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緩和ケアで行こう

へなちょこ緩和ケアナース?!のネガティブ傾向な日記です。

ずんどこな気持ち

2009-06-28 01:18:16 | ぼやき

 最近、自分は、なんだかとても疲れてしまっているように思います。
 業務が忙しいということもありますが、精神的にも疲れているので、身体的な疲労がさらに増していると思います。

 患者さんのケアをしていて、「もう少し、ああできたのではないか、こうできたのではないか。」と悔しい思いをすることもありました。
 
 周りのスタッフが気づいていた患者さんの変化に気がついていないときもありました。
 もう少し、気を利かすことができないのかしら、と思うときもありました。
 もっと、根気よく患者さんのところに行くことができないのかと思うときもありました。

 
 要するに、このところは自分の不甲斐なさに自分自身が埋もれてしまっているような気がします。

 それも、これも、今の自分の「スペシャリスト」という立場が大きく影響している気がします。
 
 「もっと、みんなのモデルになるようなケアをしなきゃ。」
 「もっと、患者さんの状態を予測して、状態の変化を早くキャッチしなきゃ。」
 「もっと、うまく患者さんやスタッフとコミュニケーションをとらなきゃ。」


 もう少し、もう少し、もっと、もっと。

 
 こう思うことで、私は患者さんと向き合っているというよりも、常に自分自身としか向き合っていないのではないかと思えています。

  

 どうして、こんな風に私は自分のことばかり気にしているのだろう…。
 
 自分を気にするがあまり、大切なことを見失ってしまっているような気がします。
 
 こんなの、私じゃない。
 こんなの、なりたい私じゃない。
 このまま、今の私でいたくない。

 もがけばもがくほど、疲労し、結局のところ、根気までがなくなってきています。

 
 自分にとって、大切なことって何だろう。
 自分が大切にしたいことって何だろう。

 
 今、とても苦しいです。

 でも、いつかは「あんなこともあったな」って、笑える時がくるかな。
 
 
 やるしかないんだよね…。
 

本当は…、行きたくないの

2009-02-05 21:29:58 | ぼやき

 今週末は、がん看護学会が沖縄で開催されます。
 一番、今の自分に関連のある学会なので、出席は「マスト」です。
 学会員やしねーー(あまり、関係ない)。
 
 が。

 行きたくない…。
 いやじゃ…。

 だって。

 沖縄だから…。

 遠くって…。
 飛行機じゃないと行けないし。
 往復に時間をかけて行く割には、向こうでゆっくりとする暇もなし…。

 本気で、行きたくないと考えてました…。

 1回くらい、ぶっちしてもいいか…。
 そんなことを考えておりました。今回、別に発表するわけでもなし。

 事前の申し込みも、気持ちが萎えてやってませんでした。

 ところが。

 部長にぽちっと「行きたくない」と呟いていたら…。

 「なにいってんの~~~~!行ってきなさい!」と、その場で事務方さんに速攻、チケットの手配をされてしまい…。


 …というわけで、しぶしぶ、行くことになりました。

 せめて、鹿児島くらいなら、ご機嫌さんで行くのですが。

 観光目的でもないのに、沖縄っ。さみちー。
 
 現地で、友人その他もろもろの方々に会えるのは非常に嬉しいことなのですが。


 やっぱり、沖縄は気がすすみません。

 
 でも、行かねばなりません。
 明日は、昼前に出発です。一応、沖縄の観光雑誌もゲットしてっと…。
 せめて、夜ご飯くらいは沖縄を満喫してきますか。 
 
 職場のスタッフからは、「いいなー」「いいなー」と何度も声をかけられ。
 (ちっともよくないわっ)
 土産の話になると、
 ドクター:「ちんすこうのプレーンがすきや。」(あたしゃ、なんでもええ。ちんすこうは苦手よ。)
 師長さん:「そうそう、ちんくそーなー。」(思いっきり噛んでるやん。妙なもんに聞こえるわ。)

 ってなわけで、明日から沖縄です。
 

手切れ金?

2008-11-03 23:33:25 | ぼやき

 今日のお話は、そう胸を張ってお話できることではありません…。

 実は、先日、某雑誌編集者から電話がありました。
 「あのー、投稿いただいた論文はどうなりましたでしょうか…。」

 きたーっ。
 正直に言って、すっかり忘れてた。もう、去年の話。

 実は、自分の研究を投稿しようと思って、雑誌に論文を送ったのでありました。しかし…。査読者からのご意見を参考にして修正しようとすると、とてつもなく時間がかかることと、根気が「ぷつっ」っと切れていたので、放置していたのでありました。

 電話の内容を聞いた途端、変な汗が全身に流れて、体中があつーくなりました。
 これは、私の罪悪感からくる緊張ゆえの反応でした。

 そして、数日後に、査読料の請求が送られてきました。
 勿論、すぐにお支払いさせていただきましたが、痛い痛い出費でした。
 
 うちのドクターからは、「手切れ金か?」とまで言われ…。とほほ…。

 今回の失態は私に原因があり、査読料は痛い出費でしたが、査読いただいた方への感謝の気持ちと当然のコストと考えます。
 
 こんないい加減な私…。

 後日、編集者経由で査読者の方にお詫び状を送ることにしたいと思います…。
 

ストレス発散につきあう

2008-03-20 16:02:41 | ぼやき

 私は、普段は緩和ケア病棟で活動していることが多いのですが、最近、一般病棟へ出向いて患者さんをケアさせていただく機会が増えています。
 他施設から紹介されて入院している患者さんの中には、緩和ケア病棟での入院の方がふさわしいのではないかと思われる方もいらっしゃいます。しかし、緩和ケア病棟に入院が必要だと思われても、緩和ケア病棟にはいつも空いているベッドがあるわけではなく、一般病棟でケアを受けながら待っていただくことになります。
 このような患者さんが増えているので、私の出番も多くなっているのが現状です。

 それと同時に、一般病棟の医師とのやりとりも増えてきました。

 どこの病院でも同じだと思いますが、医師は無茶苦茶といってもいいくらい、ハードな業務をこなしています。
 口調、歩いている姿をみただけでも、「僕は忙しいんだ!」とアピールされているような気持ちになる医師もいます。
 そんな医師に限って、私は患者さんのケアを一緒にさせていただく機会が多く…。

 患者さんについての情報を提供したり、薬剤をお勧めしたり、面談を持っていただくように依頼したり、医師とのやりとりは患者さんのケアには欠かせません。

 が。
 そんなことは医師もわかっていると思うのですが、何しろ、彼らは忙しい。

 私も、忙しいということは了解しているので、話しかけるのも、院内のPHSで話すのも気を遣います。
 
 「あのー、先生~~」と声をかけると…。
 「今、僕は忙しい!」とそっけなく返答し、さっさと階上へ歩いていく…。

 PHSで、「今、お忙しいですよね」などと言ってしまうと、
 「忙しいです。」と返答。

 医師にお願いをする時には、必ず、「今、時間は大丈夫ですか?」と確認するようにしております。その返答が「だめです」と一言のみ帰って来ると、私は、何だか寂しくて、つらくなっちゃいます。

 おまけに先日は、前医からの紹介の形が気に入らないと声を荒げられ、場面が何だか緊迫…。
 でも、私には如何ともしがたいことだったので、私は医師にいいました。
 「先生、それは私には如何ともしがたいことだわ…。」
 困り果てました。

 そこで、その医師は私にいいました。
 「うん、わかってる。これは、八つ当たりや。でも、言いたいねん。」

 おいおい…、八つ当たりかよぅ

 この場面、ネガティブな私にはとてもつらくてつらくて仕方なかった…。

 でも、私には「じゃ、私にできることは何?」と尋ねることと、ただただ、それを聴き続けることしかできませんでした。

 これで、私の精一杯じゃん。八つ当たりされるってことは、医師が八つ当たりできると思ってくれている、聴いてくれると思っている。話したらちょっとはすっきりしてもらえる…。
 そう、自分に「おりゃーーー」っと言い聞かせて。

 今、私はこんな場面に遭遇することが多いので、自分なりの対処を考えています。
 それは、医師の素っ気無さになれること!いちいち、凹まないようにすること!そのためには、そんな医師たちとかかわり続けるしかない、そう思っています。

 やるべきことはやらないといけませんから。そのためには、医師たちのストレス発散も必要です。

 でも、時々、言い返したくなります。言いませんけど、言い返したくなります。

 「あのな、私やって、暇やないねん!!!」


緩和ケアの概念は特別なもの?

2008-03-02 22:14:58 | ぼやき

 昨日は、せっかく書いた文章がすべて「ぱー」になってしまいました。
 同じ文章を書く気になれず、今日は気持ちを新たにして、別の話題を…。

 私が関心のある領域のひとつに、「緩和ケア」があります。
 緩和ケアを考えたり、学んでいくうちに疑問に思うことがでてきました。
 それは、
 
 「緩和ケアって、そんなに特別なことなのか?」ということです。

 私の思っていることを単刀直入に言うと、「緩和ケアは特殊なものではない」ということです。

 緩和ケアといえば、対象はがん患者さんとその家族となっています。2002年に、WHO(世界保健機関)は、がんと診断された時から緩和ケアは始まっているということを明示しています。
 そして、患者さんの身体的苦痛、精神的苦痛、社会的苦痛、スピリチュアルな苦痛を軽減すること、いろいろな職種の医療者がチームを組んで患者さんならびに家族にケアを提供することなどが述べられています。

 これは、がん患者さんへのケアに特別なこと?
 
 そうではないはずです。どんな疾患を抱えている患者さんならびに患者さんへのケアに共通することだと思います。

 ただ、がんがわが国において死亡率の第一位を占め(3人に1人)、がんのイメージ(がん=死)があることなどがゆえに、国をあげて重点的に介入しなくてはならない課題になっていることは確かです。
 
 自分が緩和ケアの考え方や実践を医療者に普及させようとするとき、自分が伝えようとしていることは、果たして、そんなに特別なことなのか?という疑問にぶつかりました。

 どう考えても、緩和ケアの概念自体は、医療や看護全般にわたる、基本的なものと思わざるをえません。

 がん対策基本法が制定されましたが、私は、長期的に、そして医療全般のことを考えると、これはがん患者さんへのケアの充実のためにだけ、制定されたものではないと思っています。
 緩和ケアの根本的な考え方を理解し、実践できたならば、医療や看護全体の質の向上、そして患者さんや家族の医療に対する満足度が上昇するものではないかと考えています。
 がん以外の治療や看護においても共通することであると思っています。

 こんな大切なことに、どうして今になって必死に国を挙げて取り組んでいるのか?と、医療者でありながら、「あれれ?」と思うことが多くなりました。

 残念ながら、医療や看護の世界はまだまだ発展途上であったとしかいいようがなかったのかもしれません。
 私は一人の「ちっぽけな」ナースですが、緩和ケアの考え方や実践について、一人でも多くに伝え、実践できるように、
「ぼちぼち」とやっていこうと思っています。

 同じ患者さんを思い遣る医療者と協働するとあっても、実際には壁は高い!壁は厚い!
 
 

傷つくよ…

2007-12-19 23:17:22 | ぼやき

 1月からは、生活のパターンが変わりそうです。これまでは病棟のスタッフとして勤務をしながら、自分の専門分野の活動を行っていました。これからは自分の活動に専念する時間を確保できそうです。

 ただ。
 過渡期である今月ははちゃめちゃな状況です。私は緩和ケア病棟のスタッフですが、一般病棟にも依頼があれば出向きます。依頼があって出向く時間は、ほぼ自分のプライベートな時間です。日勤が終わって夜遅く、または夜勤明けに数時間仮眠をとってその後に出向くといった感じです。
 そして、さまざまな研究会に顔を出して、院内の講義用の資料を作成して…。
 そして、そして、必要な情報や知識を得るために文献を読んで…。

 私のプライベートな時間はあまりないのが現状…。

 そんな私の姿を見て、スタッフは「仕事、好きなん?」「仕事に人生をささげている」とひそひそ…。
 勿論、仕事が嫌いなわけじゃないし、仕事をがんばりたいという気持ちがあることは間違いありません。けれど、私だって、ちょっと気分転換をしたり、旅行をしたり…、そんなことだってしたいと思っているし、もともと、空いた時間にでかけるのは得意だったのだけど…。
 周りからみたら、私は「仕事人間」でしかないようです。

 これって、私の仕事の要領が悪いってこともあるんだと思います。これからの自分のために、今がとても必要な時間であるということはわかっています。
 でも…。

 突然、自分の今の状況が虚しくなって、夜遅くの誰もいないナースステーションで大泣きしてしまいました。
 
 自分のことを話せる相手がいたとしても、実際には自分のポジションは孤独である時があります。

 今月の公休が7日を切りました。
 こんな生活をしている方はたくさんいらっしゃることでしょうし、私だけではないことでしょう。だけど…、今の私はとにかく、滅入っている
 
 どうやってエネルギーを盛り返すか…。
 せめて、疲労をカバーするだけの「空元気力」でも鍛えなきゃ。
 
 とほほ~~。