低炭素社会と地域デザイン

公益文科大学で年に一度講義をしています。
今年度の講義は昨年までとかなり違った印象を受けています。

生徒達がエネルギー問題に非常に関心を持ってきています。
太陽建築についても興味深く講義を聞いてくれたようです。

授業終了後のアンケートでも
太陽と建築の関係は大事であることを感じた、
これからは太陽建築が注目されていくと思う、
太陽光パネルだけでは自然エネルギーを十分に活用することはできない、
太陽建築は化石燃料と核燃料を必要としない住宅が可能な技術だ、
など多くの感想や意見を書いており、1時間30分の講義のなかで
かなり多くのことを学び取ってくれたと思う。

大学生のような若い世代がエネルギー問題に関心をもち、
建築においてエネルギー問題を解決できる技術があることを理解し、
日本の建築界に貢献してくれることを強く望んでいます。

パッシブソーラー 保育園

2011年7月27日(水)　友引
ちとせ保育園の上棟式が行われました。

南を向いた大きな窓から太陽の光とエネルギーが入ります。
太陽の軌道をきちんととらえて設計しています。
太陽建築はパッシブソーラーシステムであり、
世界中の誰もが使える普遍的設計技術です。

福島の原発事故により、多くの人が
放射能の健康への影響やエネルギー(電力)不足といった
さまざまな問題について考えるようになっています。

人々は産業革命により多くの便利なものを作りましたが、
自然や環境と共存することを忘れてしまい、
自然の脅威に対する恐れさえもおろそかになっていました。
建築業界においても同様です。

建築がエネルギー問題を解決できるということを
多くの人に知ってほしいと思います。

お天道様の光とエネルギーを受ける保育園の完成が楽しみです。
子ども達に自然を感じてもらえる建物になってくれることと思います。




上棟式で餅を拾う園児がとてもかわいかった。