太陽の家 太陽建築研究所 <solarchis>

自給自足の「太陽の家」プロジェクト発信!!
最新の情報をお届けします

太陽 と プリアタン村

2012-07-31 21:11:12 | スタッフ Blog
毎日暑い日が続きます。
毎日太陽の強い陽射しがふりそそぎます。

夏になると私はプリアタン村を思い出します。
1973年に参加したバリ開発計画にギャップを感じていた私は
バリ島のプリアタン村への道をたどっていました。
その頃、まだ電気が入っていず、ほとんどのものを自給自足でまかない、
熱帯の太陽の下で、時間はゆっくり流れ、
花と果実と笑顔がいっぱい、村は裸足の桃源郷でした。

或る日、隣の屋敷に住む踊り手のラッティがやってきて、
大きな目を円くして訊ねました。
「イヤマ! 毎朝太陽を呼んでいるそうだけど本当?」
「本当だよ」と答えました。
気持ちのいい早朝、バリの部屋に必ず付いているテラスで、
朝日にむかってヨガで深呼吸をしていたのです。
体をかがめる腹式呼吸が最敬礼をしているように
館で手伝って働いている男の子の目に映り噂になったのでしょう。
本当に自然と共に暮らす素朴なバリの村人たちらしい感性です。

古来より日本人は太陽を拝む民族でした。
日本人だけでなく、多くの民族が太陽を拝む習慣をもっています。
太陽のお陰で地球上の人間を含めた、
あらゆる動植物の生命が保たれています。

近年、太陽エネルギーが注目されていますが
建築と太陽との関係は、今新たに始まろうとしているのではなく、
始めからあったものだと私には思われます。
建築を、石油やガス、原子力などの資源エネルギーを浪費する人工的環境から、
人類がその長い時間を過ごしてきた、より自然な環境に戻すことが、
現在必要なことであると私は思います。

ところで、私はインドネシアの友人達から
「ドクターマタハリ」というあだ名を付けられました。
ヨーロッパに以前スパイの疑いのかかったそんな名前の舞姫もいて
胡散臭いようですが、
インドネシア語で マタ は 目、 ハリ は 日 を表して、
日の目 = 太陽 を意味しています。
尊称と思って拝受しています。



この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« K邸の地鎮祭 と 「さような... | トップ | 「エネルギー・環境に関する... »
最新の画像もっと見る

スタッフ Blog」カテゴリの最新記事