みつちーのevergreen-forest

現在は再びQMAがメイン。An×Anではお世話になりました。クイズに使っていた頭脳は、別のために使い始めています。

意見を表明するということ つづき

2008-03-20 13:35:41 | Weblog
以前ここでも書いた大阪府の朝礼に関する産経新聞の記事がヤフーニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080317-00000943-san-pol
にのっていたので、それについて若干。
それによれば、読者からの声にこんなのがあったそうです。(「」の中が引用部分です)

「知事にかみついた職員は世間をなめている。小さい会社なら社長にあんな偉そうな口を開いたらそれだけで首になりそうなのに。世間はもっと厳しいことを知ってほしい」

詳しくは分からないのですが、暴力的手段を伴ったわけではなく、ただ社長に意見を言ったことを理由にクビにすることってできるのでしょうか。確かに、そういうことは起こりそうですが、労働基準法18条の2にある、解雇に必要な「客観的に合理的な理由」や「社会通念上相当」といえるかは、僕としては疑問があります。
あと、そんなに偉そうな口にも見えませんでしたが。

もう一つ。
「《民間ならサービス残業は当たり前》といった声もあった。」

事実としてはそうでしょうが、基本的にサービス残業は違法行為ですよね?そうであるならば、あるところで行われているいう事実をもとに、他のところもそうしろということはできないはず。

ともあれ、この記事によれば、職員さんを批判する意見のほうが多かったようですが、僕がよく分からないのは、数の上では、雇われている身の人のほうがずっと多いはずなのに、なぜそういう結果になったのかです。
たとえば、自分なり、友人なり、家族なりが、長時間労働によって心身の具合を悪くしていたら、多少失礼になったとしても、その苦しみを訴えるべきではないかと思うのです。だって、それによって、大病したり、ましてや死んでしまったら、本当にとりかえしがつかないのですから。
やっぱり、「命あっての物種」ですよ。
この件での、せめてもの救いといったら、この記事の最後に紹介されていた、以下のことでしょうか。
「一連のやりとりの当事者である橋下知事自身はどうかというと、朝礼後、報道陣に対し「意見も出たので良かった。職員の熱さを感じた」と感想を述べ、意見を出した職員を高く評価していたという。」

相変わらず、自分は少数派になってしまうのかと思う一件でした。