Yuki Life

希望を胸に
しっかり 歩こ♪

南総里見八犬伝

2014年01月31日 14時29分01秒 | Books
滝沢馬琴の南総里見八犬伝を手に取たたのは、
年末、房総半島を旅行することを決めてすぐ。
南房総に行くのは、人生初 それをちょっとでも楽しむために
そこを舞台とした物語を読もう! という軽い気持ちからでした。


ところが、いざ取り掛かってみると
これがまぁ大部(前10冊)で、
さらに普段馴染みのない古文体。

思った以上に手ごわい読み物でした




仕事意外にも、年末の大掃除など バタバタしていたためもあって
結局 旅行までに読み終えることは出来ず、
2冊を残してしまいました。
(先週やっと読み終えました 汗)



そんなに期待していたモノではなかったのですが、
予想を超えて、面白かったです。

これが江戸時代に大人気となった読み物か~
よくまぁ こうも入り組んだストーリーが書ける!
滝沢馬琴、凄い! です。

で、滝沢馬琴を調べて、さらに驚いたのが
この南総里見八犬伝が28年を費やして書かれたものだという点。
そんなにも長い年月、よく続きますよね。
途中で止めたくなったり、前に出版してしまった部分について
治したくなったり、いろいろありそうじゃないですか?
それを・・・
晩年は視力を失い、口述で息子のお嫁さんに書き取らせながら
完成までもっていくのですから
そのパワーといったら、相当なものですよね。
恐るべし 滝沢馬琴!!



そうそう、
物語自体も面白かったですが、
それ以上に私が気に入ったのは
ところどころで物語から外れて、
作者の言葉が添えられている点。

たとえば
「甲乙の会話を具にせんは、くだくだしくて細しきに過ぎたれば、言省て漏らしつ、看る人是を査すべし」
とかね。
あ、そーなんだ。 ここは省くのね みたいな。
あと、人名の漢字が途中で変わっちゃったところがあったんだけど、
そのことに気が付いた作者が
後のページになって、「違っちゃったよ~」 って書いてたり。

なんか、私にとって
癒しポイント になってました。



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