白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

いよいよ美濃路に

2011年12月11日 21時53分27秒 | 日記

昨年の暮れに歩き始めた中山道の旅。

日本橋から三条大橋まで540kmの道程。

残りは235kmほど。

秋に再開して木曽字を南下した。

前回は寝覚ノ床を過ぎ、大桑村の大桑駅まで。

今回は大桑道の駅に車を停めて歩き始める。

気温はマイナス4度。

中央アルプスの山々が雪を頂いて神々しい。

今回は木曽路の核心部、妻籠~馬篭を歩く。

途中の水溜りは氷が張り、道路脇にはつららもあった。

 

歩き始めて幾らもたたない野尻宿でさっそく洒落たコーヒーショップを見つけ立ち寄る。

 

 

 

このような店を見つけて立ち寄るのも大きな楽しみの一つ。

深入りコーヒーはおいしかった。

 

 

三留野宿を過ぎ、南木曽駅に着く。

かみさんは去年よんばば(四婆婆)と南木曽から馬篭まで歩いたということで、南木曽から馬篭までバスの乗ることになっている。

この木曽路の核心部は10kmほどの距離だが馬篭峠の難所が控えている。

ちょうど昼頃だったので駅前の食堂で昼食。

卵どんぶり定食。500円。

安くておいしいのにびっくり。

 

 

ここからは一人旅。

妻籠宿は静かな佇まい。

 

山の道をほとんど走り通した。

この季節、馬篭から妻籠へ歩く人は何十人かいたが、妻籠から馬篭に向かう人はほとんどいない。

 

山の中にいちこく休み処があって、万人がお茶でも飲んで行かないかと声を掛けてくれた。

中に入ると囲炉裏に火が燃えていて、情緒たっぷり。

干した柿も進めてくれる。食べると甘くて、懐かしい味がした。

 

 

 

馬篭峠を登りきると岐阜県中津川市の看板。

いよいよ信濃から美濃に入った。

 

馬篭は今は岐阜県だが少し前までは長野県だった。

藤村の記念館もある。

妻籠に比べて賑やかだ。

外国人の姿もたくさんある。

南木曽から1時間半。午後2時だ。

ここでかみさんと落合い名物の五平もちを食べた。

寒い日だが、それでも観光客がたくさんいるとなんとなく暖かくなるような気がする。

 

 

のんびりはしていられない。

落合宿を経て中津川宿まで、8kmあまりの道のりを歩かなければならない。

今は4時を過ぎれば夕暮れがやってくる。

馬篭宿の一番下の駐車場を一歩過ぎれば嘘のような静寂が待っている。

落合宿の石畳みへの道は細くて、ほとんど車も通らない。地元の人の生活道路だ。

 

 

落合宿まで来ると木曽路の山の中は完全に抜けたという感じになる。

国道19号線を横切り、中津川の町に入る。駅前はちょっとした都会。

中津川駅には4時20分到着。薄暗くなり始めた。

大桑駅に戻る列車は30分ほど後に出る。

運行本数が少ないので運が悪ければずいぶん待つことになる。

 

三条大橋まであと204kmあまり。

次第に自宅から遠くなりこれからは日帰りは厳しくなる。

安いホテルに泊まって歩く継ぐことになるだろう。

最近かみさんはトレーニングを始めた。

1日に7kmくらいを歩き、可能な場所は走るようになった。

肩が凝り背中が張り、めまいの症状を起こすようになったので、緊張をほぐすためだ。

このコース、ぼくがランニングで使っているコースでかなりのこう配がある。

相当な効果が期待できるだろう。

寒い日々が続くが、体を動かして体力も気力も作っていかなければならない。

冬眠などできないのだから。


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