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公共建築とエネルギー

2012-04-01 20:42:47 | スタッフ Blog
昨日のNHKスペシャルの番組をみました。
日本中のインフラが古くなっていることや
高度成長時代に建てられた建物の維持管理が大変であること
などがテーマになっていました。

建物については、建築家の私としては、
高度成長時代のハコモノ行政の負の遺産であり
そのころの建築関係者がそれに悪乗りしたために出来たものだと考えてしまう。
全国の自治体が建物の維持管理で大変なようだが、
エネルギー問題や維持費を考えずに、そのときだけよければいいという発想では
このような問題が起こることはわかりきっていることです。

さて、これらの問題を今後どのように解決していくかということですが、
今後新築する建物については、エネルギー消費が少ないお金がかからない建築にする、
既存の建築物については、エネルギー使用量を調査、公表し、
改善できるかどうかを検討し、改築する、解体してしまったほうがいい場合もあるかもしれません。

建物は長い期間使用するものであるため、
耐震性やエネルギー使用量が非常に大事なことであるにもかかわらず、
その大事な部分を抜きにして設計が進められてきた。
ここを改善しない限り、また同じ事を繰り返します。

市民一人々が税金で成り立っている公共の建物に関心をもつことも
建築費、建築費の内容、維持費などの改善につながると思います。

以前、ジャーナリストの西谷文和さんが
テレビで話していたことが思い出されました。

このようなことが行政で行われていることは大問題です。

以下、西谷文和さんのブログから転載

「あの病棟を見ろ。病棟の壁をキレイにピンクに塗り替えているだろ?
なんでビルの外壁を何回も塗り直す?ワイロだよ。
病棟の修繕などという理由で、建設会社が予算の半分を、
そして厚生労働省の官僚が、半分の予算をせしめるのさ」。
ああ、その予算があれば、やけどや白血病の子どもに薬が買えるし、
未熟児の保育器にもなるのに。
日本は50億円もアフガンに援助しているが、
その金はおそらく「ビル壁の塗り替え」に使われている。
外務省はこの事実を調べて、カルザイ政権を厳しく指導すべきなのだ。
いうまでもなくその50億円は私たちの税金である。
無駄な工事とワイロに消えるのなら、支援しない方がマシだ。





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