着物をほどいて、古典的なもんぺを縫ってみた。
よく、民俗調査に行って教えてもらったパターンだ。
福島県中心に、どこにでもあるタイプ。着物半分でできる。
今回は、大妻コタカ著「和洋裁縫全書」昭和21年12月刊、を使った。この本は、戦争の翌年発行されている。
が、よく読むと、
「国民総動員して御国の為に働く今日では、身も心も引き締まるようなキチンとして便利な働きよい格好が望ましいと存じまして、非常時平時兼用の家庭着として各家庭に推奨致したいのが、この上着付モンペであります」とある。
中身はまだ戦争中なのだ!
このあとに、「婦人標準服型紙」の甲型・乙型などなどが並ぶ。大妻コタカ氏は、戦争中の衣服に関して、頑張った人なのだ。(たしか、このあと何年か、戦争協力の責任を問われ、公職追放となった)
戦後、こうやって教科書に載せておいてくれたおかげで、私たちは、標準服も、モンペも、ももひき、はらがけなんかの作り方も、見ることができるのだ。
こういう資料、なかなかないのだよ。
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