J1昇格プレーオフ 決勝
2023年12月2日(土)14:06KO
国立競技場
東京ヴェルディ 1 - 1 清水エスパルス
63'チアゴ サンタナ(清水)
90+6'染野 唯月(東京V)
国立競技場 53,264人 晴 / 12.8℃
J2リーグの順位通り3位と4位の試合となったJ1昇格プレーオフ 決勝。
オリジナル10同士の試合ということでチケットが完売(メイン上層の販売はなし)し5万人を超えるファン、サポーターが会場を埋めた。
勝てば16年ぶりの昇格となる東京ヴェルディに対し、1年でのJ1復帰を狙う清水との一戦はアディショナルタイムまでもつれる試合となった。
序盤から攻勢を見せたのは清水だった。右サイドの中山を起点に右サイドから東京ヴェルディのディフェンスを崩しゴールを脅かした。
対する東京ヴェルディはロングパスを起点にボールを運んだが、清水のディフェンスにクリアされ決定機を作れなかった。
前半は互いに決定機をいかせずスコアレスドローで終えた。
後半は逆に東京ヴェルディがスピーディーなパスで速攻をしかけ清水ゴールに迫ったが、選手同士のスペースが開いたため清水にパスを通されるシーンもあった。
試合が動いたのは63分、東京ヴェルディの森田がペナルティエリア内でハンドの判定を受け、清水がPKを得た。
これをチアゴ サンタナが冷静に決め清水が先制した。
勝つことだけが昇格への手段である清水はこのまま逃げ切りたかった。試合は清水リードのまま8分のアディショナルタイムに突入。
互いに足が止まりだした時間帯。
守りを固める清水に対し、ヴェルディはパスを繋いで相手のディフェンスを崩しにかかる。
アディショナルタイム4分、東京ヴェルディの染野が味方のパスを受けてペナルティエリアに進入。清水の高橋が内側からスライディングで染野を倒してしまった。
池内明彦主審はPKの判定を下した。
キッカーは倒された染野。染野が右足で放ったシュートはゴール右に突き刺さり試合を振り出しに戻した。
その後は東京ヴェルディがボールをキープし清水にチャンスを与えないまま試合終了。
引き分けたためリーグ上位の東京ヴェルディが16年ぶりのJ1復帰を決めた。
東京ヴェルディは長いJ2沼から抜け出せたことは素晴らしいことだが、J2リーグ3番目のチームとして迎えるJ1の舞台は生易しいものではない。
現状、少ない準備期間、資金から1シーズンでのJ2降格が有力であることは否めない戦力と言えるだろう。果たしてどれだけチーム力を向上させられるだろうか。
また、敗れた清水はJ2の他チームに比べ出遅れている上、J1昇格という皮算用が無駄になり選手流出を抑えるところからの再起となるだけに来季は厳しいシーズンとなりそうだ。