太陽の家 太陽建築研究所 <solarchis>

自給自足の「太陽の家」プロジェクト発信!!
最新の情報をお届けします

冬至の日に思う…施主道

2018-12-22 11:25:58 | スタッフ Blog


施主道というものがあると言う。

建物を建てたいと思う人に、
パッシブ・ソーラー・ハウスを紹介して、
実現することが難しい時代です。
なぜなら、人間の欲が優先するからです。

パッシブ・ソーラー・ハウスにおいて冬至は貴重な日です。
冬至とは、北半球では太陽の南中高度が最も低く、
一年の間で昼が最も短く夜が最も長くなる日です。

太陽について、
世界中の誰もが無意識のうちに見て、
そしてその恩恵を受けながらも、
あまりも当たり前に思っている人間、私も含めて。


井山先生は、自分の設計を太陽建築として、
それぞれの建物にSolarchisと名付け、
1から番号をつけていきました。

建築で世の中に貢献することとは、
太陽建築の思想を広め、
一棟でも多くの
パッシブ・ソーラー・ハウスが出来るようにすることです。

そのためには、
この思想に共感する施主を見つけ育てることです。
井山先生から、このような啓蒙活動も、
建築家として重要なことだと教えられました。

今の私がすべきことは、
このような思想を引き継いで活動していくことだと、
冬至の日の今日、気持ちを新たにしました。


私は、井山先生から、
お金を支払ってくれる施主のご要望に応えることが
設計業務ではないと教えられました。

経済至上主義の世の中にとっぽり浸かっていたいた自分には、
最初、その意味がわかりませんでした。

井山先生からひどく叱られたことを思い出しました。
施主の要望を受け入れることが設計の仕事なのではないか、
と私が言ったことが原因でした。
「そんなことだから、世界中に原発がこんなにできてしまっているんだ!!!」
「人間の欲望をでっちあげる、それが資本主義、商品化社会だ!」
「建物の形を決めるのは人間じゃない、太陽だ!」
でっかい声で怒鳴られ、
うひゃー、こりゃついていけない、と思いつつも、
この変人ぶりに魅力を感じて、
日々井山先生の教えを受けたものでした。





  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする