから逃れようとしていた
彼女の髪は彼好みのものだった
彼は彼女が可愛くて仕方なかった
少女を育てるという感じなのだろう
二人の関係は男女というより、より強い家族のような絆で結ばれていた
彼女を揺りかごに入れては、ユラユラと揺らし眠らせた
その眼差しは愛しいものへの愛で溢れていた
孤独だった彼は家族ができた
それがボサボサの髪の少女・・・彼女だった
髪にこだわり、キレイにさせているのはその時の映像で、もう二度と裸足で歩かせまい、貧しい思いはさせまいとする彼の思いがつまったものだったのだ
私は彼女に過去生での彼との繋がりと・・・深い愛で結ばれていた事を告げ、彼女のハートの孤独を読んでいった
彼女はボロボロと自分の心の痛みを出すかのように泣き出した
声をあげず、ボロボロと涙が地面に落ちた
そしてヒーリングに入っていった
彼女に入り込んでいる女性の霊を引き出し、彼女に身体に帰るように言った
彼女は自分の身体に帰っていった
ヒーリングの間中、彼女の頭上に女神のような存在が見守っていたのだ
その女神のような強さを持ったエネルギーは彼女のハイアーセルフだった
「あなたは自分のすべてをかけて、彼を愛したんだね
あなたのハートの叫びは
彼を助けたかった・・・そのためなら命を捧げる事もいとわない。そんな強さだよ」
ヒーリングを終えた彼女は自分を取り戻していた
消してしまった存在を呼び戻したのは、彼を思うハートの叫びだった
愛する事は、時には傷つく事もあるかもしれない
でも、この世界に生きる事を消そうとした思いもやはり愛には勝てない
愛している
だから・・・生きたい
魂が呼び戻したものは、自分とそして愛する事
彼女にはメッセージが届いていた
今、この時、この瞬間を楽しみなさい
一緒にいる時間を・・・共にいることの喜びを・・・
そして何より、なつかしい人の瞳の美しさを
魂のぬくもりを感じていなさい
私が遣わしたものを、あなたのすべてをとおして感じなさい
その人は、あなた自身であり
私であり
すべての生命・・・
そして愛そのものだから・・・
それは昔の女性を思わせる尽くすタイプの雰囲気で静かに私の前に座った
私は目を閉じリーディング態勢に入った
彼女は自分を殺していた
と言うよりも、自分を消していて、その代わりに違う肉体を持たない存在が入り込んでいて、彼女の身体を使って生きていた
言い換えれば、霊媒体質
ある一人の肉体を持たない女性の霊が憑いていて、そのことを許していたのだ
「あなたが自分を無くしてしまったのは何時からですか?自分の感情を殺し、息が出来なくなったのはいつ頃からですか?」
「あなたは記憶がありますか?」
「あなたは自分の人生をどうにもならない事と諦めなくては辛くて生きていけない・・・息をするのもやっとな状態。白昼夢の中に常にいて生きていない。身体はあるけど生きていないんです」
そうやって、セッションは始まった
彼女はある男性と付き合っていた
その人とは20才以上も離れている
私は彼女のいくつかの質問に対して過去生、前世を見なくてはならない事を感じていた
そこで、過去生の画像を見る事にした
そこはヨーロッパ。彼は馬に乗り胴には鎧のようなものをつけていた。馬に乗った彼はある村を襲撃しなければならない命令を受けていた。
砂埃がたち、彼は逃げ遅れたった一人で裸足で立ち尽くしている少女を発見する
少女の目と彼の目が合う
彼は少女を殺す事が出来ずに馬に乗せて自分の家に連れ帰る
すべてを失った彼女は彼をお兄ちゃんと呼び慕う
少女は髪がボサボサ・・・裸足で駆け回るヤンチャ娘
この少女が彼女だった
彼女はお兄ちゃんが大好きだった
ケガをすれば飛んでいって介抱し彼女にとってお兄ちゃんはかけがえのないたった一人の存在になっていった
時間は流れ、お兄ちゃんはいつものように戦いにでる
そして戻らぬまま、帰らぬ人となる
死んだ事を知っても彼女は待ち続けた
彼女はお兄ちゃんにいつも言っていた
「私がお兄ちゃんを守るから・・・」
彼女はその後たった一人の孤独の人生を送った
「お兄ちゃん、あなたを守れなかったから、今度は傍にいて守るからね」
そんな声が空にこだましていた
前世からの孤独・・・長い間待ち続けた彼女の思いが行き場を失い、自分の存在を消そうとしていたのだ
彼女は彼が他の女性に行く事を知っていた
彼女は全人生をかけて、彼を愛し守ってきた
前世からの長い孤独とハートの叫び・・・
自分の存在を消す事で痛みから逃れようとしていた
彼女の髪は彼好みのものだった
彼は彼女が可愛くて仕方なかった
少女を育てるという感じなのだろう
二人の関係は男女というより、より強い家族のような絆で結ばれていた
彼女を揺りかごに入れては、ユラユラと揺らし眠らせた
その眼差しは愛しいものへの愛で溢れていた
孤独だった彼は家族ができた
それがボサボサの髪の少女・・・彼女だった
髪にこだわり、キレイにさせているのはその時の映像で、もう二度と裸足で歩かせまい、貧しい思いはさせまいとする彼の思いがつまったものだったのだ
私は彼女に過去生での彼との繋がりと・・・深い愛で結ばれていた事を告げ、彼女のハートの孤独を読んでいった
彼女はボロボロと自分の心の痛みを出すかのように泣き出した
声をあげず、ボロボロと涙が地面に落ちた
そしてヒーリングに入っていった
彼女に入り込んでいる女性の霊を引き出し、彼女に身体に帰るように言った
彼女は自分の身体に帰っていった
ヒーリングの間中、彼女の頭上に女神のような存在が見守っていたのだ
その女神のような強さを持ったエネルギーは彼女のハイアーセルフだった
「あなたは自分のすべてをかけて、彼を愛したんだね
あなたのハートの叫びは
彼を助けたかった・・・そのためなら命を捧げる事もいとわない。そんな強さだよ」
ヒーリングを終えた彼女は自分を取り戻していた
消してしまった存在を呼び戻したのは、彼を思うハートの叫びだった
愛する事は、時には傷つく事もあるかもしれない
でも、この世界に生きる事を消そうとした思いもやはり愛には勝てない
愛している
だから・・・生きたい
魂が呼び戻したものは、自分とそして愛する事
彼女にはメッセージが届いていた
今、この時、この瞬間を楽しみなさい
一緒にいる時間を・・・共にいることの喜びを・・・
そして何より、なつかしい人の瞳の美しさを
魂のぬくもりを感じていなさい
私が遣わしたものを、あなたのすべてをとおして感じなさい
その人は、あなた自身であり
私であり
すべての生命・・・
そして愛そのものだから・・・