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柿渋

2012-04-03 21:35:58 | スタッフ Blog
冨士山の麓の別荘が先週完成しました。
今後、見学したい方は大歓迎です。

さて、完成はしましたが、ちょっと追加で
ドアに柿渋を使うことにしました。

お客様に柿渋の説明をしたら大変気に入り、
材料を用意してほしいとのことでしたので早速用意しました。

柿渋には防水、防腐、防虫効果などがあり、
平安時代から様々な用途に用いられてきた日本固有の材料です。
ここ庄内地方では建築材料としても勿論使っていましたし、
魚網や釣り糸、防水、防腐、強度を増すためにも多く使用されてきました。
扇子や釣竿など、竹を扱っていた店ではどこにでもあったし、
家庭でも作っているところもありました。

武家屋敷で有名な秋田県角館町の黒板塀にも
柿渋を塗ったと言われています。

このような良い自然材料ですが、高機能といわれる化学物質に押され、
あまり使用されなくなり、作る人も減り、柿渋塗料を求めるのも簡単でなくなりました。
庄内地方でも以前は柿渋を作るために、
3~5センチくらいの小ぶりの渋柿を作る農家も多くいましたし、
柿渋は量産され、一升びんで売っていたものです。

しかし、近年、自然素材を求める声も増えてきており、
柿渋が見直されているようで、良い傾向だと思います。

このような自然素材には独特の香りがするものもあり、
知らない方は、これを化学物質と勘違いしてしまう場合もあるようです。
環境について活動している人の中にも、自然素材の知識や経験がないまま
間違った発言をしていることもあるので注意する必要があります。

やはり、自然に触れ、実際に手にしてみたり匂いをかんでみたりすることが大事ですね。








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