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太陽の家 太陽建築研究所 <solarchis>

自給自足の「太陽の家」プロジェクト発信!!
最新の情報をお届けします

井山武司著「太陽建築」出版記念シンポジウムと懇親会の様子です

2023-11-07 20:37:17 | スタッフ Blog

東北公益文科大学

[13:30] 開会 司会:山﨑典子
[13:35] 祝辞「書籍『太陽建築』発刊に寄せて」:鎌仲ひとみ氏(映画監督/ぶんぶんフィルムズ代表)
[13:50] 講演「太陽建築と井山武司」:渡辺菊眞氏(建築家/高知工科大学准教授)
[14:30] 対談「Passive Architectureのこれから」:川島範久氏(建築家/明治大学准教授) × 渡辺菊眞氏
[15:30] 休憩(10分)
[15:40] 講演 太陽建築の起点①「大工町計画と、これから」:温井 亨氏(東北公益文科大学教授)
[16:00] 講演 太陽建築の起点②「大工町計画の構造と、その可能性」:高橋俊也氏(高橋俊也建築構造研究所)
[16:20] 謝辞「太陽建築研究会からあいさつ」:小島英理子(太陽建築研究会代表)
[16:25] 閉会


鎌仲ひとみ


川島範久 渡辺菊眞




西方里見先生 真ん中正面に! 講演者の建築家さん、緊張しますね!


懇親会は酒田市の伊豆菊で


盛り上がりました


宿泊は太陽建築研究所

井山武司著「太陽建築」出版記念シンポジウムが無事終了いたしました。

2023-11-05 22:08:44 | スタッフ Blog


井山武司著「太陽建築」出版記念シンポジウム・太陽建築がみちびく未来が無事に終了いたしました。
90名を超える参加者がありました。
参加された皆様、開催に協力してくださった皆様、多くの方々に感謝申し上げます。
どうもありがとうございました。

大先輩の西方先生もいらして、川島さんは緊張ぎみ?










シンポジウム終了後、懇親会を終え、太陽建築研究所へ





荘内日報:人類の地球環境破壊に挑んだ建築家

2023-11-02 19:37:58 | スタッフ Blog
11月3日付けの荘内日報に掲載いただきました。
井山武司著「太陽建築」出版記念シンポジウムでも講演いただく温井亨氏が書いてくださいました。



11月4日(日)、東北公益文科大学において、酒田の建築家、故井山武司氏の業績をまとめた書籍『太陽建築』の出版を記念してシンポジウムを行います。ここにその論点をまとめましたので、関心を持たれた方は是非ご参加ください。
井山さんは丹下健三に師事し、兄弟子の磯崎新のように世界的な建築家になる可能性もあったかも知れない。しかし、そうならなかったのは、本人がそれを捨てたからとも言える。造形や空間で勝負することを止め、別のテーマを選んだからである。それがパッシブソーラーであった。建築の重要な役割は、外部の気候、環境から人間を守ることにある。雨風を防ぎ、暑さ寒さを和らげること。現在、後者の制御が肥大化し、大規模な建築では建築費の過半を占めているが、それはほとんどアクティブな環境制御の方法によっている。エアコンはその代表的なものである。そしてこれが莫大なエネルギーを消費している。地球温暖化が進み、近年は異常気象が頻発するようになっている。CO2の削減が叫ばれ、再生可能エネルギーへの移行が進められているが、これだけでは十分でない。エネルギーの供給元を換えたところで消費量を抑えなければ熱は放出され続ける。これは特に都市のヒートアイランド現象として被害をもたらしている。現在政府は断熱と気密性を上げることで冬のエネルギー消費を抑えようとしているが、その結果、窓の小さな住宅が増え、夏もエアコンに頼らないと住めないようになっている。吉田兼好が薦めた家とは正反対の家となりつつある。熱中症で亡くなった方の家をニュースで見ると、窓が小さく、これではエアコンを止めると生存が危うくなるのは自明である。断熱材とソーラーパネル、風力発電に頼るのは片手落ちと言わざるを得ない。
パッシブソーラーはそれとは別のもう1つの室内環境制御方法である。機械設備に頼らずに建築的工夫で暑さ寒さを制御する。夏の日差しは庇で遮り、冬は日の光を奥まで入れて太陽の熱を最大限に活用する。ソーラーパネルによる発電も使うが、それは補助的なものである。太陽のエネルギーを電気に変換すると8割は失われてしまう。したがって直接使う方が良いのである。そこで重要なのは配置だと井山さんは言う。南向きであること、これが基本だと言うのである。このようなパッシブソーラー建築は雪国では不利である。しかし井山さんは研究を重ね、庄内でもエネルギー収支ゼロの住宅を実現した。
さて、シンポジウムのもう1つのテーマは、酒田大火復興都市計画のもと井山さんが設計した中通り商店街の店舗住宅建築である。井山さんは建築の向きが重要であると言った。ということは、都市では街区の作り方で既にパッシブソーラーの都市建築ができるかどうか決まることになる。その点酒田は東西の本町通りを元に町割されたので、通りと裏の駐車場に入口を持つ井山さん設計の店舗では南北に風が抜け、夏でも涼しい。ある店は、今年の夏は数回しかエアコンをつけなかったと言うし、お隣はそもそもエアコンを持っていない。パッシブソーラーを志す原点となったというのも頷ける。
さて、この建築には以上に加え評価されるべき点が2つある。その1つは鉄筋コンクリート建築の長寿命化を考える上での重要性である。日本の鉄筋コンクリート建築は長く持たないのではないかという疑問が投げかけられている。施工性優先で水が多いためだが、その解決策にプレストレスがあり、それを一般的な柱梁構造に応用する方法として圧着関節工法がある。井山さんの建築はこれを採用した最初期の建築と思われるのである。もう1つは、都市建築のモデルとしての意義である。かつて日本の都市は町家という優れた都市建築によってできていたが、今は混乱の中にある。マンションはまばらに建っている限り住環境を得られるが、全てがマンションになると成り立たない。パリのような中層の都市建築で有機的に構成された都市が望まれるが、井山さんの建築はその第一歩となると考えるのである。近年、国はコンパクトで歩いて暮らせる街を目指すという方針転換を打ち出し、酒田も鶴岡も計画策定を終えたが、計画区域を定めただけで具体的なイメージがない。これは全国どこもそうなのだが、そのとき、歩いて暮らせる街を目指した復興都市計画と井山さんの建築は出発点となり得るのである。今必ずしもうまく行ってないのは50年早かったからであり、この遺産を受け継ぎながら未来を考えるべきなのだ。
シンポジウム「太陽建築がみちびく未来」11月4日公益大大教室13:30-16:30
資料代500円、当日参加歓迎。問合せ:090-4887-4475
東北公益文科大学教授 / 温井 亨

シンポジウムの講演者のご紹介 その3-②

2023-10-31 20:34:55 | スタッフ Blog
講演 太陽建築の起点② 
「大工町計画の構造と、その可能性」

高橋俊也氏
(髙橋俊也建築構造研究所)



1979年栃木県生まれ。京都大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程修了、滋賀県立大学大学院環境科学研究科環境計画学専攻博士課程修了。建築構造設計 墓博士、高橋俊也構造建築研究所主宰。


井山武司著「太陽建築」出版記念シンポジウム
太陽建築がみちびく未来

■日時:会場
2023年11月4日(土) 
開場:13時00分 開演:13時30分 閉演:16時30分 
会場 東北公益文科大学(〒998-0055 山形県酒田市飯森山3丁目5-1)

■お問合せ・お申込 太陽建築研究会
Tel 090-4887-4475
e-mail e.ekojima@icloud.com
Fax 0235-64-8818

■参加費 お一人 500円

シンポジウムの講演者のご紹介 その3-①

2023-10-31 20:24:47 | スタッフ Blog
講演 太陽建築の起点① 
「大工町計画と、これから」

温井亨氏
(東北公益文科大学 教授)



1958年東京都生まれ。東京大学農学部林学科(風景計画専攻)、同工学部建築学科卒業。町家など、環境自成の庭を持つ都市建築を研究。著書に『都市建築のかたち』日本建築学会など。設計としては、文化財として保存した旧校舎との間に芝生の中庭を持つ山形市立第一小学校など。


井山武司著「太陽建築」出版記念シンポジウム
太陽建築がみちびく未来


■日時:会場
2023年11月4日(土) 
開場:13時00分 開演:13時30分 閉演:16時30分 
会場 東北公益文科大学(〒998-0055 山形県酒田市飯森山3丁目5-1)

■お問合せ・お申込 太陽建築研究会
Tel 090-4887-4475
e-mail e.ekojima@icloud.com
Fax 0235-64-8818

■参加費 お一人 500円

シンポジウムの講演者のご紹介 その2

2023-10-31 18:53:16 | スタッフ Blog
対談「Passive Architectureと太陽建築」
川島範久×渡辺菊眞 
Passive Architectureのこれから

川島範久氏(建築家、明治大学准教授)



1982年神奈川県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。建築家、明治大学准教授、川島範久建築設計事務所代表取締役。著書『環境シミュレーション建築デザイン実践ガイドブック 自然とつながる建築をめざして』(2023年日本建築学会著作賞受賞)、他。


井山武司著「太陽建築」出版記念シンポジウム
太陽建築がみちびく未来


■日時:会場
2023年11月4日(土) 
開場:13時00分 開演:13時30分 閉演:16時30分 
会場 東北公益文科大学(〒998-0055 山形県酒田市飯森山3丁目5-1)

■お問合せ・お申込 太陽建築研究会
Tel 090-4887-4475
e-mail e.ekojima@icloud.com
Fax 0235-64-8818

■参加費 お一人 500円


シンポジウムの講演者のご紹介 その1

2023-10-29 09:08:44 | スタッフ Blog
講演「太陽建築と井山武司」
渡辺菊眞氏 (建築家/高知工科大学准教授)



1971年奈良県生まれ。京都大学大学院工学研究科生活空間学専攻博士課程単位認定退学。建築家、高知工科大学准教授、D環境造形システム研究所所長。作品『宙地の間−日時計のあるパッシブハウス』、『天翔る方舟−タイ国境にたつパッシブクーリングを備えた孤児院兼学校』、他。


井山武司著「太陽建築」出版記念シンポジウム
太陽建築がみちびく未来

■日時:会場
2023年11月4日(土) 
開場:13時00分 開演:13時30分 閉演:16時30分 
会場 東北公益文科大学(〒998-0055 山形県酒田市飯森山3丁目5-1)

■お問合せ・お申込 太陽建築研究会
Tel 090-4887-4475
e-mail e.ekojima@icloud.com
Fax 0235-64-8818

■参加費 お一人 500円

シンポジウムの講演者のご紹介 その0

2023-10-28 19:35:54 | スタッフ Blog
書籍「太陽建築」発刊に寄せて
鎌仲ひとみ氏 (映画監督/ぶんぶんフィルムズ代表)



1958年富山県生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。ドキュメンタリー映画監督、ぶんぶんフィルムズ代表。核をめぐる三部作『ヒバクシャ 世界の終わりに』(第9回平和・協同ジャーナリスト 基金賞グランプリ受賞、他)、「六ヶ所村ラプソディー」、「ミツバチの羽音と地球の回転」を監督。国内外で上映。東日本大震災後は「小さき声のカノン」を製作。エネルギーと原子力をテーマに作品を作ってきたが、最新作「インディペンデント リビング」(プロデュース)では障害者の問題を取り上げている。 著書『内部被曝の脅威 原爆から劣化ウラン弾まで』、他多数。


井山武司著「太陽建築」出版記念シンポジウム
太陽建築がみちびく未来

■日時:会場
2023年11月4日(土) 
開場:13時00分 開演:13時30分 閉演:16時30分 
会場 東北公益文科大学(〒998-0055 山形県酒田市飯森山3丁目5-1)

■お問合せ・お申込 太陽建築研究会
Tel 090-4887-4475
e-mail e.ekojima@icloud.com
Fax 0235-64-8818

■参加費 お一人 500円

11/4(土)書籍「太陽建築」出版記念シンポジウム 聞きどころ紹介

2023-10-25 20:42:10 | スタッフ Blog


11/4の書籍「太陽建築」出版記念シンポジウムの講演は下記の内容となり、とても興味深いものとなります。参加申込、お待ちしております!
◉著書の編者 建築家 渡辺菊眞氏の講演  
井山武司の太陽建築の何が「すごい」のかが読み解かれます。
◉建築家 川島範久との対談  
パッシブ建築群における井山武司「太陽建築」の本邦初の位置付けとともに、これからのパッシブ建築を披露します。
◉太陽建築の出発点
酒田大火復興建築である大工町計画の紹介と、その魅力、可能性が紹介されます。
◉鎌仲ひとみからメッセージ
森羅万象を味方にする太陽建築についてお話いただきます。

■日時:会場
2023年11月4日(土) 
開場:13時00分 開演:13時30分 閉演:16時30分 
会場 東北公益文科大学(〒998-0055 山形県酒田市飯森山3丁目5-1)

■お問合せ・お申込 太陽建築研究会
Tel 090-4887-4475
e-mail e.ekojima@icloud.com
Fax 0235-64-8818

■参加費 お一人 500円

井山武司著「太陽建築」出版記念シンポジウム =太陽建築がみちびく未来=

2023-10-20 20:53:27 | スタッフ Blog


2023年11月4日に東北公益文科大学にて、シンポジウムを開催いたします。太陽建築は、自然と共生する建築設計の可能性を追求してきました。シンポジウムでは、この可能性を感じることができる内容の講演内容となっており、大変有意義なものになると確信しております。みなさまのご参加をおまちしております。
◆著書の編者 建築家 渡辺菊眞氏の講演  
井山武司の太陽建築の何が「すごい」のかが読み解かれます。
◆建築家 川島範久氏との対談  
パッシブ建築群における井山武司「太陽建築」の本邦初の位置付けとともに、これからのパッシブ建築を披露します。
◆太陽建築の出発点
酒田大火復興建築である大工町計画の紹介と、その魅力、可能性が紹介されます。
◆鎌仲ひとみ氏からメッセージ
太陽建築発刊によせて、森羅万象を味方にする太陽建築についてお話いただきます。
◆太陽建築研究会からひと言

■日時:会場
2023年11月4日(土) 
開場:13時00分 開演:13時30分 閉演:16時30分 
会場 東北公益文科大学(〒998-0055 山形県酒田市飯森山3丁目5-1)

■お問合せ・お申込 太陽建築研究会
Tel 090-4887-4475
e-mail e.ekojima@icloud.com
Fax 0235-64-8818

■参加費 お一人 500円

■プログラム
0.太陽建築刊行に寄せて 
 鎌仲ひとみ(映画監督 ぶんぶんフィルムズ代表)
1.太陽建築と井山武司 
 渡辺菊眞(建築家 高知工科大学准教授) 
2.Passive Architecture と太陽建築 Passive Architectureのこれから 
 川島範久(建築家 明治大学准教授)×渡辺菊眞
-休憩-
3.太陽建築の起点:酒田大火と大工町計画
・大工町計画と、これから 
 温井亭(東北公益文科大学教授)
・大工町計画の構造と、その可能性 
 高橋俊也(高橋俊也建築構造研究所)
4.太陽建築を未来へ 小島英理子(太陽建築研究会)

井山武司はパッシブソーラー建築の偉大なる先駆者であり、彼は自身が手掛けた建築を「Solarchis(ソラキス)」と名付け、生涯かけて51の「Solarchis」を世に送り出している。「Solarchis」とは「太陽原理の建築」と読み替えることができ、事実、その建築は原理的・思想的で、単なる省エネルギーの建築を超えた、根源的、かつ未来の建築を導き出す大いなる可能性を秘めたものである。2022年8月、井山武司の建築思想と建築技術をまとめた遺構「太陽建築」が刊行された。当シンポジウムはその出版を記念するものであるともに、太陽建築の意味を改めて紐解き、未来を切り開く可能性を多面的にあぶりだすものである。井山武司が生涯説き続けた「母なる地球 父なる太陽」という根本思想は、人間が地球に生きるための根源であり、それゆえ、持続可能な社会の構築を真にめざすためには、その意味を問い、それを未来につなげていかないといけない。太陽建築を未来へ。太陽建築から未来へ。